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Marigold 〜変わらぬ愛 12





勤めている事務所で、引き継ぎをしていると
あっという間に時が過ぎて、道明寺HDに移籍する日を迎えた。


数着新調したスーツの中で、
ベージュのものを選び、髪を後ろで一つにまとめる。



よしっ、頑張ろうっ!!



気合いを入れて、会社に向かう。


セキュリティで名前を告げると内線をかけてくれて、
しばらくしてあたしより少し年上の女性が現れる。


「えっと、牧野さんね。案内するわ。」
「はい。」

「私は、江藤夏美。よろしくね。」
「牧野つくしです。よろしくお願いします。」

「副社長専任って聞いたけど、
思ったより若い子でびっくりしたわ。
副社長は厳しい人だから頑張ってね。」

「はい。頑張ります。」


江藤さんは、M & A 担当だって話してた。
個人事務所では扱わない事も沢山あるみたいで、
経済の方にも詳しくならないといけない。


法務部のあるフロアに到着し、
部長さんのところに連れて行ってもった。


法務部を纏めるのは、高梨部長。
50代ぐらいの男性で、一見優しそうなんだけど、
仕事になるの人が変わったかのように強気の姿勢なんだとか。


「法務部長の高梨です。牧野さん、待ってたよ。
1ヶ月、佐藤さんについて仕事を覚えていって。
その後は独り立ちしてもらうから。」

「えっ??」

「心配しなくていいよ。
佐藤さんは辞めるわけじゃないし、
他の人もヘルプするから。」

「わかりました。よろしくお願いします。」

「なかなか根性ありそうだね。
副社長専任は大変だけど頑張って!」



その後は、部の皆さんに紹介してもらい、
佐藤さんと一緒に副社長の執務室を訪ねた。


「はあ、ふざけんじゃねぇ!!
こんな企画で成功するわけないだろっ!!
やり直しだ。
明日までに、まともな企画持ってこい!!!」


「はっ、はいっ!」


40代ぐらいの男性社員が転がるように、
執務室から出てきた。



「ふっ、機嫌悪そうね。」

ドアをノックすると、「入れ」と機嫌の悪そうな声。

「副社長、今日から牧野さんが加わりますから、
ご挨拶に参りました。」


道明寺の周りから不機嫌なオーラが一気になくなった。


「今日からだったか。牧野頼んだぞ。」

「はい、よろしくお願いします。」

「牧野さんは、救世主になりそうね。」

「はあ?何か言ったか?」

「いえいえ、なんでもないですよ、副社長。」


佐藤さんは、道明寺を子供の頃から知ってるから
全然怖くないし、可愛いもんよって言っていた。


法務部に戻って、大まかにする仕事を教えてもらう。

メインの仕事は、副社長の進めていく案件を
法律家の目線で支えていくこと。
大きな案件に関しては、チームで取り組んでいくから
心配しなくて大丈夫って聞いて少し安心した。



内線がなって、出ると副社長がちょっと来てくれないか?と。
佐藤さんに話すと、「行ってきて」と言われたので執務室に向かった。



ノックをして執務室に入ると、


「これ確認してくれ。」


と書類を渡される。


書類に目を通していく。
何点か気になるところを頭に置いていく。

チェックを終え、顔を上げると、


「で、どうだ?」


と聞かれる


「はい。まず、ここは違う表現がいいと思われます。
それから、こちらはグレーな感じなので
クリアにした方が良いかと。あと・・・・・」


気になったことを話していくと、満足そうな道明寺の顔。


「合格。おまえ、想像以上に出来るな。
大概のやつは、ここを見落とすんだよな…」


と書類の一部分を指でトントンと叩く。


「試したの??」

「信頼関係を築く上で、部下の能力を知ることは大切だろ?違うか?」

「はい。そうです…」


自信満々にそう言われては返す言葉が無い。


「期待してるぜ、牧野。」

「ありがとうございます。頑張ります。」


頭を下げたあたしに、はぁ〜っと大きなため息をつく。


「2人っきりの時は、普通に話せよ。気色悪りぃ。」
「でも…」

「副社長命令だ、わかったな。」
「傲慢!!わかったわよ、道明寺。」

「それでいい。もう戻っていいぞ。」
「はい。」



あーもう、高校生の頃から俺様なのは変わってないんだから…!


そう思いながらも、仕事の面で認められたのが嬉しくって、
気分良く法務部に戻っていく。


「牧野さん、どうだった?」
「へっ?」

「副社長のところでテスト受けてきたんでしょ?」


佐藤さんは、少し心配そうに聞いてくる。


「えっと、合格っておっしゃってました。」

「やったわね。あのテストに合格したの牧野さんが初めてだわ。」
「そうなんですか?」


流石、副社長が自ら推薦しただけあるわね…と頷いていた。



そんな感じで、あたしの1日目が終わった。





いつも応援ありがとうございます!


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コメント

コメント(2)
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2019/03/10 16:14 編集返信
くるみぼたん
No title
スリ○○○○○○様

初出勤。
ドキドキですよね。

つくしちゃんは、司くんが想像していた以上に優秀でした^ ^
独り立ちも早そうですよね。

司くん、頑張らないとですね╰(*´︶`*)╯♡

くるみぼたん

2019/03/11 19:51 URL 編集返信
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訪問ありがとうございます!

プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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