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うわさ話 〜Can I keep a secret? 番外編

「海外事業部の山下、振られたらしいぜ。」

「誰に?」

「総務の牧野さん。」

「ああ、あの子ね。いつも笑顔でハキハキしてて可愛いよな。俺も結婚してなかったらアプローチしてたかも。」


仕事が行き詰まって、息抜きをしに屋上に上がると珍しく先客がいて、そんな話をしている。



山下って、この前の名刺のヤツだよな。
ちゃんと断わったんだな。


「牧野さんが入社して、かなりのヤツがアプローチしてるのに、全然なびかないよな。彼氏でもいるのかなぁ。」

「どうだろうね。純情そうで彼氏がいるようには見えないけど。」


純情か…確かにウブだよな。
でも、ベッドの中で乱れる姿を知ってるのは俺だけだからな。


「守ってあげたくなるよな。」

「ああ、わかる。華奢だし余計な。」


あいつは守られたいタイプじゃねーぞ。
俺とでさえ対等でありたいって思ってるんだからな。


しばらくして2人は仕事に戻った。


そろそろ行くか…と動きかけたら、きゃあきゃあ言いながら女子社員がやってきた。
誰にも話しかけられたくなかったので、元の場所に戻りやり過ごす事にする。
屋上だけど、緑化政策で一部に木や花などが植えられてるから、俺が動かない限り見つからないだろう。


「そうそう、この前経理の田中さんが牧野さんを階段に呼び出してたでしょ。」

「ああ、噂で聞いた。田中さんが振られちゃったって。」

「そうなんだけど、その時ね、支社長が牧野さんを探してて、田中さんのところから連れ去ったんだって。」

「それホント?」

「うん。見てた子がいるんだって。」


あの時見られてたのか。
まぁ、昼休み終わりの時間だったからな。
仕事だって言ってたから、疑われることはねーだろ。


「支社長さぁ、牧野さんのこと好きなのかなぁ?」

「あなた、支社長のファンでしょ。」

「だってさ、牧野さんを見る支社長の目がとっても優しいんだよ。一瞬しか見せないけどね。」

「ふーん。片思いなのかな。」

「牧野さんだし、気付いて無さそうだよね。」

「私、牧野さんだったら支社長応援しちゃうな。」

「なんで?」

「だって、牧野さんだよ。いつもにこにこしてて、誰に対しても優しくてさ、仕事が出来るのに鼻にかけないし、牧野さん嫌いな人いないでしょ。」

「だね。」

「支社長の思いが通じるように、戻って牧野さんに支社長の良さを教えてあげなくっちゃ!」


総務のヤツらだったのか。

ホントつくしって会社で評判いいんだよな。


俺もそろそろ行かねーとな。


「あっ、やっぱりここに居た。」

「どうした?」

「西田さんに急用だって呼び出されたの。執務室に行ったら居ないし、多分ここかな…って。大丈夫?」

「ちょっと充電させて。」


つくしをぎゅーっと抱きしめる。


「えっ、会社だよ。」

「ここにいたら、周りから見えねーよ。」


しばらく抱きしめた後、唇を合わせる。
しばらく口内を堪能して唇を離すと、ポーっとしているつくしにもう一度チュッと音を鳴らしてキスをする。


「サンキュ。ちょっと仕事が行き詰まってだけどすっきりした。」

「ん?じゃあ良かった。」

「ニューヨークに居た時も行き詰まったらよく屋上に上がってたんだ。」

「なんで?」

「空がおまえのいる日本と繋がってるんだって思ってな。」

「司はロマンチストだよね。」

「そうか?おまえが現実的なんだろ。」

「あっ、そろそろ行かなきゃ。」


ハンカチで俺の口を拭いて、俺の背中を押す。


「先に降りて。流石にここから一緒はマズイでしょ?」

「ああ?一度執務室に寄ればいいだろ。貰い物のチョコがあるから持って行けよ。」

「えっ、ほんと?」



チョコでこんなに喜べるなんて現金なヤツ。
まぁ、俺もつくしが居ればテンションが上がるから似たようなもんだな。



いつも応援ありがとうございます!

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会社でのひとコマ。
つくしちゃんのうわさ話を司くんが聞いちゃいました。
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コメント

コメント(3)
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2018/08/09 18:26 編集返信
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2018/08/09 19:52 編集返信
くるみぼたん
ありがとうございます♡
スリ○○○○様
こんなシチュエーションあったら面白いな…と思い立って書いてみました。
こっそり木陰に潜んでる、司くん・・中々有り得ないですよね(笑)
男性社員の噂に一喜一憂したり、女子社員には隠しているつもりの感情が読み取られてたり…(*≧∀≦*)
司くんにとってつくしちゃんが癒しであるように、つくしちゃんにとっても司くんは癒しですからね^ ^

悠○様
食べ物は必須ですよね(笑)
司くんの仕事が捗るように、西田さんが色々策を練ってるのでしょう^ ^

くるみぼたん

2018/08/10 09:05 URL 編集返信
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くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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