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二人の海 〜Promise

「ねぇ、ここに来たのっていつだったっけ。」

「おまえが年長の時じゃね。」

「家族旅行だったはずなのに、司もいたんだよね。なんでだろ?」

「なっ、おまえ覚えてねーの?つくしが俺と一緒じゃないと行かないってゴネたんだろ。」

「そうだったっけ?」


✳︎✳︎✳︎


「つかさぁ〜、うみいこうっ!」

「しゃーねーなー。きがえていくぞ。」

「やったぁ〜!!ママ、みずぎどこ?」

料理人の牧野の家族旅行に一緒に行く事になったオレ。
つくしがどうしてもオレと一緒じゃなきゃ嫌…って言うから仕方なくだぜ。


ホテルに着くなり、海に行きたいと言うので付き合ってやることにした。
さすがに、オレは1年生、つくしは幼稚園年長だから2人だけは無理なので、オレのSPに付き添わせた。


砂浜を見るなり走り出したつくし。

「つかさ〜、はやくはやく。」

「そんなにはしったらコケるぞっ。」

「だいじょうぶだ・・・わわっ。」

やっぱりコケたじゃねーかよ。

「だいじょぶか・・・ぷっ。」

どうやってコケたらそうなるのか、顔中砂まみれだ。

「わらわないでよっ!」

「ほら、すなとってやるからめぇつぶれ。」

手で顔を払ってやる。

「かおあらうか?」

「いい。うみにはいるから。」


海に入るって言ったのに、波打ち際で座ってるだけ。

「つくし、こわいのか?」

「だって、かおがぬれるのいやだもん。」

「うきわとってこいよ。オレがひっぱってやる。それならこわくないだろ。」

「うんっ。」

浮き輪に入ったつくしと一緒に波に揺られながら遊ぶ。

「つかさおよげるなんてすごいね〜!」

「これぐらいあたりまえだよ。たのしいか?」

「うん。ありがとう、つかさ。」


しばらく海で遊んで、今度は砂浜でトンネルを作ったりしてると、つくしの母親が迎えに来た。

「楽しかった?2人とも砂まみれね。シャワー浴びて夕飯にしましょう。」


次の日は、観光だと言って水族館に行ったり、首里城っていう赤い建物に行ったりした。
最後の日は、またつくしと海で遊び、夕方の飛行機で東京に帰った。


✳︎✳︎✳︎


俺が中3の時に、つくしと付き合うようになってから2年。
記念って訳じゃないが、夏休みに2人で思い出の海に旅行にきた。


「ねぇ、司。背中に日焼け止め塗ってくれる?」

「ああ。ちょっと貸せ。」

日焼け止めを塗ってやると、白い肌にちょっとムラムラしてくる。
つくしの水着は、花柄の紺色のタンキニ。
胸元がフリルになってて、つくしの小さい胸を上手く隠してる。
あっ、まだ見たり触ったことはねーぞ。

ムラムラしてるのを悟られないように、早めに終わらす。

「司も塗ってあげようか?」

「頼む。」

つくしが小さい手で日焼け止めを塗ってくれるのがくすぐったくてたまんねー。
それを知ってか、つくしが脇腹をこそばしてくる。

「バッ、やめろって!」

「ふふふっ。司、脇腹苦手なんだ。」

「くそっ、反撃するぞっ!」

俺の声にピタッと止まったつくし…俺よりも脇腹苦手なんだよな。

「ごめん…ね。」

可愛い顔して上目遣いで謝ってくる。
この顔に弱いんだよな、俺。
チュッとキスをして、つくしの手を引いて立ち上がる。

「泳ごうぜ。」

「うんっ。」

つくしを浮き輪に入れて、沖まで引っ張っていく。

「ホント司は何でも出来るんだよね〜。」

「おまえは鈍臭いからな。」

「そんな事ないもん!泳ぐのは苦手なだけ。。」

拗ねるつくしが可愛くってつい揶揄っちまうんだよな。


しばらく海で泳いで、今度は砂浜でトンネルを掘り出すつくし。
ほんとこいつは子供の頃から変わんねーな。


「つかさぁ〜、来てっ!!」


パラソルの下で本を読んでいた俺はつくしに呼ばれて、つくしのところまで行く。

「なんだ?」

「ほら見て見て、夕日。もうすぐ沈みそうだよ!」

「ああ。」

「綺麗だね〜。」

そう言って、夕日を眺めているつくしの方が綺麗だと思った。

「つくし…。」

「ん?」

俺を見上げるつくしが堪らなく可愛くて、いつもより少し深く長くキスをした。
いつのまにか日が沈み、あたりは薄暗くなり始めていた。
ぎゅっと抱きしめると、つくしも抱きしめ返してくれる。


「そろそろ部屋に帰るか。」

「そうだね。」

手を繋いで、ホテルの部屋まで帰る。
シャワーを浴び、服を着替えて夕飯を食べる。

夕飯の後は、散歩に行きたいと言うつくしに付き合って、海岸沿いを散歩する。
散歩しながら、色んなことを早口で話すつくし。


ああ、緊張してるのか…。


「なあ、つくし。緊張してるのか?」

「えっ、なっ、なんで…。」

「今からのこと。」

「・・・・・」

「おまえが嫌なら、しないぞ。」

「イヤじゃないんだけど…まだ怖くって。。」

「ちゃんと待てるから心配するな。」

「うん、ありがと。」

部屋に戻り、つくしの後にシャワーを浴びて出てくると、ソファの上でつくしが固まっている。


「つくし?」


「ねぇ、一緒に寝ていい?」

「構わねーけど、おまえ無理するなよ。」

「うん。大丈夫。」

一緒にベッドに横になる。
不安そうにしてるから手を繋いでやると、つくしは直ぐにすうーっと眠りに入る。
おでこにチュッとキスをして、俺も眠りに入った・・・・・はずだったんだが、寝ているつくしが無意識なのか俺に抱きついて来たりして、結局眠れぬ夜を過ごせハメになった。。



いつも応援ありがとうございます!

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このお話は、『道明寺奥の院・龍泉庵』の悠香さまのブログ開設2周年のお祝いに僭越ながら送らせていただきました。
こちらにも掲載させていただきますね。

悠香さん、改めてブログ開設2周年おめでとうございます╰(*´︶`*)╯♡

くるみぼたん
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コメント

コメント(3)
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2018/08/21 18:35 編集返信
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2018/08/21 21:03 編集返信
くるみぼたん
ありがとうございます!
スリ○○○○様
そう言ってもらえると嬉しいです☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
いつもありがとうございます♡


悠○様
こちらこそ、いつもコメントありがとうございます!
来年まで…私も頑張りますっ!!
中々そちらに遊びに行けませんが、いつも楽しみにしてます♡

くるみぼたん

2018/08/21 21:12 URL 編集返信
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訪問ありがとうございます!

プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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