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Classmate 3





2学期に入り、普通の高校だったら体育祭があるけど英徳では無く、代わりに球技大会がある。
種目はバスケ、バレーボール、そしてテニス。


あたしは、中学校でバスケ部に入ってたから迷わずバスケを選んだ。


「牧野、バスケなんか出来るのかよ。」
「これでも中学校ではバスケ部だったんだから。」

「へぇ〜。お手並み拝見だな。」

「司は何に出るの?」
「俺もバスケ。あいつらも一緒だ。」

「あんた達、背が高いから怖いものなしだね。」
「まあ、見てろって。」


司をはじめとするF4は凄かった。

バスケ未経験だって言ってたのに、ノールックでパスは出すわ、華麗なステップにダンクシュート。
バスケ部の人達でさえ全く歯が立ってなかった。


決勝戦では、なんか学校中の人が司達の試合を見に来てたと思えるぐらい盛り上がっていた。




「あんた達、なんでも出来るんだね。」
「牧野だって、上手かったぞ。あん時のバックチェンジめちゃかっこよかったし、あと、あれ…ユーロステップ。」
「へへっ、ありがと。」


クラスの一部の女子達から口を聞いてもらえなくなったのは、この頃だったかな。
ま、でも元々英徳の人達とは仲良くなれないって思ってるから気にはしてないんだけどね。




中間テストの結果、司とあたし同点で1位だった。


「チッ、単独じゃねーのかよ。」
「それはこっちのセリフだよ。」

「最近、二人とも頑張り過ぎじゃない。全然抜ける気しないんだけど。」
「「だよなぁ。」」


そんな風に言うけど、みんな子供の頃から英才教室を受けてるからほとんど勉強しなくてもトップクラスを維持してるんだ。






**


2学期はイベントが目白押しで、テストが終わったらすぐに文化祭の準備に取り掛かり始めた。


朝、クラスメイトの一人に皆んなが集まっている。


「わっ、美和ちゃん素敵!!」
「社会人の彼が誕生日プレゼントに買ってくれたの。」

彼女の腕には、ティ〇ァ二ーの今年の新作の腕時計(らしい)。
アイスブルーの文字盤が可愛いってみんな騒いでいた。


そんな大事な時計を持ってきて、無くなったりしないといいんだけど…。


6限目の体育を終え、片付けを終えて教室に帰ってくると、美和ちゃんが泣いている。


「どうしたの?」
「時計がなくなっちゃったんだって。」
「嘘っ!!あたしも探すの手伝うよ。」


美和ちゃんに心当たりを聞いて、探し始めようとすると、


「誰かが取ったかもしれないですし、まずは皆さんの鞄の中をチェックした方がいいんじゃなくって。」
「そうね〜。」
「さすが百合子さん。」

「だってこのクラスには庶民が混じってるんですもの。自分の身の潔白を証明する為にも一番にすべきですわ。」


自称『リリーズ』と呼ばれている三人が騒ぎ始めた。


あたしもクラスのみんなも自分の鞄を机の上に上げて中を探し始めた。


鞄の中にある訳なんか…


「あっ!これ…」
「それ、私の時計です!ほら、裏にMiwaって掘ってあるでしょ。」

「良かった。」

「良かったじゃないですよねぇ〜。」
「いくら買えなくて羨ましいからって人の物を取ろうとするなんて。」
「だから庶民と一緒のクラスなんて嫌なのよ。」
「「ねぇ〜!!!」」


ここぞとばかりに、リリーズはあたしを攻撃してくる。


周りのクラスメイトもそうなのかといった目を向けてき始めた時に…


「牧野はやってねーよ。」


司がそう言って、周りをひと睨みした。


「牧野は、体育の授業の前には一番最初に出て準備して、終わってからも一人で片付けてただろ。」
「でも、牧野さんの鞄の中に…。」

「そんなの誰だって入れる事が出来るだろっ!もし、俺の鞄の中に入ってたら俺を疑うのかよ。」
「それは…。」


司の勢いに押されて、リリーズはまごついている。


「取った所を見たわけでもねーのに、客観的事実だけで、勝手に犯人と決めつけるなっ!」
「「「・・・・・」」」

「牧野、その時計を触ったのは今鞄から取り出した時だけだよな。」
「あっ、うん。」

「取ってないって証拠を示せばいいんだよな。警察呼んで指紋を調べさせるか。」


スマホを取り出し、どこかへ電話をかけ始めた。




「あの〜。私、浅井さん達が牧野さんの鞄を開けて何かを入れてるのを見ました。」


真木子ちゃんが、恐る恐る声を上げた。


「真木子ちゃん…。」

真木子ちゃんの突然の申し出にリリーズはギクリとした様子。


「へぇ〜、って事はあんた達は牧野を陥れようとしてたんだ。」
「最低だね。」
「司、そのまま警察呼んではっきりさせようぜ。」
「当然だ。」


結局、警察が来て指紋照合し、持ち主以外にあたしと浅井さんの指紋が出て、教室の防犯カメラの映像も照合して、美和ちゃんの時計をあたしの鞄の中に入れたのは浅井さんだと判明した。




浅井さん達は、学校から停学…無期限の自宅謹慎を言い渡され、そのまま退学したらしく学校で会うことは無かった。




いつも応援ありがとうございます!

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何があってもつくしちゃんを信じている司くん。
今回のお話で書きたかったシーンです(≧∀≦)

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コメント

コメント(1)
くるみぼたん
拍手コメント H〇様
司くん、かっこよくつくしちゃんを守ってくれました(^-^)v

くるみぼたん

2019/10/08 16:15 URL 編集返信
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訪問ありがとうございます!

プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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