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ダチの彼女

「若宗匠ありがとうございました。」


深々とお辞儀をする牧野。


「随分上達したな。」
「ホントに〜?まだまだ動きがぎこちないのよね…。」


司がNYに行ってから、牧野の花嫁修業の一環として俺は茶道を教えている。

道明寺邸でも色々とレッスンを受けているらしいが、類は語学、あきらはマナーやダンスを教えている。


大学にバイトにレッスンにいつ勉強してんだ?ってぐらい忙しそうなのに、大学の成績はトップクラス、そして教えたことは次には必ずマスターしてくる。



俺たちと牧野との出会いは強烈だったが、そんな中、司は牧野に惚れて涙ぐましい努力を重ねて手に入れたんだよな。


色気もへったくれもない女…だとあの頃は思ってたんだが、色気のない体型はともかく、知性や教養を兼ね備えるに連れて女としての魅力が出てきた気がする。


司は高校生の頃から牧野の魅力に気づいてたんだよな…。


「メシでも行くか?」
「んー今日はちょっと用事があるんだ。」

「浮気するんじゃねーの。」
「違うよっ!!西門さんと一緒にしないでくれる!!!」

「じゃあ、なんなんだよ?」
「かっ…道明寺のお母さんと会う約束してるのっ!」

「マジか??」
「うん。半年に一度ぐらい、声を掛けて下さるの。」

「いじめられてるのか?」
「そんな訳ないでしょ!!」


高校の時は散々バトルを繰り広げていた牧野と司の母親。
半年に一度とはいえ、会っている事にびっくりした。


「はぁ〜、緊張する。」

「俺でも司の母親と2人っきりだったら緊張するわ。」
「だよね。かっ…道明寺のお母さん、あたしのレッスンの進捗状況なんかを見にきてるんだよね。」

「ぷっ、司の母親の事、なんて呼んでるんだ?」



「楓さん…/////」



「あははははっ!!」
「もうっ!笑わないでよ!!楓さんからそう呼ぶように言われたんだからっ。」

「じゃあ、可愛がってもらってるんじゃねーかよ。」
「そうかな?」


どんな困難にも立ち向かって行くし、めちゃくちゃ強い女なのに、自己評価低いんだよな。


「そうなんじゃね。牧野、こっち向けよ。」

「えっ、何??」


スマホで着物姿の牧野の写真を数枚撮る。


「それどうするつもり??」
「司に送ってやるんだよ。」
「えっ、変な顔してないっ??」
「ぷっ、牧野でもそんな事気にするんだ。」
「当たり前でしょ?」


司にメールを送ると、すぐに電話がかかってくる。


はははっ、相変わらずだな。


「司が代われってさ。」


スマホを差し出すと、もうっっといいながらも嬉しそう。


「もしもし〜」


『なんで総二郎と居るんだよ!!』
「お茶のお稽古してたんだってば〜。」
『寄り道せずに真っ直ぐに家に帰れよ。』
「こっちまだ夕方だよ〜。子供じゃないんだから。」
『俺がいないからキョトキョトするんじゃねーよ。』
「しないわよっ!今から楓さんと会うからまたねっ!!」
『おいっ!!まきっ・・・』


ピッっと電話を切って俺にスマホを返してくる。


「もうちょっと優しくしてやれよ。」
「だって…。」


司は牧野を溺愛している。


俺にすらヤキモチを妬くぐらいだからな…。

牧野は典型的なツンデレ女。
離れているとはいえ、普通なら重すぎる司の愛情をさらっと受け流しているんだからな。


「あっ、そろそろ行かないと。西門さん、いつもありがとうね。」
「ああ。うちの車乗って行くか。」
「大丈夫。迎えが来るらしいから。」
「そうか。」


「西門さんお誕生日おめでとう!」
「ああ、サンキュ。」
「あっ、そうだ。」


カバンからスマホを取り出し、どこかに電話をかけている。


「もしもし〜、今日暇って言ってたよね?ちょっと待ってね。」


ん…と言いながら俺にスマホを渡す。

怪訝な顔をして受け取ると、目が出ろと言っている。


「もしもし…」
『えっ…つくしっ??えっとー。」


牧野は隣でニヤリとしている。


「暇なら、メシでも行こうぜ。」
『嘘っ?もしかして西門さん???』


「当たり。優紀ちゃんどこにいるの?1時間後に迎えに行くから。」
『えっ、あっ…ハイ。』

「じゃあ、牧野に代わるね。」


牧野にスマホを突き返す。


「優紀、・・・・・・・から。ん、またね〜。」


ごにょごにょ何かを言ってから電話を切った。


「あたしからの誕生日プレゼント。西門さん、そろそろハッキリしたら?」


恋愛で、自分に対しては相当鈍感なのに…俺の隠している気持ちに気付くなんてな。


「ありがとな。」
「いいえ〜。じゃあ、またね。」


パタパタと廊下を走って行く牧野。


おいっ、着物で走るなよなっ!


苦笑いしながらも、牧野のくれたチャンスをどう活かそうかと考えを巡らせていく。


END



いつも応援ありがとうございます♡

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総二郎くんのお誕生日に…♡
総二郎くんから見たつくしちゃんです。
自分では書けないのですが、総優の組み合わせ大好きです☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
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コメント

コメント(3)
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2018/12/03 18:09 編集返信
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2018/12/03 23:04 編集返信
くるみぼたん
ありがとうございます♡
悠○様
つくし…というより司寄りだと思います^ ^
総優は、機会があれば書いてみたい気もしますが…私には無理かな(T_T)


スリ○○○○○○様
つくしちゃん観察日記にしようかとも思ったのですが…流石にお誕生日の総二郎くんが可哀想で…。
珍しく、つくしちゃんに恋愛のお節介をさせちゃいました。
つくしちゃんがくれたチャンスを生かせるといいですね!
そうなんです…やっぱり『つかつく』は絶対なので、お誕生日とはいえつくしちゃんをお貸し出来ませんでしたΣ(・□・;)

くるみぼたん

2018/12/04 08:47 URL 編集返信
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訪問ありがとうございます!

プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
ブログ内のお話等の無断転載、無断掲載は固くお断りしています。

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