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snowdrop 3 (Aria様)




RRRRRRR

「…もしもし?」

「誰だっ‼︎こんな時にっ!」

早速願い事を実現しようと歩き始めていた司は
横槍が入った事に青筋を立てる。

そんな様子を気にも留めず
楽しそうに話すつくしに嫉しげな視線を送った。

「おめでとう‼︎
うん。え? あぁ、そうそう…」

「おい‼︎‼︎
これからって時に誰と話してやがる!」

司がつくしのスマホに向かって大声を張り上げ
ギロリと睨むが、声に驚き肩を震わせたつくしは目を合わせる事もせず一喝した。

「ちょっとアンタ煩い!!」

こいつ、俺と付き合う様になってから
姉ちゃんに似て来てねぇか?!

ドスの効いた一言に一瞬姉の影が見えて怯んだが
せっかくのデートを邪魔されたまま黙ってはいられない。

「お……!」
「はい。出て。」

「なんなんだ…ったく
テメェ誰だ‼︎」

グイッと出されたスマホを思わず受け取ってしまったし
つくしのスマホを放り投げる訳にはいかない。
それに相手の奴に一言文句を言ってやるぞと電話に出た。

「司おめでとう。」

「テメェ類‼︎
これからって時に邪魔しやがって!何もめでたくねぇ!」

「出雲大社なんて、行っていいの?」

「お前もしかして、俺様と一緒に行きたかったのか?
まったく。類は仕方ねぇ奴だな。
なに!?
おいっ‼︎
何言って…
切るなぁーーーー!」


「出雲の神様に縁切りされないといいね」
類は一言そう言うと、ククッと笑って電話を切った。

類の奴、俺が牧野と2人で出かけたのが悔しいからって
くだらねぇ事言いやがって…


深夜で誰もいない参道を楽しそうに歩くつくしを見て、無粋な言葉にイラついた気を取り直した。
「おやきウマ‼︎」
美味しそうに食べる顔は、いつ見ても心が温かくなる。

こんなゆっくりと散歩をするのは初めてかもしれねぇ。
年が明ければまた、仕事に忙殺される生活に戻る。
会うたびに「久しぶり」と挨拶するのはもう今年で最後にしたい。
司はこの後の予定を思い浮かべニヤリと笑いがこぼれた。




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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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