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ニセ彼女 3

「つくし、サンキューな。」


桜木先輩のお父さんが帰られてから、司さんに頭をポンポンとされる。


「ムキになっちゃって…すみません。」

「いや、嬉しかったよ。」

「大丈夫でしたか?」

「ああ、完璧。お礼するからメシに行こうぜ。」


そんな先輩に連れてこられたのは、メープルホテルの上階にあるイタリアンレストラン。

席から東京が一望できて、めちゃくちゃ素敵。


「えっと…司さん、こんな高級な場所じゃなくて居酒屋でよかったのに…」

「まあ、いいじゃねーか。」


ちょうど夕暮れ時だったので、窓から見える景色はとっても素敵だった。


「つくし、今日はありがとうな。」

「いえ、先輩のお役に立てて良かったです。」

「なぁ、俺たちこのまま付き合っちまうか?」

「えっ???」

「無理にとは言わねーけどさ。お袋や姉ちゃんまでが彼女に合わせろってうるさくってよ。」

「・・・・・」


それって、本当の彼女になるっていうこと?


嬉しいけど、いいのかな??


でも先輩は、あたしのことどう思ってるのかな?
お父さんにも紹介しちゃったし、都合がいいとか?


頭の中で色んなことをぐるぐると考える。


「悪りぃ。俺に都合良すぎで、こんな提案ないよな。忘れて。でも、もうちょっとだけで彼女役頼んでいいか?」


あたしが答える前に、先輩が彼女の話ナシにしちゃった。


「あっ・・・はい。」


桜木先輩は、時々ご飯に誘ってくれたりするけど、特に2人の関係は今までと変わらなかったんだ。




✳︎✳︎


1ヶ月後。


「牧野さん、桜木さんって道明寺本社に移籍するんだって聞いたことある?」

「えっ!!」

「本当かわからないんだけど、そんな噂があるんだよね。」

「そうなんですか…。」


かなり動揺して自分の席に着くと、先輩の机が綺麗に片付けられていた。

涙が溢れてきそうになって、慌ててトイレに駆け込んだ。


しばらく個室の中で気持ちを落ち着けていると、


「牧野、どこにいる。外回り行くぞ!」


何もなかったように先輩から電話が入る。


「すみません、トイレなのですぐに戻ります。」


涙を抑え、笑顔を作ってトイレを出る。




デスクに戻ると、すでに先輩は準備が出来ていて、慌てて資料と荷物を持って先輩の後を付いていく。

エレベーターの中で、グッと私の顔を覗き込まれる。


「なんかあったのか?」

「えっ?」

「泣きそうな顔してるぞ。」

「大丈夫ですっ!あのっ、先輩にお話があるんですけど…今週いつでもいいので仕事終わってからお時間取れますか?」

「ああ、金曜日ならいいぞ。」

ちゃんと先輩から事実を聞かなきゃね。



いつも応援ありがとうございます♡
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コメント

コメント(5)
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2018/12/07 12:29 編集返信
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2018/12/07 19:54 編集返信
くるみぼたん
スリ○○○○○○様
グダグダ考えずに、ハイって言えばよかったのに…。
チャンスを逃してしまいましたねΣ(・□・;)

司くんの道明寺HDへ移籍する話…噂なのか本当なのか?
つくしちゃん、ちゃんと話を聞いて自分の気持ちを伝えれるといいんですが。。

くるみぼたん

2018/12/08 06:37 URL 編集返信
くるみぼたん
悠○様
つくしちゃん、自分の中でぐるぐる考え込んでしまいましたねΣ(・□・;)
もう少し直感で動いてもいい気もしますが^ ^

そんなつくしちゃんの心の中を知らない司くん…この2人どうなるんでしょうね。

くるみぼたん

2018/12/08 06:40 URL 編集返信
くるみぼたん
拍手コメno○○様
ジレジレ引っ張ってしまいました。
うちの2人は割と簡単にくっついてしまうんですけどね(^-^;

恋する期間…ハラハラドキドキですね♡

くるみぼたん

2018/12/08 06:43 URL 編集返信
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くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
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