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より速く。 6

玄関の前に停まっているのは、黒塗りの車。

あたし達が玄関を出ると、運転手さんがドアを開けて待っていた。


「ほら、乗れよ。」

「はい、失礼します。」


中に入ると、花沢先輩の車と似てるようで黒を基調にしてあってシックな感じ。
落ち着かずにキョロキョロしていると、


「ぷっ、借りて来たネズミみたいだな。」


と笑いながら言われる。


「先輩、それを言うならネコですよ。」


クスクス笑いながら答えると、道明寺先輩もとっても優しく笑っている。



こんな先輩の顔初めて見た。



ドキドキする気持ちを抑え、ちょっと俯き加減になった。


「牧野はなんでハードルなんだ?」

「あたしですか?中学で陸上を始めた時、始めは短距離だったんですけど、あんまりタイムが伸びなくて…。偶々、先輩にハードルを勧められてしてみたら楽しくってハマっちゃいました。」

「へぇ〜。今度、100m一緒に走ろうぜ!」

「いいですけど、ハンデ下さいよ。」

「ああ。」

「じゃあ、先輩もハードルもしてみて下さいよ。」

「あ?俺には無理。全部なぎ倒して行くぞ。」

「なんか先輩がハードルなぎ倒してる姿、想像出来ちゃいますね。」


クスクスと笑ってしまった。



そんな話をしていたら、英徳高校が目の前。


「あっ、手前で降ろして貰えますか?」

「なんでだ?」

「先輩は人気あるから、目立っちゃうでしょ?他の人に睨まれちゃいそうだし…。」

「…わかった。」


手前であたしだけ降ろしてもらい、歩いて英徳へ入っていく。


✳︎✳︎


花沢先輩の家に行って以来、道明寺先輩が話しかけてくれるようになった。

いつもする話は陸上の事なんだけど…時々先輩が発する言い間違いが可愛くって、どんどん先輩に惹かれていった。



そんなある日、真木子ちゃんが、


「つくしちゃん、最近道明寺先輩と仲良いね。つくしちゃんって先輩の事好きなの?」

「えっ、違う…けど・・・。」

「私、もっと先輩に近づきたいんだ。つくしちゃん協力してくれるよね?」


断ることも出来ず…。


「今度の休み、部活ないし先輩達誘って遊園地行こうよ。つくしちゃんよろしくね!」




・・・・・どうしよう。



一晩悩んでも答えが出ない。


次の日、ストレッチをしながらどうするか考えていると、


「・・・野、牧野?」

「えっ、はいっ!」

「どうした?何度も呼んだんだぞ。」

「すみません……。」

「元気無いな。なんかあったのか?」

「いえ・・・大丈夫です。」


なんとか笑顔を張り付ける。


「なぁ、今度の部活の休みの日暇か?」

「えっと、友達と約束があって…。」

「陸上部のやつか?」

「はい。」

「ウルトラ陸上のチケットが手に入ったから、一緒にどうかと思ってな。類達も来るし、よかったら友達も連れて来いよ。」

「聞いてみます。」


練習が終わって真木子ちゃんにこっそりと聞くと、ふたつ返事で行くとのこと。


約束を守れて良かったんだけど、なんか気持ちがざわざわする。


結局、西門先輩がハイジャンの子達も誘って、総勢8人でウルトラ陸上を見に行くことになった。



いつも応援ありがとうございます♡
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コメント

コメント(5)
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2018/10/26 10:52 編集返信
くるみぼたん
ありがとうございます♡
つく○○○様
ありがとうございます♡
真木子ちゃん、多分大丈夫かと…。
ちゃんとつくしちゃんの友達…です。

海ちゃんは、なかなか私のお話の中では登場させられません。。
苦手なんですよね…。

くるみぼたん

2018/10/26 15:48 URL 編集返信
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-

2018/10/26 17:35 編集返信
くるみぼたん
拍手コメH○様
部活に恋愛…青春ですよね(*≧∀≦*)
書いてる私もそう思います^ ^

Promise 気に入って頂けて嬉しいです♡
ちょっとずつですが続編書いて行きますね(*´∀`)♪

くるみぼたん

2018/10/26 21:23 URL 編集返信
くるみぼたん
ありがとうございます♡
スリ○○○○○○様
ありがとうございます♡
いつもコメントとっても嬉しいです(≧∀≦)

つくしちゃん、まだはっきり好きって自覚してないんですよね!
憧れなのか、好きなのか…。
真木子ちゃんに頼まれて、ちょっとずつ自覚してくるかな。。
みんなでお出掛け…ですが、どうなるんでしょう。

くるみぼたん

2018/10/26 21:31 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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