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今日も何処かで晴れるかな by 悠香さま


1周年のお祝いに『道明寺奥の院・龍泉庵』の悠香さまよりお話をいただきました。


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『牧野さん、ちょっと良いかな?』
何だろう?同じクラスの、伊藤君だ。
凄く良い人であたしと隣の席で、珠にノートを見せて貰うんだよね。
スポーツ特待生はあたしだけ、このクラスは特待生クラスでも特別選抜等の成績優秀な人ばかり。
あたし、実は此れでも首席。
此処の生徒は授業に出てない癖に、何であたしが首席なのかが気に入らないと占める中。
伊藤君はあたしの良いライバルで、見た目は普通の男子生徒。
でも偏りな見方しないし、あたしは遠征や記録会で授業に出れない事が多くて。
そんな中で何時も、あたしに良くしてくれてる。

確か実家が老舗の店で、結構有名らしいんだけど。
あたしが知らないだけで、後輩の桜子は笑ってたなあ。
何だろう?伊藤君。
「牧野さんは、付き合ってる人って居る?」
「ううん?今は特定の人は居ないよ」
あたしの通っている英徳学園・名古屋分校は中等部からのエスカレーター。
スポーツ特待生で行けるのが、名古屋しかなくて東京は特待生を取っていないんだ。
東京の本校は費用が高くて名古屋分校はその半分だし、スポーツやら特定の才能が有る人達は此処を選ぶんだ。
大学は東京か、女子大なら京都になる。
とにかくインターで、ベスト3入りしたいなと毎日が練習漬け。
「牧野さんと、付き合いたいんだ。それで、近づいたとかじゃなくて」
「そ・・・うなんだ。ありがと・・・」
あたしが練習漬けの日々でも、課題が分からない時には何時も教えてくれる。
単位は落としてないけど、遠征やら記録会等で出席日数は全然足りない。
公立の方が良かったかなあ、とも考えていたり。
本当に助かってるし、クラス内で浮いてるあたしを何時も気にしてくれてた。
付き合う・・。
運動漬けなあたしも、普通の女の子並みな恋をしても良いのかなあ。


「それは・・・・」
あたしが言い掛けた時だった。
館内から女子達の悲鳴が、あちこちから上がっている。
あたし達の教室は入口が後ろだから、何も見えない。
「あのねっ・・・」
カツンカツンと革靴特有の音が、あたしの立つ方向に向かって来るみたい。

その音はあたしが、言おうとしてる事を妨害する。
懐かしいトワレの匂い、殺気立つ空気感。
館内は悲鳴が、MAXに上がっている。

て、此処に居る訳のない男が青筋を立ててるし。
「司?あんた、NYじゃなかったの」
「つくしが居ねえと寝れねーんだ。こっちは毎日缶詰めなのに、又浮気かよ」
もう何で伊藤君とお話するだけで、浮気になるのよ?
あたしの顔と挟む様に、顔を近付ける司。
整い過ぎてるから、あたしは視線を合わせたくないのにっ。
「伊藤君とお話して・・・」
「つくしはオレと話すの、先だろうが」
そんなことに張り合わないでよっ。
「お前はオレ様だけ、見てればいーんだよ」
「あたしは進学するとも、何も決めて・・・・」
「大学行くんなら、全額振り込んでる。NYに来るなら、婚約前提だ。ついでに花嫁修業なら、姉ちゃんもスタンばってる」
「ふぇ?」
あたしの知らないうちに、司は完全に外堀埋めてるなんて。
パパやママにも、話してないのに。
「おめえんとこの親御さんには、許可取ってある。ついでに、袖の下も送ったら差し上げますだとよ」
この両親を日本海に沈めたいと、殺意が湧いたのは内緒。
「つくしはオレ様の姿見えねーとこで、此れだから予断ならねーよ」
予断じゃなくて油断でしょ。
あんたはあたしを何だと思ってんのよ。
「あ?オレの女。婚約者、パートナー、伴侶」
あたしは進学どころか、就職するかもしれないのにって選択をさせないんだろうか?
「就職すんなら、オレ様専属の秘書一択だ。何なら、執務室で毎晩ヤるか?」
誰かこのバカ男の、息の根を止めて。
「オレ様が死んだら、道明寺の株価も下がるな。世界中の女が会社に押し掛けて、ビルが破壊されっかもな」
伊藤君の姿は消えて、気付いた時にはあたしとバカ男だけ。
「牧野はオレ様と結婚すんだ、ウダウダ考えんじゃねえよ。従業員やその家族に、迷惑掛けたくないんだよなあ」
ひょいとあたしを抱え上げて、司は早歩きで停車していたダックスフンドに向かう。
手際良く運転手さんが後部席のドアを開き、あたしは放り込まれて司も隣にピッタリと付いた。
パーティションが下げられ、あたしは有無を言わせないうちに深いキスを受け入れていた。

それからの車中は、吉原宜しくタイムに突入したのは恥ずかしながら。
言えないけど拒めないあたし、でも司が大好きだよっ。
司はあたしが幸せにするからね。

ずっと愛してるよ。






何時もラブラブな二人を有り難うございます。
チビつかつくが可愛くて、promiseシリーズの衝撃は忘れられませんでした。
此れからもラブラブな二人で、キュンキュンさせて下さいね。
一周年おめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。



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悠香さんありがとうございます♡



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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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