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Marigold 〜変わらぬ愛 22






会社に向かうリムジンの中。


「今日、俺の執務室仕事出来るか?」

「なんで?」

「E社との提携の書類詰めたいんだよ。」

「わかった。法務部に寄って荷物持ってくるよ。」



地下駐車場から、エレベーターに一緒に乗り込むと
ドアが閉まった途端にべったりとくっついてくる。

「もうっ、会社だよ!」

「おはようのキスしてねーだろ。」

「だって、寝坊したからしょうがないでしょ。昨日散々…」

「散々なんだよ…。お前だってよかったんだろ。……ってぇ。」


お腹にパンチをお見舞いして、
ネクタイをぐっと引き寄せてチュッとキスをしてエレベーターを降りた。

ドアが閉まる時に、少し赤い顔をしてるのが見えたけど…。


法務部に行って用事を済ませてから、
あたしのパソコンと資料を持って司の執務室に行く。



仕事モードに入った司は、チラッとあたしを一瞥して、
ソファに座っていいぞと言いながらもパソコンのキーボードを叩いている手は止めてない。


いつも思うけど、集中して仕事をしてる姿はめちゃくちゃカッコいい。


「つくし、ちょっと。」

「あっ、うん。」

「ここなんだけどさ。」


パソコンを覗いて、確認する。


「そのままで大丈夫だよ。
気になるなら、前のところと同じように最後に○△って入れておいたら。」

「ああ。サンキュ。」


カタカタ…っとパソコンを打ち始める。



んん?


そんな司の態度になんか物足りないって思うのはあたしだけ??

ブンブンと首を振ってソファに座り仕事を始める。




昼前に、司はふう〜っと大きな息を吐いて、「出来た」と声をあげた。

「じゃあ、確認して法務部に回すね。」

「ああ。」


書類を受け取りに司のデスクにいくと、
ぐっと手を引かれ抱きしめられた。


「ちょ、ちょっと。」

「おまえだって、ずっと物足りなさそうな顔してただろ?」

「えっ、何言って…。んんっ!!」


反論も出来ないまま、口を塞がれそのまま司に翻弄されていく。
ふわっとしてきて、力が抜ける寸前に唇が離れた。

「よかっただろ?」

「もうっ!!」


よかったなんて言えないけど、司のキスは好き。

もう一度引き寄せられ、唇が重なる瞬間…
入り口の方で咳払いが聞こえてきた。


「キャッ!」


司を押しのけようとしたら、反対にあたしが転んでしまった。

クックックッと笑いながら、司が起こしてくれた。


「そろそろいいですか?社長室に1時ですよ。
それまでに昼食を済ませて下さい。」

「にっ、西田さんいつのまに…」

「キスをしてた時か。
おまえ夢中だったから気付かなかったんだろ。」

「嘘っ!!」

「牧野様、お陰様で、予想以上に早く書類が上がりました。
私が法務部に回しておきますから、一緒にお昼を済ませて下さい。」

「・・・はい。」


あたしの恥ずかしさをよそに
西田さんは表情も変えずに執務室を出ていった。


いつもならあたしの作ったお弁当を食べるんだけど、
寝坊したから西田さんが持って来てくれたお弁当を一緒に食べた。





***


「はぁ〜、緊張する…。」

結婚を認めてもらったとはいえ、
久しぶりに会う社長…道明寺のお母さんには緊張する。


「緊張ほぐしてやろうか?」


艶っぽい目をして近づいてくる。


「いやっ、いらないから…」


近づいてこれないように手を突っ張る。


チッと舌打ちをされたど、それどころじゃないんだって。


エレベーターの間が最上階に到着し、
降りると社長の秘書さんが社長室まで案内してくれた。



「「失礼します。」」


社長室は、重厚な感じの司の執務室とは違って
どこか優しい雰囲気のある部屋。


「社長、ご無沙汰しています。
あのっ、結婚を認めて下さってありがとうございますっ!」


言いたかったことを一気に話した。


社長は、ふっっと笑って
「座りなさい」とソファを勧めて下さった。


「ようやくね…。」


そんなことを言いながら、社長はあたし達の向かいのソファに座った。


「つくしさん、道明寺での仕事はどうかしら?」


突然名前で呼ばれて、一瞬声が出なかったが、
なんとか声を絞り出した。


「まっ、毎日勉強ですがとても充実しています。」

「そう。佐藤もあなたのこと優秀だって言ってたわね。」

「そうなんですか?」

「ふふっ、司のこと頼んだわね。」

「はいっ!社長、ありがとうございます。」

「それから…社長じゃなくて楓さんと呼びなさい。」

「えっ???」

「娘になるんですから…。わかりましたね。」

「…はい。楓さん。」

娘だと思ってくれるんだ…嬉しいな。



あなた達の…

と社長が話し始めたところで、
ドアがノックされ秘書さんが入って来た。


「お話し中申し訳ありません。
法務部より牧野さんに急ぎの仕事があるので、
戻ってきて欲しいと伝言を承りました。」

「あっ、はい。えっと…」

「仕事でしょ、行きなさい。」

「はい。失礼します。」



つくしが部屋を出たから、俺もソファを立ち上がろうとした。


「司、待ちなさい。」

「なんだよ。」

「あなた達の披露宴ですけど、
2ヶ月後のメープルの50周年の記念式典と同時に行います。」

「わかったよ。」

「それから、結婚式は好きにしていいわよ。
それからこれも、いつ提出してもいいわ。」


差し出された封筒の中を確認すると、婚姻届。
しかもババァとつくしの父親のサインが入っている。


「いいんだな。」

「ええ。」


ソファを立ち上がって、「サンキュ」と言ってから社長室を出た。




つくしが知らないうちに準備するか。
サプライズで結婚式もいいな。
ドレスは…あいつに頼むか。



俺の頭の中は結婚式のことでいっぱいになった。






いつも応援ありがとうございます!


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コメント

コメント(2)
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2019/03/20 14:08 編集返信
くるみぼたん
ありがとうございます♡
つく○○○様
うふふ、終わりが見えてきました〜?
残すところ、あと2話です(≧∀≦)

そう、ラストはそれです(^-^)v
この前の話を参考に、ラストに繋げましたよ♡

くるみぼたん

2019/03/20 19:20 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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