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Proof of love 5

(side 類)

最近、牧野と連絡が取れない。


みんなの集まりには、バイトが忙しいから…と参加してないし、いつのまにか携帯も解約されていた。

大学に行っても、キャンパスにはいないし、問い合わせみたら、後期は授業を取ってないと言われた。



都合よく、NYに出張があった為、秘書の西田に連絡して、司が会社に居る時間を聞き出し、アポなしで司の執務室に押しかけた。


「よう、司。」

「ようって、子供じゃねーんだからよ。アポなしでどうしたんだ。」

「友達に会いに来ただけ。ダメだった?」

「ダメじゃねーけどさ。」

「ねぇ、司はさ、牧野と連絡取ってるの?」

「イヤ。俺たち別れたから。」

「なんで?」

「なんででもいいだろ。お互い同意なんだから。」

「やけにあっさりしてるんだね。」

「もう半年以上経つからな。」

「じゃあ、牧野俺がもらっていいんだ?」

「なっ・・・牧野がOKするんだったらな。」


「なんか余裕だね。最近さ、牧野と連絡つかないんだよね。」


そう言ったら、一瞬司の顔が歪んだが、すぐに、ポーカーフェイスを貼り直した。

「大学には籍あるんだろ。だったら心配ないんじゃねーの。」


ほら、詳しくは知らなくても、牧野の動向は追ってるんだ。
別れたと言っても、諦めた訳じゃないんだ。


「そろそろ、行くわ。じゃあね〜。」


日本に帰って、牧野を探してみるかな。

牧野の両親に聞いてみても、友達の所にいるらしいけど、何処にいるかわからないと。

友達…優紀とかいう子の所かな?
勤め先に行って、聞いてみても知らない…の一点張り。

口止めされているのかな。

彼女にSPを付け、動向を探る。
特に変わった事は無いが、月に2回ほどケーキやお団子など山ほどを買って、三条の家に出入りしてると。




ビンゴ。




牧野は三条に頼っていたんだ。
牧野が頼ったのが、俺じゃ無いところが悔しいけど、1人じゃ無いことに安心した。


日曜日、SPから牧野のダチがスイーツを沢山買っている…と報告を受ける。

総二郎とあきらに連絡し、三条の邸の前で待ち伏せする。

牧野のダチが、三条邸の門に入る時を見計らって、

「俺たちも三条のところに遊びに来たんだ。一緒に行こう!」

と荷物を手から奪って、邸の中に入っていく。


「なんでっ?」


と呆気にとられている牧野のダチ。
総二郎が牧野のダチの腕を引き連れて行く。


邸の中に入ると、俺たちにメイド達はびっくりしてたが、三条と牧野がいる部屋に案内してくれた。

ノックして部屋に入ると、牧野の後ろ姿とこちらを見て固まっている三条。


「優紀、遅かったね。どら焼き買ってきてくれた?」


そう言って振り向いた牧野も固まっている。


「えっ、どうして?優紀??」

「牧野のダチは悪く無いよ。俺がSP付けて見張らせたんだ。」

「えっ、つくしごめん!!気がつかなかった。」

「いいよ。いつかあんた達にはバレると思ったし。みんな座ってよ。」


牧野の両隣には、三条と牧野のダチ。正面のソファに俺たちが座った。

牧野はゆったりした服を着てて、もしかして…と思ったら、あきらが口を開いた。


「なぁ、牧野もしかして妊娠してるのか?」

「うん。」

「もしかしなくても、司の子か?」

「・・・・そう。」

「おまえらいつ??」


「ごめん。桜子話してくれる?」

「いいですよ。」

三条が話す事は、俺たちの全く知らない事だった。
司は父親が再び倒れた事、俺たちにも隠し通して道明寺を立て直すために奔走していること。
約束の4年を守れないから、司は別れを決め、牧野は司の負担にならないように別れを決めたと。

最後まで、三条の話を聞いた総二郎かポツリと呟く。


「司の遺伝子最強だな。」

「どこまでも、俺様なんだもん。」

そう言って、愛しそうにお腹をさする牧野はすっかり母親の顔になっていた。


「道明寺さんには、話さないで下さいね。話したら私達居なくなりますから。」


「「「わかった。」」」


「俺たちもなんでも協力するから、困った事あればなんでも言えよ。」

「「だな。」」

「ありがとう。」


「優紀、ケーキ食べよう!!お腹空いちゃった。」

「どら焼きも買ってきたよ。お茶お願いしてくるね。」

「あっ、私も一緒に行くよ。」


2人で部屋を出て行った。



三条は、牧野が部屋を出たのを確認して、話を始めた。


「先輩、今はあんな感じで明るく振舞ってますけど、私が見つけた時は、栄養失調と貧血もあって精神的にもボロボロたったんです。今でも夜は1人で毎晩泣いてますから。皆さんの顔を見たら道明寺さんを思い出すから、あんまり頻繁に関わらないで欲しいんです。お願いします。」


そう言って頭を下げた。


「「「・・・・・」」」


俺たちには返す言葉がなかった。


牧野とダチがメイドと一緒に、きゃあきゃあ言いながら帰ってきた。
ワゴンには店が開けそうなほどのケーキやクッキー、シュークリームなんかもあり、どら焼きやお団子なんかもある。

「桜子ぉ〜、シェフの上野さんがね、おやつにってシュークリームとクッキー焼いてくれてたの!一緒に食べようっ!」

「私はお茶だけで結構です。」


俺たちと桜子は2人が楽しそうに食べてる姿をずっと眺めてた。


三条の話を聞いた後だから居た堪れない。


「なあ、桜子。おまえ、いつもこれに付き合ってるのか?」

「ええ、美作さん。今度から代わりましょうか?」

「げっ、勘弁してくれ。家だけで十分だよ。牧野、また母親が作ったケーキ持って来てやるからな。」

「ありがとう、美作さん。」



「あっ!!!!」

「先輩。大きな声出してどうしました。」

「滋さんだけ伝えてない。」


「「いいんじゃねぇ。」」


「滋さんに話すとややこしくなるからもう少し黙ってましょう。」

「賛成。」


ひとしきり牧野と一緒にケーキを食べた牧野のダチは、自分の食べたものを片付けて、

「そろそろ私帰ります。つくしまた来るね。」

と立ち上がった。


「うん。いつもありがとうね。」

「今度のケーキも期待してて。」

「ふふっ。期待してる。」

「俺たちも帰るか。優紀ちゃん、送って行くよ。」

「「「牧野、またな。」」」

「うん。みんな、今までごめんね。今日は来てくれてありがとう。」



いつも応援ありがとうございます!

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F3に見つかってしまいました。

皆さま、台風の影響は大丈夫ですか?
まだこれから、台風が接近すり地域の皆さまも気をつけて下さいね。
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コメント

コメント(2)
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2018/08/24 11:12 編集返信
くるみぼたん
ありがとうございます♡
スリ○○○○様
やっぱり、つくしちゃんの事に関しては類くんの第六感働きますよね。
優紀ちゃん、上手く誤魔化したつもりがSPつけられちゃってました>_<

司くんは、今回は何も知らないし、SPも付けてません。
別れてしまったけど、もう一度取り戻そうと決めてただつくしちゃんを信じているんです。
どのタイミングで司くんが、つくしちゃんの事を知るのか、それとも知らないままなのか…楽しみにしてて下さいね。

つくしちゃんも、司くんも頑張ってますよ!

くるみぼたん

2018/08/24 19:50 URL 編集返信
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くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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