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あたし副社長と結婚します! 22






なんなのここ?


門をくぐってから車で走ること5分ぐらいして現れたお城のような建物。


「うちの邸だ。」


え?司さんの家ってこと??
すごい、凄すぎるんだけど…。
司さんもここに住んでるんだよね?


「俺は会社近くのマンションに住んでる。一緒に暮らすのに別にマンション買うか?」
「そんなっ、もったいないです。」
「じゃあ、俺のマンションな。」


そんな話をしているうちに車が停まりドアが開いた。

車から降りて、建物の中に足を踏み入れると


『おかえりなさいませ。』


沢山の人が頭を下げていた。


もしかして、執事さんとかメイドさん??
ドラマの世界みたい。


呆気に取られて立ち尽くしていると、お婆さんのような人が司さんの前に立った。


「坊ちゃん、奥様達がお待ちですよ。こちらの可愛らしいお嬢様は?」
「俺の嫁になるつくしだ。」

「初めまして、牧野つくしです。よろしくお願い致します。」
「おや、まぁ。いつの間に…。奥様に報告するなら早くおゆき。」
「わかってる。」


後で聞いたんだけど、お婆さんはメイド頭のタマさんと言って、ご両親が忙しくて不在なことが多かったから、司さんの親代わりのような存在なんだって。




長い廊下を歩いて到着した部屋の扉を司さんがノックした。


「お入りなさい。」


扉を開けて部屋に入ると、ソファに司さんのお母さんと、お父さん?が座っている。


「なんで親父までいるんだよ!」
「いやぁ、司が婚約者連れてくるって聞いたからね。」
「初めまして、牧野つくしです。」


頭を深々と下げた。


「牧野さんはウチで働いているんだってね。」
「はい。経理部に所属しています。」
「勤務態度も良好だし、いいんじゃない。」
「あなた!勝手に話を進めないで下さい!!」

お父さんは、いいって言ってくれてるけど、お母さんは反対してるのかな?


「まぁ、まぁ。二人とも座りなさい。」


お父さんに言われて、向かい側のソファに座った。
司さんは、ちょっと不機嫌…。


「俺、つくしと結婚するから。自分で相手を探してきたら文句は言わないって約束だよな。」

「牧野さん、あなたのことは西田から聞きました。道明寺に勤めているとはいえ、生活は苦しいみたいね。」
「はい。私が大学生になってすぐ両親が事故で他界しました。奨学金を受けて大学を卒業しましたので、現在は奨学金の返済と弟が大学生ですので、生活費の援助を行なっています。」

「弟さんが事故で入院された時は、司からお金を借りたそうね。」
「……はい。」
「それは、俺が勝手にした事だ!!」

「司、牧野さんと話をしているんです。あなたは黙っていなさい。」


あたしを庇ってくれようとする司さんの腕にそっと手を添えた。
あたしの顔を見た司さんに大丈夫だから…と目で訴えた。


「お金をお借りしたことは事実です。これから少しずつですがお返しするつもりです。」
「結婚したとしてもですか?」
「はい。私の働いた給料から返すつもりです。」

「つくし、返しても俺は受け取るつもりないぞ。」
「だったら、どこかに寄付します。」


司さんがはぁ〜っとため息をついた。


でもね、契約じゃなくて結婚するのなら、お金は返そうって思ってたんだ。
そうじゃないと、好きって気持ちが埋もれてしまいそうな気がするから…。


「お金の為じゃなさそうね。だったら、何が目的なのかしら?」


「ババァ!!」


立ち上がって今にもお母さんに殴りかかりそうな司さん。


「司さん、大丈夫だから…ね。」


振り上げそうな司さんの拳を両手で握り締めて、ソファに座ってもらった。


「目的…は司さんと一緒に幸せになることです。私は、道明寺HDの副社長の道明寺司さんとの結婚は二の足を踏んでいました。自分でも釣り合わないと思っています。でも、私の目の前にいる司さんと結婚して一緒に幸せになりたいと思ってます。」




「楓、もういいんじゃない。」
「あなた…」


司さんのお父さんがひとつだけ聞いていいかな…と話を続けた。


「つくしさん、もし司が今の仕事や地位を失うことがあったら君ならどうする?」
「私が養います。貧乏な生活には慣れてますから。」


私が迷いなく言い切ったら、司さんのお父さんんが彼によく似た笑顔を浮かべた。


「楓も意地悪したかった訳じゃないんだよ。突然司が真剣に結婚したいって相手を連れてきたから驚いたんじゃないかな。」


司さんのお母さんは、『誰でもいいから相手を連れてきなさい』と言ったものの、本当に連れてくるとは思ってなかったんだって。

連れてきたとしても、契約とかで婚約者のフリをしている女性だろうと予想していたみたい。


「どうやら、司の方が入れ込んでいるみたいだね。で、いつ結婚するつもりだい?」
「出来ることならすぐにでも。」


そう言って司さんは、さっき二人で記入した婚姻届をご両親の前に出した。


「用意周到だな。私たちが証人になっていいのかな?」
「ああ。」


司さんのご両親は執事さんから万年筆をを受け取りサインをして印鑑を押してくれた。


「つくし出しに行くぞ。」
「え?今からですか?でも…」
「いいから、行くぞ。」

「つくしさん、行ってきなさい。私たちは月曜日の朝NYに戻るから、明日の夕飯でも一緒にどうだい。」
「はい。ぜひご一緒させて下さい。」


挨拶をロクにさせてもらえないまま、司さんに引きずられるように部屋を出て区役所に向かった。




『はい、確かに受理いたしました。おめでとうござい!』


いつの間にか、提出に必要な書類なんかも揃えられていて、あたしはあっという間に『道明寺つくし』となった。




いつも応援ありがとうございます♪

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つくしちゃんが自分の気持ちを自覚した日に入籍しちゃいました(*≧∀≦*)

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コメント

コメント(1)
くるみぼたん
拍手コメント ぴよ〇〇様
コメントありがとうございます♪

入籍早っ!!ですよね(*≧∀≦*)
司くんは最初から結婚するつもりでしたから、つくしちゃんの気持ちが向いたら逃さないですよね(*´-`)

いい夫婦の日、気づいたのが夜遅くだったんですよね。。間に合いませんでしたけど、続きも楽しんでもらえると嬉しいです♡

くるみぼたん

2019/11/28 08:51 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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