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より速く。 8

ウルトラ陸上から少しして、遠藤から練習後に話があると呼び出される。

部室の裏、俺の予想通り告白だった。


「道明寺先輩の事が好きです。付き合ってもらえませんか?」

「ごめん。好きなやつ居るから無理。」

「誰ですか?」

「おまえに言う必要はねーよ。」

「そうですか…。聞いてくださってありがとうございました。」


そう言って、走って行ってしまった。


✳︎✳︎

用具庫の鍵を職員室に返しに行き、部室に向かっていると、真木子ちゃんと道明寺先輩が部室の裏に歩いて行くのが見えた。


そんな様子を見て胸がざわざわする。


真木子ちゃんいい子だし、付き合っちゃったりするのかな…。

見ていられなくて、部室で着替えて帰る事にした。


部室を出ようと、ドアを開けたところで道明寺先輩にバッタリと会った。


「今帰りか?」

「はい。用具庫の鍵を返しにいってたんです。」

「俺もすぐに出るから、ちょっと待ってろ。」

「・・・はい。」

先輩は、部室でバタバタっと音をさせて、あっという間に出てきた。


「先輩?もう着替えたんですか?」

「ああ。」

「ふっ、そんなに急がなくても良かったのに…。」

「いいんだよ。」


2人で校門に向かって歩いて行く。


「なぁ、遠藤のことは断ったから。」

「なんであたしに言うんですか?」

「いやぁ、気にしてるかと思ってさ。」

「先輩?それ自意識過剰ですよ。」

「俺のこと好きなんだろ?」

「・・・それは・・。」

「諦めないって言っただろ?」


先輩は自信満々に言い切った。


✳︎✳︎


次の日の帰り道、校門のところで真木子ちゃんが立っていた。


「つくしちゃん、ちょっといい?」

「あっ、うん。」


2人で歩いて学校から帰りながら、真木子ちゃんが口を開く。


「つくしちゃん、ごめんね。私、つくしちゃんに意地悪しちゃった。」

「えっ?」

「つくしちゃんと道明寺先輩が仲が良いのを見てちょっと焦っちゃったんだよね。つくしちゃんが、道明寺先輩の事を好きって言えないように協力してって言ったでしょ?」

「・・・うん。」

「道明寺先輩はさ、きっとつくしちゃんの事が好きなのに、お邪魔虫だったなぁ〜って先輩に振られちゃって気付いたんだ。」

「・・・」

「だから、つくしちゃん。もう自分の気持ちを抑えたりしないでね。ホントにごめんね!ワガママな私だけど、これからも友達でいてくれると嬉しいな。」


そう言って、バイバイ〜っと走って行ってしまった。


「あっ、真木子ちゃん、ありがとう!」


慌てて声を掛けたら、真木子ちゃんは手をヒラヒラさせてそのまま行ってしまった。




もう自分の気持ちを抑えたりしなくていいんだ。。

先輩に好きだって言われてとっても嬉しかった反面、とっても悲しかった。


でも、1度お断りしているのに、今更好きだなんて都合が良すぎるよね…。


グダグダと、悩むあたし。



あ、そうだ。


来月にある大会で勝てたら告白しよう。
雑念を捨てて、練習に集中し感性を研ぎ澄ましていく。



いつも応援ありがとうございます♡
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コメント

コメント(3)
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2018/10/28 10:43 編集返信
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2018/10/28 10:48 編集返信
くるみぼたん
ありがとうございます♡
悠○様
まあ、自分より他人のつくしちゃんですからね…。
しょうがないと言うか…(^◇^;)

あはは、部屋ですか…そちらはあんまり期待しないでおいて下さい(^人^)


スリ○○○○○○様
真木子ちゃん、悪い子ではなかったんですよ(笑)
ちょっと自分のことに一生懸命だったんですよ…ね。
つくしちゃんとは、友達だからちゃんと背中も押してくれましたし^ ^

つくしちゃん、次は大会ですよ〜。
頑張って╰(*´︶`*)╯♡

くるみぼたん

2018/10/28 22:12 URL 編集返信
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くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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