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もういちど。 6


『司・・・』

『・・・・・だろ』



あれ、優紀と飲んでいたはずなのに男の人の声が…。
なんかいい匂いがする。
ぼーっとしながら、顔を上げると、目の前に優紀がいる。あぁ〜よかった〜。知らない人に連れて行かれたんじゃあなかったんだ。


『よくねえよ!弱いんだったら酒飲むなよ。』


とパシッと頭を叩かれる。

びっくりして横を見ると、


『へっ、ふっ副社長??そんな訳ない。やっぱり夢だったんだ。』

『ぷっ。牧野、夢じゃないよ。』


よーく周りを見まわすと、花沢類や西門さん、美作さんまでいる。


『なっ、なんで?』

『つくし、ごめんね。つくしが寝ちゃって、私1人じゃあどうにも出来なかったから、西門さんに連絡したの。』

『俺たち4人で近くで飲んでたから、合流したって訳。』

『へっ、そうなんだ。副社長までご迷惑をお掛けして申し訳ありません。この服も副社長のですよね?ありがとうございます。』

『おまえ、副社長って言うのやめろよ。それと敬語も。』

『で、でもっ。』

『牧野、司は俺たちの幼馴染だし英徳にも通ってたんだぜ。俺たちF4っつ呼ばれてたの覚えてない?』

『英徳の事はあんまり思い出せないんです。ごめんなさい。』

『無理に思い出さなくてもいいさ。牧野が類たちと友達なんだったら、俺も友達だ。それでいいだろ?』

『ふっ・・・・・道明寺さん?』

『さんはいらねぇ。』

『えっ、でも・・・っっ、道明寺っ!!』


やけになって副社長を呼び捨てにすると、副社長…いや道明寺は満足気だった。
副社長を呼び捨てにしちゃって、解雇されたりしないんだろうか私?仕事辞めたりしたくないしなぁ〜。


『牧野、司がいいって言ってるんだから大丈夫じゃない。心の声漏れてるよ。』


花沢類に言われて、はっと口を塞ぐ。


『おまえ、それ相変わらずだな。高校の時から変わってないな。』


ふっと笑いながら、どっ、道明寺がこちらを見た。

その顔にドキッとする。
私の事、知ってたんだ。。
でも、私は道明寺の事覚えてないし、どうしたらいいんだろう。。


『どっ、道明寺、私大学の時に階段から落ちて、英徳にいた時の事ほとんど覚えてないないの。だから、失礼な事しちゃってたらごめんなさい。』

『記憶が無いのはおまえのせいじゃないだろ。気にすんな。』

『ありがとうございます。』

『敬語やめろって言ってんだろ!』

『ありがとう、道明寺。』


顔を見て言うと、道明寺の顔が真っ赤だった。


『おいおい、司くん、顔が真っ赤だぜ。』

『うっせ、酔っ払ったんだよ!』

『そう言う事にしといてやるか。』


西門さんや美作さんが道明寺をからかっていた。
俺様なのに可愛い所もあるんだ〜。
会社での、自信に満ちた雰囲気からは想像出来ないな。
友達の前だから色んな表情が見れるんだろうな。。



✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎



優紀や道明寺たちと楽しい時間を過ごし、終電もあるから帰ろうとすると、


『送ってやるから、もう少し飲んでいけ。』

『つくし、送ってもらおうよ。』

『優紀ちゃんは、俺が送るね。』

『西門さん、よろしくお願いします。』

『えっ、でも、優紀…。』

『道明寺さん、つくしの事お願いしますね。』

『おう。』


飲んでいけと言われたのに、アルコールはダメだとオレンジジュースを渡される。
みんなが飲み終わってから、帰ろうと店の前に出ると、大きな黒塗りの車が。


『ほら乗るぞ!』

『えっ、こんな車乗れないよ。』

『早くしろよ。』

『うっ、優希、みんなおやすみなさ〜。』


言い終わらないうちに、車に押し込まれた。

残された俺たちと優紀ちゃんは、西門のリムジンに乗り込む。


『牧野、大丈夫か?』

『司は牧野には無茶な事しないでしょ。』

『なんでそう思うんだよ、類。』

『だって、司と牧野だよ。』

『童貞と鉄パンはいた女だもんな。』

『さっき、つくしと話してたら気になる人がいるって言ってたんです。それが、なんと道明寺さんだったんですよ〜!!』

『マジで??』

『でも、牧野、高校の時に司の事ふったんだよなぁ。』

『あれは、私や和也くんを道明寺さんのお母さんから守るためで、別れてからもずっと道明寺さんの事忘れられなかったんです。』

『記憶がなくても、牧野は司なんだな。』




お越しいただきありがとうございます。
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コメント

コメント(3)
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2018/04/22 10:33 編集返信
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2018/04/22 10:50 編集返信
くるみぼたん
No title
悠○様
いつもコメントありがとうございます!
このお話は、8割くらい書き上げてるので、毎日更新でも多分大丈夫です。
後半力尽きたら更新ペースが落ちるかもしれませんが…。
つかつくらしいラブラブなお話になれば…と思ってます。

スリ○○○○様
つくしちゃんにしてはまさか…ですよね。
F3は友達だけど、副社長までいるとは。。
会社じゃないし、司くんの俺様全開です^ ^

くるみぼたん

2018/04/26 22:08 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
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