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ニセ彼女 13

京都に来て半年。


赤ちゃんは順調に育っていて、お腹が随分大きくなってきた。


いつものように散歩に行った海岸で出会ったおじさん。
悲壮な顔をしてて、今にも自殺しそうな勢い。


「おじさん、早まらないで!」

「うるさい!ほっといてくれよ。」

「ほっておいて自殺されたら気分悪いでしょ。それに、あたし妊娠中なのに胎教に良くないじゃない!!」

「・・・・」



階段の下の方に座り、カバンの中からおやつに食べようと思っていたおはぎの入ったタッパーを取り出す。


「おじさん、食べます?」

「おはぎか〜。久しぶりだな。」


おじさんはあたしから少し離れて座ったので、タッパーの蓋におはぎを乗せておじさんに渡した。


「美味しいな…。」

「そうでしょ?餡子が上手に炊けたんですよね。」

「手作りだったのか…どうりで懐かし感じがすると思った。」

「ほら、この子がいるからお腹空いちゃって…買うより作った方が沢山作れて安上がりでしょ?」


へへっと笑いながらあたしもおはぎを食べる。




「ずっと一緒に仕事をしていた取引先に裏切られてね…」


おじさんが話始めた。


長年、一緒に仕事をしていた取引先に騙されて会社の経営が危なくなり、権利を乗っ取られそうになった。
今申請している特許が欲しかったんだって。


特許の内容はおじさんが長年研究して出した成果で、これが認められたら世紀の大発明なんだとか。

でも、しばらく人は信用できないから宝の持ち腐れになるだろうって。


「おじさん…大変だったんだね。でも、ちゃんとおじさんのことを分かってくれる人がきっといるから諦めないで!」

「そうだね。ありがとう。」

「あたしもね、今この子のお父さんとは訳あって離れているんだけど、その人の事信じてるんだ。」

「そうか。君には初めて会った気がしないな。」

「牧野つくしです。おじさんは?」

「田村って言うんだ。」

「田村さん、あたしそろそろ行きますね!バカな事考えないで頑張ってね。」





しばらくして、おじさんの研究の特許が取れ世紀の大発明だと新聞に載っていた。
そして道明寺HDと業務提携したと。


道明寺HDだったら大丈夫だよ。


おじさん良かったね!





同じ新聞に、『道明寺司氏結婚へ』と司さんの記事が載っていた。



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コメント

コメント(2)
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2018/12/17 11:40 編集返信
くるみぼたん
スリ○○○○○○様
田村さん…そうです!!
その人をちょっとお借りしてきました。
田村さんは、頑張ってる2人の救世主になるんでしょうか??

スリ○○○○○○様には敵わないのです…Σ(・□・;)
まあ、あんまりひねりがないんですが。。
十分ネタバレですね(^-^;

くるみぼたん

2018/12/17 16:56 URL 編集返信
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花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
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