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Change! 2

東京メープルホテル 紅梅の間。


着物を着て、借りてきたネコのように椅子に座っているあたし。


そこに現れたのは、髪の毛が特徴的な背の高い人。
話しかけづらいほど、不機嫌なオーラを纏っている。



あっ、この人英徳高校の先輩の道明寺司さんだ。
高校の時は、一番近づきたくない人だった。



あたしは、ママの強い勧めで、お金持ちばかりが集まる英徳高校に受験して入った。

到底、華やかな雰囲気に馴染めるはずもなく、ひたすら目立たないように勉強だけをして3年間を過ごした。
そんな、英徳高校とでF4と呼ばれ、高校を支配してた人達。
道明寺司さんは、そのF4のリーダーだった。


仲人さんが、お互いの紹介をしてくれ、「あとは若いお二人で」と席を外した。


今日のあたしは“早乙女 綾”


ボロがでちゃいけないから、あんまり話しかける事も出来ない。



そんなあたしと不機嫌な道明寺さんの会話が弾む訳もなく、終始無言。


早く終わらせたい…と思い、意を決して口を開くことにした。


「あのっ、道明寺さんはこの縁談を受けるつもりは無いんですよね?私もそうなので、申し訳ありませんが、道明寺さんの方からお断りしてもらえませんか?」

「ああ、わかった。俺もその気が無いから助かるわ。」


その後、すぐに帰るのもあやしいからと、30分程何も話す事もなく2人で時間を潰し、何も言わずにお辞儀だけして別れた。




その後、道明寺さんの方からお断りしてきたそうで、お見合いは終了した。





そう、綾さんのお願いはこのお見合いの身代わりだったのだ。

綾さんには大学の時から雄二さんと言う彼氏がいて、結婚も考えてるって言ってた。
お母様は賛成してくれてるらしいんだけど、社長であるお父様が反対してるんだって。

2人を別れさせる為に、社長がこのお見合いを決めたらしい。
あたしが代役となり、道明寺さんが断ってくださったので、話は進むことはなかった。




その後、綾さんと雄二さんは、お父様を説得に成功し、1年後に雄二さんが婿に来る形で結婚することになった。
雄二さんは、元々早乙女商事に就職していたんだけど、結婚することが決まってから、社長であるお父様の秘書になったんだ。


✳︎✳︎


俺は道明寺司。

道明寺財閥の御曹司だ。
高校卒業後、アメリカに渡り、大学に通いながら会社の仕事を覚えていった。
3年前に日本に戻り、道明寺HD日本支社の専務になった。


ババァが定期的にお見合いの話を持ち込んでくる。
24歳にもなって、1つも女の噂が立たないのが心配らしい。
世間では、俺がゲイじゃないかと噂が立っているらしいが、女は嫌いだからって男が好きって訳じゃないぜ。


女なんて、どいつもこいつも俺に媚を売るような態度をしてきてうんざりなんだ。
しなだれかかって来たり、手や腕に触れてくるヤツなんかもいて鳥肌もんだぜ。


そんな中、舞い込んできた早乙女商事の社長の娘 早乙女綾とのお見合い話。
どうやって断ろうかと、思いつつ部屋に入ると、びっくりしたように目を見開いた女。
早乙女綾ってこんなやつだったか?と思いつつも、いちいち女の顔なんて覚えてねーし、どうせ断るんだし、気にも留めなかった。


仲人のババァが居なくなり、早乙女が口を開いて話したのは、俺の方から見合いを断ってくれという事だけだった。

俺を恐れることもなく、媚を売る訳でもなく、大きな黒い瞳で俺の目をきちんと見てきっぱりと話していた。
俺に興味を持たないやつなんて初めてかもしれない。


俺としても都合が良かったから、すぐさま早乙女の希望通りに見合いを断った。



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コメント

コメント(2)
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2018/09/10 11:08 編集返信
くるみぼたん
ありがとうございます!
スリ○○○○様
お見合いの代役…大当たりでした!!!
断る為にお見合いに行ったつくしちゃん…かなり必死だったと思います。
つくしちゃんの事は、司くんの心に残ってるはずですよね。
さぁ、どうなるでしょうか…(*^◯^*)

くるみぼたん

2018/09/10 22:00 URL 編集返信
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くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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