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より速く。 2

初夏。



3年生の先輩が引退して、ハードルを練習するのはあたし1人になってしまった。

100mのレーンの1番端を借りて練習している。




ある日、いつものように1人でハードルを抱えて準備していると、道明寺先輩が数個ハードルを抱え倉庫から遠い所からハードルを置いて下さった。


慌てて追いかけて、ストレッチを始めようとしている先輩に声を掛けた。



「あのっ、道明寺先輩、ハードルを運んでいただきありがとうございました!」

「ああ。」


チラッとこちらを向いたけど、すぐにストレッチを始めてしまった。




離れて1人でストレッチをしていると、西門先輩や美作先輩と一緒に道明寺先輩が真木子ちゃん達と話していた。




なぜか胸がざわざわする。




準備体操を終え、スタートダッシュの練習を始める。
何本目だったか、ハードルを飛んだ後の着地に失敗し派手に転んでしまった。



少し足を捻ってしまいうずくまっていると、道明寺先輩が走り寄って来てくれた。


「大丈夫か?立てるか?」

「はい。大丈夫です。」


慌てて立ち上がろうとすると、捻った足に力が入らず前に転びそうになった。


「きゃっ!」


転ぶ寸前に先輩に抱きとめられ、そのままお姫様抱っこされてしまった。


「大丈夫じゃねーだろ、保健室行くぞ。」

「先輩、自分で行けますっ!」

「うるせぇ、黙ってろ。」


先輩に抱き抱えられ、保健室に連れて行ってもらう。



先輩の顔が近くて恥ずかしい…。


あたしのドキドキが先輩に聞こえませんように。。

先輩からとってもいい匂いがして、ずっとこのままがいいな…なんて思っちゃった。




保健室で先生に診てもらうと、捻挫だろうとの事。

念の為に病院で診てもらいなさい…と言われ、先輩の家の車に乗せられ病院に連れて行ってもらった。

いつの間にか、あたしの荷物も持って来てくれてて、病院から家まで送り届けてくれたんだ。


「道明寺先輩、ありがとうございました。あたしのせいで、先輩が練習出来なくてすみませんでした。」

「構わねーよ。無理すんなよ。」

「はいっ。ありがとうございました。」


車を降りて、先輩にお辞儀をしてゆっくりと歩いて家に入った。


まだ心臓がドキドキしてる。
先輩の優しさに触れて、蓋をしたはずの気持ちが溢れようとしていた。



いつも応援ありがとうございます♡
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コメント

コメント(4)
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2018/10/22 12:32 編集返信
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2018/10/22 14:28 編集返信
くるみぼたん
ありがとうございます!
悠○様
ハイ、気になってます♡
これから司くんどうするんでしょうね。

陸上部だったんですね!!
私は短距離は全くダメで…早く走れる人羨ましいです!

くるみぼたん

2018/10/22 22:45 URL 編集返信
くるみぼたん
ありがとうございます②
スリ○○○○○○様
司くんはつくしちゃんの事、見てますよね(≧∇≦)
だから用具だしの手伝いしたり、転んだ時もすぐに助けに行けるんですよね♡

つくしちゃん目線だと真木子ちゃんと仲良く話してるように見えるんです。
部活してるぐらいだから、原作ほどトゲトゲしてないんですが…。
実際はどうなんでしょうね。

つくしちゃん、蓋をしても少しずつ漏れてきてますからね…。
怪我の原因もそこにあるんです。
次は刺客投入ですΣ(・□・;)

くるみぼたん

2018/10/22 22:55 URL 編集返信
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くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
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