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もういちど。 5


牧野と別れた後、リムジンに乗りメープルへ向かう。
あいつはやっぱり可愛かったなぁ。前に会った時は、会社だからよそよそしい態度だと思ってたんだが、俺の事覚えてないんだよな。


バーの個室へ入ると、すでに総二郎とあきらがいた。


『司〜久しぶり。元気だったか?』

『おうっ。』

『NYにいい女いたか〜?』

『はぁ、香水の香りがプンプンする女なんて気持ち悪いだけだ。』

『相変わらずだねー、司は。』

『23歳で、チェリーってあり得ないだろ。おまえのスペックなら選り取り見取りなのに。。』

『おまえらとは違うんだよ!』

『はいはい。』

『類は?』

『もうすぐ来るって。』

『なんか飲むか?』

『あぁ、ワインにするかな。赤。』

『飯は食ったか?』

『いや、まだだ。』

『適当に頼むぞ。』

『あきらも相変わらず世話焼きだよな。』


5年ぶりに会ったとは思えない幼馴染達にふっと笑いが漏れる。
類も到着し、みんなで乾杯する。


『ねぇ、司、牧野に会った?今あいつ道明寺にいるでしょ。』


と唐突に類が聞いてくる。


『ああ。お前ら、牧野とは会ってるのか?』

『俺とあきらは時々だな。類はもうちょっと会ってるか。』

『あいつなんか変じゃないか?』

『変って?』

『さっきも偶然エレベーターで会ったんだが、俺の事覚えてない感じだったんだよ。』

『やっぱりそうなんだ。牧野ね、3年ほど前にバイト中に階段から落ちたんだよね。その時に記憶の一部を忘れてちゃったみたい。』

『一部って?』

『英徳にいた頃の事。俺らの事も、始めは忘れてたんだよ。』

『始めはって思い出したのか??』

『いいや。優紀ちゃんや滋、三条なんかと一緒につるむうちに、友達だと認識してくれたみたいだぜ。』

『滋や桜子の事も忘れてて、始めはあいつらショックを受けてたよなぁ〜。すぐに仲良くなったみたいだけどな。』


牧野の事や仕事の話なんかをしながら飲んでいると、総二郎の電話が鳴った。


『わりぃ。・・もしもし、優紀ちゃん?どうしたの?』


優希ってやつは、確か牧野のダチだったよな?


『うん、うん、そうなんだ。今、司達とメープル飲んでるんだけど、今からそっちに向かうから待ってて。』


と言って電話を切った。


『どうしたんだ?』

『優紀ちゃん、牧野と近くで飲んでるらしいんだけど、牧野が寝てしまったんだって。困ってるらしいから、迎えに行こうと思うんだけど。』

『俺も行くわ。』

『じゃあ、みんなで移動しますか。』


リムジンを呼ぶ程の距離でもなかったので、みんなで歩いて移動することにした。



✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎


牧野達のいると言うバーに着き、店に入ると店の中がザワザワし始める。
他の客がいてが鬱陶しいので、SPに目配せし、店員に話をつけて貸し切りにさせる。

牧野達のいるテーブルに近づくと、


『あっ、みなさん。わざわざすみません。私1人じゃあ、どうする事も出来なくって〜。ありがとうございます。』


と、牧野のダチがぺこりと頭をさげた。


『いったいどれぐらい飲んだんだ?』

『道明寺さん、お久しぶりです。カクテル2杯だけなんですけど、つくしお酒弱いんですよ。』

『はぁ〜あ〜。弱いんだったら飲むなよ。』

『まあまあ、せっかくだし飲み直そうぜ。そのうち牧野も起きるだろ。』

『司、何飲む?ワインか?』

『いや、ウィスキー、ロックで。』


酒やつまみが運ばれてきて、みんなで飲みはじめた。
寝ている牧野にジャケットを掛けてやる。


『司くん、優しいねぇ〜。』

『5年経っても、牧野が気になるんだ〜。』

『うっせぇ〜!』


総二郎達がニヤニヤしながら見てくる。


『牧野が就職活動している時、優秀だし花沢に誘ったんだけどねー、コネは嫌だって断られたんだよね。』

『ああ、牧野3カ国語しゃべれるし、資格も色々持ってるから美作にも誘ったけど嫌だって言われたよ。』

『道明寺のインターンシップに行くって聞いた時はびっくりしたけどね。司のお母さん何にも言ってなかったの?』

『いや、知らねぇ。俺も会社で偶然会って気付いたんだ。』

『ふ〜ん。でも社長が知らないわけないでしょ。』

『あのっ、つくし、道明寺HDにインターシップに行く前に、社長にお会いしたって言ってましたよ!尊敬できる人だって。』

『司の母ちゃんと会ってたんだ。何考えてるんだろうなぁ。』



30分ぐらい経った頃だろうか、寝ていた牧野がもぞもぞ動き始めた。





お越しいただきありがとうございます。
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コメント

コメント(3)
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2018/04/21 13:07 編集返信
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2018/04/21 16:49 編集返信
くるみぼたん
No title
悠○様
花男…と言えば、お話の展開を作るのに記憶喪失かな…と。
司くんの記憶喪失は王道なので、つくしバージョンで考えてみました。

スリ○○○○様
早い段階でお気づきの通りでした。
司くんらしく、強引に進めていきますよ!
楓社長の想いは何処かで書ければ…と思っています。

くるみぼたん

2018/04/26 21:57 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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