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Remember me 1







「専務、ちゃんとご飯食べて下さい。」
「うるせー!!早くここから出ろ!!!」
「ハイハイ。後で確認に来ますからね。」


チッっと舌打ちしたのを聞き
小さくため息をついて執務室を出た。

こんな風に悪態をつかれるのはいつものこと。

普通の人だったら怯んでしまうのかもしれないけど
あたしは、ちょっとやそっとでは怯むことはない。



あたしがここにいる事を決めたのが今から遡ること半年ほど前。



「つくしさん、司を助けてくれないかしら?」


魔女…彼のお母さんの思わぬ一言であたしの人生が動き出した。




****

道明寺が記憶喪失になって3年。

初めはあたしの事を思い出してもらおうと
色々頑張ったけど無理だった。
何をやっても冷たい目を向けられ
酷い言葉も沢山投げつけられた。


いつの間にか、道明寺はあたしやみんなから逃げるかのようにNYに行き
大学に行きながら財閥の仕事を覚えているらしい。


あたしは…散々泣いたけど
前向きにる生きる為に
道明寺の事を忘れて新しい自分になろうと
ピアスを空けた病院からの帰り道に
黒塗りの車に乗ったあいつのお母さんに声をかけられた…というか拉致られた。


何を言われるのか、ドキドキして構えていたんだけど…。


「司を助けてくれてありがとう。
あなたにお礼がしたいと思います。
このまま英徳大学に進みなさい。
学費はこちらで負担します。
それから、お邸でレッスンを受けなさい。」

「・・・・・・・
そんなことしてもらう筋合いはありません。」

「これは決定事項ですから、あなたに選択の余地はないわ。」

「わかりました。お言葉に甘えさせていただきます。」


道明寺のお母さんは相変わらずで要求は一方的なんだけど
以前と違って社長では無くお母さんの顔をしていたから…
あたしの大学にも行きたかったし申し出を受けることにした。


それからと言うもの
出張のついでにあたしの様子を見に来て下さるようになり、
少しずつ道明寺のお母さんと仲良くなってきたんだ。

あたしが大学に入る前には楓さんと呼ぶようなり
学部の相談をしたり…
あたしをを溝鼠と呼んでていて
魔女と呼んでいた頃が思い出せないほどの関係になっていた



*****


「これ見てちょうだい」


と出された写真の道明寺はあたしの知っている道明寺じゃない。

頬はこけ、顔色も良くない。

楓さんが言うには、仕事はしてるが機械のようで
毎晩お酒の力を借りて眠っているらしい。


テレビや雑誌ではクールな道明寺の御曹司と騒ぎ立てられているけど
こんなの全然道明寺らしくない。


あたしの知っている道明寺は
肌も羨ましいぐらいスベスベで
時々見せる笑顔が素敵だったんだもん。


「相変わらず女性は受け付けてないから安心してちょうだい。」
「・・・・・」

「あなたにしかこんな事頼めないわ。引き受けて下さるかしら。」
「わかりました。でも大学は…」

「NYの大学に編入手続きをしてるから心配ないわ。
語学も随分上達したんでしょう。」
「……はい。」


あたしを忘れて酷い仕打ちをした道明寺を何で助けるの…なんて思うでしょ?

不健康そうで覇気のない道明寺の写真を見て
あたしがどうにかしてあげたい…って思ってしまったんだから仕方がない。




いつも応援ありがとうございます!

---------------------
新連載です☆彡

このお話は、半年以上前に書き上げていて…出すタイミングが無く今に至ります。
加筆修正しましたが、かなり展開早いです(笑)


昨日の記事に沢山のお話のリクエストありがとうございます♡
少しずつお話を膨らませていければ…って思ってます(≧∀≦)

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コメント

コメント(2)
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2019/09/07 09:53 編集返信
くるみぼたん
ay〇様
コメントありがとうございます♡

ついつい二人には甘いので、
めいいっぱい幸せにしてあげたくなってしまいます( ´ ▽ ` )ノ

記憶喪失のお話好きなんですね〜♪
私はちょっと苦手…です(笑)

くるみぼたん

2019/09/07 22:37 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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