FC2ブログ

俺と、あたしの… 2






日本での副社長としての日々が始まった。

俺を支える第1秘書はババァの秘書をしていた西田…NYに渡った時から俺のお目付け役だ。
ガキの頃は鉄仮面のように表情が変わらないヤツだと思っていたが、一緒に仕事をするにつれて普通の男なんだと思うようになった。

牧野と出会って、俺の人の見る目が変わったのかも知れないがな。

そして、第2秘書には牧野がつくこととなった。
これは俺の我儘ではなく、ババァが決めた事。

彼女が俺のそばにいる事で、俺の力以上のものが発揮されると見込んだからだ。
本音を言うなら、彼女を第1秘書にして連れ回したい所だがそうもいかねぇ。


「副社長、お先に失礼します。」
「間に合いそうか?」
「はい、大丈夫です。」


俺らの関係は周りに知らせてないから、会社では二人っきりでも誰かに見られたら困る…と彼女は敬語を使ってくる。


「ふぅ〜。」


帰り際に彼女が淹れてくれたコーヒーを飲みながら残りの仕事を片付けていく。







「おかえり〜。」


小声で玄関まで迎えてくれる彼女。
日本に帰国してから彼女と一緒にマンションで暮らしている。


「ただいま。また間に合わなかったか…。」
「うん。ごめんね。」
「おまえが謝ることじゃねーだろ。」


チュッと唇を合わせてから部屋の中に入っていく。


長い間遠距離をしていた俺たち。
一緒に暮らせることが、こんなに幸せなことだとは思わなかった。


「ご飯食べるでしょ?今日はね、肉じゃがだよ。」


彼女の作る庶民料理は、懐石料理や一流フレンチにも敵わないほど俺の胃袋を掴んでいる。
なんて言うか、すげー温かい気持ちになる。


「明日は、残りでコロッケか?」
「卵とじにしようかと思ってたけど…コロッケにしようか。」


俺が残り物を食うのか…って思うだろ?
残り物じゃなくて、次の日を見越して沢山作っているだけだと彼女に教えられた。


飯を食って、彼女を堪能して眠りにつく。





「おはよう〜。着替えてご飯食べて。」
「…ん。キスしてくれたら起きる。」
「もうっ、甘えん坊だなぁ〜。」


歳をとって素直になって来た彼女は、俺の頬にチュッとキスをしてくれた。

基本的にツンデレな彼女だが、俺と二人の時はかなり素直で可愛い。


着替えて、ダイニングの俺の席に座ると淹れたてのコーヒーを出してくれた。


「おはよ〜。」
「…はよ。」

「サンキュ。」

「コーヒーだけじゃダメだよ。」
「ああ、わかってる。」


飯を食い終わって、支度をして彼女にキスをし頭を一撫でしてからマンションを出た。

一緒に行きゃあいいのに、バレたら困るからだとか別で行った方が都合が良いからだとか絶対に首を縦に振らない。
まぁ、会社に行ったら会えるわけだし、無理強いするつもりもないけどよ。



始業時刻になると、彼女がコーヒーを持って入ってきた。


「副社長、本日は午後3時から面談がありますのでよろしくお願いします。」
「ちゃんと間に合うように仕事終わらせるわ。」


もうすぐ着くという彼女と合流して、英徳学園の敷地内に入っていく。

今日の面談は英徳学園の幼稚舎で行われる。


こんなんだったか…
遠い昔に通ったはずの幼稚舎だが、ほとんど覚えてねぇな。

俺が英徳で鮮明に覚えているのは、高等部で彼女と出会ってからの少しの間だけなのかもな。


「道明寺様、副社長ご就任おめでとうございます。この度は、沢山の御寄附を頂きまして誠にありがとうございました。」


態々、理事長が出迎えてくれ、目的の部屋まで案内してくれた。


「乾くん、あとは頼んだよ。くれぐれも粗相の無いように…。」
「あっ、はいっ!こちらへどうぞ。あのっ、私は乾と申します。それでっ……。」


横から袖をクイクイッと引っ張られ、「威嚇しないで!」と睨みをきかされた。


「乾先生、いつも先生のことはよく伺っています。こんな顔してますけど、噛み付いたりしませんので、普通に話して下さいね。」
「はいっ!」


こんな顔ってなんだよ!
初めは好みじゃ無いって言ってたけど、今はこの顔も好きだろ。



10分ほどで面談は終了し、英徳学園を後にした。





いつも応援ありがとうございます♪


関連記事

コメント

コメント(4)
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます

-

2019/10/17 16:12 編集返信
くるみぼたん
na〇〇〇〇様
コメントありがとうございます♪

二人は甘々ですね〜(*≧∀≦*)
一緒に暮らし始めて、幸せいっぱいです♡

『あいつ』の正体は…
もうちょっとお待ち下さい( ´∀`)

くるみぼたん

2019/10/17 18:27 URL 編集返信
くるみぼたん
拍手コメント H〇様
コメントありがとうございます♪

今回のお話は(も?)心臓悪い系じゃないので安心して読み進めて下さいね(^-^)v

???がいっぱい…
ちょっと思惑通りで嬉しいです( ´∀`)

くるみぼたん

2019/10/17 18:32 URL 編集返信
くるみぼたん
拍手コメントLU〇〇様
コメントありがとうございます♪

ちゃんと変換したつもりが…Σ(・□・;)
教えてくださってありがとうございます(>人<;)

くるみぼたん

2019/10/20 00:57 URL 編集返信
コメント投稿
非公開コメント

訪問ありがとうございます!

プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
ブログ内のお話等の無断転載、無断掲載は固くお断りしています。

カテゴリ