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Promise

ミーン ミンミンミーン・・・


毎年、夏休みには避暑のため軽井沢の別荘へ行く。
小学校に入って、マナーや語学の家庭教師が増えて遊んでる暇がねぇ。


今の俺の楽しみは、1歳年下の料理人の娘 つくしと遊ぶ事。
つくしは、小さいから俺のする事を真似たり、つかさすごいねぇ〜なんて言って目をキラキラさせながら付いてくる。
学校の女なんて鬱陶しくて嫌いなんだけど、つくしは可愛いんだぜ。


おやつを食べて、自由時間につくしと探検に出かける約束をした。
麦わら帽子をかぶって、水筒を提げてオモチャの双眼鏡まで持っている。
プハッ、どこまでいくつもりだ?


『いくぞっ。』

『わぁ〜まって。つかさはやいよー。』


別荘の裏の森を進んでいく。
途中、つくしは花を摘んだり、葉っぱを拾ったり、虫を怖がったり、おまけにはキノコなんかを見つけ出したりしてその都度止まるから中々すすまねぇ。


ようやく森を抜けて高台に到着すると、ブワッっと強い風が吹き、つくしの麦わら帽子が飛ばされた。


『きゃあ〜、まって〜。』


慌てて帽子をつくしと一緒に追いかけ、たどり着いたのは教会の前。
ちょうど結婚式が終わって、新郎新婦が出てきてフラワーシャワーを浴びている。


『わぁ〜!おひめさまだぁ〜。』

『おひめさまじゃないよ。およめさんっていうんだ。』

『およめさん?』

『けっこんするおんなのひと。けっこんしきをしてるんだよ。』

『けっこんしきって、なに?』

『かみさまのまえで、これからずっといっしょにいるってやくそくするんだよ。』

『へぇ〜、つかさものしりだね。』

『まあな。』


ちょうど、新郎新婦がキスをしていた。


『なんで、チュウしてるの?』

『しっ、しらねえよっ。』


恥ずかしくて、プイっと横を向く。
しばらくすると、教会の前には誰も居なくなっていた。


『いってみようぜ。』

『うんっ。』


つくしと手をつないで、教会の前までくると、


『おはなのじゅうたんみたい。きれいだね。』

『なかはいってみようぜ。』

『おこられない?』

『へいきだよ。』


そっとドアを開けて中に入る。
おごそかな雰囲気に怖気づいているつくしと手をつなぎ、祭壇の前まで歩いていく。


『ねえ、つかさ。つくしもおよめさんになれる?』

『おとなになったらな。』

『つくしはつかさのおよめさんになりたいな。だって、ずっといっしょにいれるんでしょ?
おとなになったらつかさのおよめさんにしてくる?』

『しょうがないな。いいぜ。』

『やくそくね。』


つくしから、チュッとキスをされた。


『おまえっ、なにすんだよっ。』

『だってやくそくのしるしでしょ?つかさしらないの?』

『しっ、しってるにきまってるだろ!』


帰ろうとしたら、キラキラするステンドグラスをもう少し見ていたいと言うつくしと椅子に座って眺める。
いつの間にか、2人で寄り添うように眠ってしまった。



2人を迎えに来たタマが教会に入ると、一番前の椅子に座って手をつなぎ寄り添うように眠る2人。
つくしは片手に花を握りしめている。


『おやおや、小さい新郎新婦だねぇ。2人とも幸せそうな顔をしてどんな夢を見てるのかね。』



2人の夢が現実になるのは、もうちょっと後のお話。


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読んでいただきありがとうございます。

季節外れのお話ですが、小さい2人を想像したら夏でした^^;

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コメント

コメント(2)
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2018/01/30 12:38 編集返信
くるみぼたん
No title
悠○様

こちらにもコメントありがとうございます。
このお話も、季節毎などに続けていこうと思ってるので、また覗きに来てくださいね!

くるみぼたん

2018/04/20 12:13 URL 編集返信
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訪問ありがとうございます!

プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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