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Change! 31

NYに降り立ちそのまま、N社に向かう。


会議室に入ると、そこにはニック社長と数名の社員さん。


「(つかさ、つくし遠い所来てくれてありがとう。早速だが、うちのメンバーを紹介させてもらうよ。)」


そう言って、プロジェクトリーダーや製品の開発主任などを紹介してくれた。


その後は、ニック社長と業務提携の話を詰めていく。

道明寺から資金提供し、新型半導体の開発をサポートすると言うもの。
もちろん、お金だけではなく道明寺側からも技術者を派遣していく。

そして開発が成功した後は、日本での新型半導体の販売権利を持つことになる。


定期的に進捗状況を確認する為、2ヶ月に一度はNYで会議をする事となった。


1度本社に持ち帰るのかと思ったら、そのまま調印をし業務提携が完了した。


私が知らないところで、ちゃんと社長と話が済んでいて、社長が示す範囲内であれば専務の裁量で判断していいと。

専務の仕事がスピーディなのは、社長に信頼されているからなんだ。


あたしの役割ってあったのかなぁ…。


考えてたことが漏れていたのかわからないけど、ニックさんに声を掛けられる。


「(つくし、つくし?)」

「(あっ、はい。)」

「(何か不安なことがあるのかい?)」

「(えっ、私がここにいる必要無かったのかな…って思いまして。)」

「(つくしが繋いだ縁でしょ。君が居なかったら、今こうして司と調印してないよ。)」

「(はい…。)」

「(それに、妻が君を待ちわびているからね。)」

「(マリアさん、体調どうですか?)」

「(最近は、元気で暇を持て余してるよ。)」

「(そうなんですね。よかった。)」

「(つくし、時間があったらマリアに会ってやって。)」


いいのかな…と司を見ると、頷いてくれる。


「(はい。連絡してみます。)」


✳︎✳︎


N社を後にし、NYの本社に向かう道中のリムジンの中。


「ねぇ、司。ホントにN社の仕事ってあたしが必要なのかなぁ?」

「あ?何言ってんだ?おまえが取ってきた契約だろ?必要に決まってんだろ!」

「だって司がいれば契約は成立するし、今日だって何にもしてないもん。」

「はあぁ、ニック社長の話聞いてなかったんか?」

「聞いてたけど…。」

「どんな大きな契約だって、結局は人と人の縁だからな。おまえの人間性を買ってくれたニック社長に失礼だからもう言うなよ!」

「うん、わかった。」

「おまえは、もっと自信を持て。」

「・・・・・はい。」


✳︎✳︎


お邸に帰ってから、マリアさんに電話をする。


『(つくし、元気だった〜?)』

「(はい、マリアさんもお元気だとニックさんから聞きました。)」

『(いつ日本に帰るの?)』

「(明後日です。)」

『(明日、時間あるのかしら?)』

「(午前中なら大丈夫です。)」

『(ちょうど良かったわ。うちに遊びに来てくれる?紹介したい人がいるの。)」


司に目を合わせると大丈夫だと頷いた。


「(はい、ぜひ伺わせて下さい。)」

『(楽しみにしてるわ〜。また明日ね。)』

「(はい。よろしくお願いします。)」


✳︎✳︎


翌朝。

司の腕の中で目覚める。
シャワーを浴びて朝食を食べ、司は本社で仕事があるからと先にお邸を出る。


あたしも準備して、日本からのお土産を持ってマリアさんの家まで車で送ってもらう。
いつの間にか、あたしにもSPが2人付いていて、マリアさん家にも同行する。


「(つくし〜、いらっしゃい。ふふふっ、今日は1人だからSPが付いてるのね。)」

「(お邪魔します。2人は別の部屋で待たせてもらっても大丈夫ですか?)」

「(もちろんよ。つくしはこっちね。)」


前にお会いした時よりお腹も少しふっくらした気がする。



案内された部屋には、既に2人の女性がソファに座っていた。


「(お待たせ、前に話してたつくしよ。つくし、キャサリンとナタリーよ。)」

「(初めまして、牧野つくしです。よろしくお願いします。)」


とっても綺麗なおふたり。

あたしって場違いじゃないのかな…なんて思っちゃう。


「(可愛いわね。マリアが気にいるのもわかる気がするわ。)」

「(うちの弟にお似合いじゃない?)」

「(ダメよ、ナタリー。つくしにはフィアンセがいるんだから。)」

「(そうなの?残念。)」


みんな、すぐにお嫁に来ないかって言うんだよね。
お金持ちの人って出会いがないのかな??


「(つくし、ごめんね。2人ともこんなんだけど、私の親友なの。)」

「(私達のいる世界は中々大変だからね、私もマリアとナタリーには随分助けられてるわ。)」

「「(私たちもよ。)」」


「(つくしって一般家庭の出身でしょ?つくしのフィアンセって誰なのかしら。)」


話してもいいのかな。
ちょっと不安そうにマリアさんを見ると、大丈夫って頷いてくれる。


「(道明寺司さんです。)」

「(えっ、彼ってゲイじゃなかったの?女嫌いだって有名でしょ。)」

「(いつもパーティでも、女性が近くに来ると不機嫌そうにしてたわよね。)」

「(ふふっ、私もそう思ったけど、つくしと一緒にいる時のMR.道明寺は別人よ。)」

「(そうなの?アメリカの社交界でお会いすることがあるかしら?楽しみにしてるわね。)」

「(はい。)」

「(つくしは、日本に居るのよね。離れているけど、もう私達は友達よ。困ったことがあったら頼ってね。)」

「(ありがとうございます。)」


あたしに、マリアさんの他にアメリカでの知り合いが出来た。



いつも応援ありがとうございます♡
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コメント

コメント(2)
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2018/10/09 20:58 編集返信
くるみぼたん
ありがとうございます♡
スリ○○○○○○様
つくしちゃん、仕事は出来るけど自己評価が低いんですよね…。
司くん、きっと昔なら人の縁で仕事が取れる…なんて思ってなかったでしょうけど、つくしちゃんがいるから人の縁も必要かな…って思うんでしょう。

キャサリンさんとナタリーさん、実は相当いい所の奥さんなんですよ。
きっと2人ならつくしちゃんの事を気にいると思ってマリアさんが紹介してくれましたよ。
司くんとの対面…考えてみます。

くるみぼたん

2018/10/10 08:00 URL 編集返信
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Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
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