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Proof of love 3

道明寺と別れてから2ヶ月、どうやって毎日を過ごしたかなんて覚えていないが、大学でバッタリと桜子に会った。


「先輩、最近連絡もくれなくて酷くないですか。」

「ごめんね。桜子。」

「ちょっと先輩、ちゃんとご飯食べてます?顔色悪いですよ。」

「最近、バイトが忙しくって。」

「そんなガリガリになったら胸まで痩せ細って道明寺さんに嫌われますよっ。」



「道明寺…」



そう言って、その場にへたり込み、動けなくなってしまった。


「センパイ、先輩??ちょっと大丈夫ですか。」


桜子は、車を呼んで桜子のお邸に連れて帰ってくれた。


✳︎✳︎


久しぶりに先輩に会ったら、かなり痩せ細ってて顔色も悪い。
平静を装って、先輩と話をする。

道明寺さんの名前を聞いた途端、力なくへたり込んでしまった。
そこから先輩は一歩も動けず、迎えの車を呼んでお邸に連れて帰った。

道明寺さんに連絡すべきか悩んだが、きっと2人の間になにかあったに違いない…。


お医者さんを呼び、診察をしてもらう。


栄養失調による貧血だと。
お医者さんはそこで、言い澱み、後は本人に伝えますと言った。

何か重大な病気か…それとも・・・。

でも、お2人は何年も会ってないはず。



点滴を打ってもらったせいか、しばらくして先輩の目が覚める。


「桜子…ここは。」

「私の家です。先輩、栄養失調と貧血ですって!一体どんな生活したらそうなるんですか?」

「ごめん・・・心配掛けて。」


そう言いながら、先輩は無意識にお腹をさすっている。


「先輩、お医者さんから話があるそうですが、聞けそうですか。」

「うん。」

「じゃあ、お医者さん呼んで来ますね。」



医者を呼び、席を外す。



✳︎✳︎


桜子が連れて来てくれたお医者さんの診断は、栄養失調による貧血だった。
それから、妊娠している可能性が高いと。


やっぱりそうだった。


昨日、体調が悪くて、吐き気があったので、もしかして…とドラックストアで妊娠検査薬を買って検査したら陽性だった。

「ちゃんと専門の病院で診てもらって下さいね。」


そう言ってお医者さんは、部屋を出て、代わりに桜子が入って来た。


✳︎✳︎

お腹に手を当てて呆然としている先輩。


「センパイ・・・先輩?大丈夫ですか。」

「うん。」

「間違いだったらすみません。先輩、妊娠してらっしゃいませんか?」

「えっ、なんでわかるの?お医者さんに聞いた?」

「先輩を様子を見てたらなんとなく…。赤ちゃんはどなたの子なんですか?」



「・・・・・道明寺。」



「連絡しますか?」

「ダメっ!!!言わないで!!」

「なんでですか?」

「道明寺とは別れたから…。」


やっぱり…。
それで先輩は誰に頼ることも無く、ボロボロだったんだ。


「詳しく話してもらえますか?」


コクンと頷いて、先輩はポツリポツリと話始めた。


4年の約束通り、道明寺さんは先輩のところに帰って来たけど、それは別れを言うためだったこと、先輩も道明寺さんのお父様が倒れたのを知っていたので別れようと思っていたこと、最後にわがままを言って抱いてもらったこと。そして、翌朝、ピルを西田さんから受け取ったけど、道明寺さんの温もりを消すような気がして、3日間ピルを飲めなかったこと、昨日に検査薬を使って妊娠を知ったことなどを話してくれた。


「先輩、なんでもっと早く頼ってくれなかったんですか?」

「だって、迷惑でしょ。」

「今までお2人で散々みんなを巻き込んでたのに、いまさらですよ。」

「桜子・・・」

「明日病院に行きますからね。」

「・・・・わかった。」

「どうなさるつもりですか?」

「産みたいの。道明寺と愛し合った証だから。」

「私にも、出来る限りお手伝いさせて下さいね。」

「ありがとう、さくらこぉ〜。」


子供のように泣きじゃくる先輩の背中をずっとさすっていた。


✳︎✳︎

翌日。
先輩を連れて、産婦人科に行く。


診察の結果は陽性。
正常に妊娠していると。

先輩はピルの影響を心配していたけど、大丈夫だと言われていた。
次回までに母子手帳をもらってくるように伝えられた。


「ねぇ、桜子。お願いがあるんだけど…。」

「なんですか?」

「道明寺もだけど、みんなにこの事話さないで欲しいの。」

「優紀さんにもですか?」

「・・・・あっ。」

「じゃあ、優紀さんにはお会いすることがあったらお話しますね。」

「ごめん・・」

「先輩、今日からうちのお邸で暮らして下さいね。」

「でも、ご迷惑じゃあ。」

「そんなボロボロになるまで痩せ細ってるのに、嫌だって言うなら、皆さんにお話しますから。」

「それはダメッ!」

「じゃあ、うちに来てくださいね。体重が元に戻るまで、バイトも禁止です。」



いつも応援ありがとうございます!

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桜子ちゃんが手を差し伸べててくれました。


《追記》
ピルに関して、コメントにてご指摘いただきました。
もちろん、作者もちゃんとした使用に関しての知識はありますし、お話の中に組み込む事で調べもました。
その中での、この設定だったのですが、不快な気分にさせてしまった方々申し訳ありません。
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コメント

コメント(5)
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2018/08/22 11:34 編集返信
くるみぼたん
No title
ま○様
ご指摘ありがとうございます。
もう、ここには来られないかもしれませんが、不快な気分にさせて申し訳ありません。
本文にも追記しましたが、ピルに関しての知識は持ってますし、お話に組み込む前にきちんと調べました。
その上で、つくしちゃんの葛藤を表現したくて薬を飲まないという選択もある中で、3日目に飲むという選択をしたのですが、文才がないので上手く書ききれてませんでした。
言い訳みたいになりましたが、ご指摘ありがとうございました。

くるみぼたん

2018/08/22 12:09 URL 編集返信
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2018/08/22 12:19 編集返信
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2018/08/22 15:01 編集返信
くるみぼたん
ありがとうございます!
悠○様
ありがとうございます!
そうですよね。今後気をつけます^ ^
桜子ちゃんに頑張ってもらいますよ(#^.^#)

スリ○○○○様
今回は、逃げるまでに至るまでに桜子ちゃんが見つけてくれました(๑˃̵ᴗ˂̵)
桜子ちゃんはつくしちゃん大好きですから、きっと力になってくれますよね!

くるみぼたん

2018/08/23 06:51 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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