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ニセ彼女 17

翌朝。


ぼんやりと目を開けたら、目の前には優しい顔であたしを見つめている司さん。


「……ゆめ?」

「夢じゃねーよ。」


チュッとキスをされ、ようやく覚醒する。


「おはよう、司さん。」

「……はよ。身体平気か?」

「ん。平気だよ。」

「着替えてメシにするか。」

「うん。お腹減った。」


ふっと鼻で笑い、あたしの頭をぽんぽんとしてから起き上がった。

あたしも起き上がり、着替えようと思ったけど…鞄がない。


「司さん、あたしの着替え…。」

「クローゼットに入ってるぞ。」


クローゼットを見ると、マタニティウエアと思われる服がいっぱい。
引き出しの中には、下着も入っている。

ワンピースにレギンス、カーディガンを羽織り、ドレッサーの前でお化粧をする。


ダイニングに行くと、楓さんと要さんが既に席に着いている。


「おはようございます。」

「おはよう。つくしさん、よく寝れたかしら?」

「はい。」

「つくしちゃんがいると華やかになるな。」

「ふふっ、要さん。何も出ないですよ。」


司さんと席に着くと、食事が運ばれてくる。


わぁ〜!!


カリカリベーコンに焼きたてパン。
スープはコーンポタージュだぁ。


「つくしさん、お食べになって。」


クスクス笑いながら、楓さんがそう言ってくださる。


「あっ、はい。いただきますっ!!」


まずは、クロワッサンからかな。
サクサクで美味しい!


ご機嫌で食べていると、


「つくし、美味いか?」

「うん。幸せ…。」

「つくしちゃん、いっぱい食べて。」


あれ?要さんも肩を震わせている。


「はい。楓さんも要さんも、司さんもあたしばっかり見てないで食べてくださいっ!」


結局、パン3個にスープやサラダ、卵なんかを完食したあたしはローズヒップティーを飲みながら、いちごを食べてる。


「つくし、食い過ぎじゃねーの?」

「ん?大丈夫。最近お腹すくんだよ。」


「赤ちゃんの分も食べないとね。私も司がお腹の中にいる時は、ずーっと食べてましたよ。」

「そうだったね。私が、気持ち悪くなるぐらいにね。」

「そんなもんなのか…。」


「つくしさん、性別は?」

「あっ、聞いてないんです。生まれてくる時の楽しみに…と思って。でも、女の子みたいな気がするんですけどね。」

「そうなの…。楽しみね。」

「はいっ。」


要さんが倒れた時に、政略結婚だと言ってた重役さん達は、あたしの存在が邪魔だから排除しようとしていたらしい。
あたしを守るため、一度道明寺から切り離したんだって。

あたしが、その事実を知ったら意地でも司さんの側を離れなかっただろうから、内緒にしたんだと。


あたしは全然気づいてなかったんだけど、この半年SPが付いていて、あたしの状況なんかを楓さんや司さんに報告していたらしいの。


1人だと思っていた間も守られてたんだね。


京都であたしに付いていたSPさんは、そのままあたしに付くそう…。
女の人と男の人の2人…あっ、この人達お団子屋さんの常連のお客さんだ。



赤ちゃんの生まれる前に、早く婚姻届を出しなさいと言われた。



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コメント

コメント(2)
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2018/12/21 12:39 編集返信
くるみぼたん
スリ○○○○○○様
今回の道明寺家は、割と家族の仲がいいと思うんだけど、
つくしちゃんがいると暖かくなりますよね(*^▽^*)

知らないうちに守られてて、みんなが待っていれくれたの実感しましたよね♪

お腹の子はどっちか…(≧∇≦)

このお話ももうすぐラストです(^-^)/

くるみぼたん

2018/12/22 07:51 URL 編集返信
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Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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