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beautiful future 1






NYセントラルパーク

会食が早く終わって、なぜか公園に足が向いた。

失ったものがそこにあるかのように、
時々公園に引き寄せられることがある。



疲れてんのか…。



NYに渡って6年。

道明寺HDを継ぐために寝る間も惜しんで
仕事をしながら大学を卒業しMBAを取った。




俺の前から、ふわふわとカールした髪を2つに分け、
三つ編みをして季節外れの麦わら帽子を被った女の子が走ってくる。


「(ママ〜!)」


近くを通った時に、
ふわっと懐かしい匂いがして、
思わず腕を掴んでしまった。


「(どうしたの?どこかいたいの?)」


少し驚いた表情だったが、
俺の顔を覗き込んでそう言った。

小さいのに意志の強そうな目をしていて、
この目をどこかで見た気がする。


「(ごめんな。知ってる人に似てたから…。)」


しゃがみ込んで、女の子に目を合わせた。


「(おにいちゃん??)」


俺が掴んでない方の手で、そっと俺の目元を拭った。
そこで初めて俺が泣いている事に気づいた。


「(おいしゃさんよぶ?)」

「(大丈夫だ。ありがとうな。)」

「(じゃあ、ミクがおまじないしてあげる。)」

「(おまじない?)」

「(うんっ。ママがおしえてくれたんだ。
いたいのすぐになくなっちゃうよ。)」



“ちちんぷいぷい いたいのいたいのとんでいけ〜!!”



真剣な姿がとっても可愛くて、ふっと笑いが漏れた。


「ありがとう。元気出たぞ。」

「へへっ、よかった。…あっ!!」

「どうした?」

「(ここはアメリカだから、
えいごでおはなししないとダメだった…)」

「俺は日本人だから、大丈夫だぞ。」

「そっか、よかった。わたしはミク。
おにいちゃん、おなまえは?」

「司だ。ミク引き留めてごめんな。」

「いいよ〜。またね、つかさくん!」



バイバーイと大きく手を振って走って行った。



ミクの走って行った先には、
母親らしき人が待っていた。

肩までのふわっとカールされた黒髪に
デニムにパーカーを羽織っている。

楽しそうに2人で歩いていく姿を見て、
俺も幸せな気持ちになって歩いて行った。






いつも応援ありがとうございます!

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新連載です。


( )の中は英語で話しています^ ^
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コメント

コメント(2)
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2019/04/18 14:26 編集返信
くるみぼたん
スリ○○○○○○様
ありがとうございます♡
『Two-faced』はかなりチャレンジでした^ ^
辛いお話は書いてる私も苦しくなっちゃうので…Σ(・□・;)
きっと、子沢山で幸せに暮らしていると…╰(*´︶`*)╯♡


新連載は『Marigold 』を書いてる時にうちで流行ってた
あいみょんさんの『マリーゴールド』の“麦わらの帽子の君が〜♪”
からミクちゃんを思い浮かべて書き始めたお話です(*^▽^*)
1話目でまだまだ謎はいっぱいですが…
次のお話から少しずつ展開していきます!

楽しんでもらえますように…(≧∀≦)

くるみぼたん

2019/04/18 22:25 URL 編集返信
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訪問ありがとうございます!

プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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