FC2ブログ

一歩前へ。






司と牧野の結婚式。

高校生の頃から数えたら何年だ……遠距離を含めたら6年か。


嵐のような恋が実を結んだかと思ったら、
司の親父が倒れすぐにNYに旅立った。



遠距離に向いてない司から時差も考えずに電話が鳴る日々。



司が日本に帰ってきてすぐに
2人は同棲を始めようやく落ち着いた…かと思ってた。

喧嘩をしたとかくだらない理由で、
未だに俺の電話が鳴る。
女心をわからない司だから牧野も苦労するよな…。



相変わらず周りを巻き込みながらも愛を育てていった2人は、
ちゃらんぽらんな恋愛しかしてこなかった俺にはかなり眩しい。





社会に出て2年。

仕事に向き合うよになり、
遊んでいたマダムたちとは縁を切った。

そろそろ俺も、司と牧野のように
一生一緒に居たいと思える人に出会いたいと思う。




そんなことを考えた時にふと思い浮かぶひとりの女の顔…。




「珍しくセンチメンタルな感じですね。」
「そうか?」

「ええ、もしかして先輩がお嫁に行って寂しいとか?」

「はあ?そんなことないぞ。
どちらかと言えば、ようやく司のお守りから解放される感じか。」

「心配しなくても大丈夫ですよ。
あの2人はずっと変わらないですよ。」

「……だな。」


桜子の言う通り、結婚したからって、あの2人は変わるけがない。
くっくっと笑いが込み上げてくる。




俺も自分で一歩踏み出してみるか。


「桜子、この後飲みに行かねぇか?」

「年下にはご興味がなかったんじゃないんですの?」


一筋縄ではいかない女。


「桜子はデートに忙しいんだったな。他の女誘ってみるわ。」

「美作さん、ついてますね。今日は、たまたまフリーなんですよ。」

「じゃあ、付き合えよ。」

「ふふふっ、いいですよ。」


桜子とだったら面倒なことも悪くないなと思う俺。



二次会の後、2人でメープルのバーに行く。


「桜子、何飲む?」
「美作さんにお任せします。」


バーテンダーにオーダーをし、カクテルが運ばれてくる。


“ロブ・ロイです”


桜子は、ふふふっと笑ってカクテルに口をつける。

「この後どうされます?」

悪戯っぽい顔で俺を覗き込んでくる。


「帰りたくねぇ…な。」


桜子の手に俺の手を重ねる。


「ふふっ、美作さん子供みたいですね。」

そう言いながらも、俺と手のひらを合わせて指を絡めてくる。


「遊びじゃねーぞ。」

「遊び…だったらこんな、回りくどいことしませんよ…」


少し勝ち誇ったような顔をしてくる桜子をグッと引き寄せ唇を合わせる。
チュッ、クチュッ…誘うかのように舌を絡めてくるのを追いかけ夢中になっていく。



どれぐらいキスをしていただろうか…。



名残惜しいが唇を離し、桜子を正面から見つめる。


「桜子、好きだ。俺と付き合ってくれないか?」
「いいですよ。」


イエスの返事をくれたが、桜子は俺のことどう思ってんだ?


そう思った俺を見透かすかのように、


「ふふっ、この後のお楽しみですよ。」


俺の唇を指でゆっくりと撫でられる。




仕掛けようと思っていたのに仕掛けられてるのは俺の方か・・・。




桜子の腰をグッと引き寄せバーを後にする。





END



いつも応援ありがとうございます!

---------------------
Happy Birthday, Akira!!
あきら×桜子です。
ちょっと大人なあきらくんを…と思ったらこんな展開に(^-^;

前にもお話で使ったカクテル言葉。
『ロブ・ロイ』は『貴方の心を奪いたい』です。


関連記事

コメント

コメント(2)
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます

-

2019/02/28 01:52 編集返信
くるみぼたん
ありがとうございます♡
Ar○○様
誕生日とは言え、つかつくなのでつくしちゃんは貸してあげられないんです(*´∀`*)

桜子ちゃんは、大人ですよね。
あきらくんが仕掛けてるつもりが、罠にかけられちゃいましたよね(⌒-⌒; )

くるみぼたん

2019/02/28 20:53 URL 編集返信
コメント投稿
非公開コメント

訪問ありがとうございます!

プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
ブログ内のお話等の無断転載、無断掲載は固くお断りしています。