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遠距離恋愛 13






優しく髪を撫でられて目が覚めた。


「つかさ・・・」


掠れた声しか出ないし、身体のあちこちが痛い。


「つくし…ごめん。」
「司の所為じゃないでしょ。」

「でも、避妊もしてねぇ。」
「安全日だから大丈夫だよ。」

「ホントか?」


シュンとしていた司が少し元気になる。


「うん。だから心配ないよ。」


「シャワー浴びるか。」
「そう…だね。」


2人とも、あたしのか司のかわからないぐらいにベタベタで…、
起き上がったものの立ち上がれない。


「司、バスルームに連れてって。」


シーツを身体に巻きつけ、
司に抱えてもらってバスルームに行ってシャワーを浴びる。

シャワーを終え、身体を拭いてバスローブを羽織ると、
司がドライヤーで髪を乾かしてくれる。


「ぷっ、さっきのつくし髪ボサボサだったな。」

「だって、司が乾かさずにベッドに連れてったんでしょ!」

「……だな。」


ドライヤーが終わったら、
また抱き抱えて食事の準備されているダイニングに連れて行ってくれた。


ブランチを食べながら2人で話していると、
司の携帯が鳴った。


「もしもし。はぁ?・・・一緒だ。
・・・ああ、わかった。連れて行く。」


少し不機嫌に話をして電話を切った。


「どうしたの?」
「ババァが、つくしを連れて会社に来いってさ。」

「ババァって…?」
「ああ、お袋。」

「楓さんのこと?」
「知ってるのか?」

「うん。椿さんと一緒に何度かお会いしたことがあるよ。」



司と一緒に道明寺HDニューヨーク本社へ行く。
ちょっと怯んでしまいそうな佇まいのビル。


地下駐車場から役員用のエレベーターに乗って最上階の社長室へ。

中に入ると、重厚感があってステキな部屋。


「つくしさん、お久しぶりね。」

「楓さん、ご無沙汰しています。」

「バカ息子が迷惑を掛けてしまったわね。」

「いいえ…。あのっ…。」

「椿から聞いているわよ。本当に司でいいの?」


ふふっ、椿さんと一緒の事言ってる。


「はい。」

「だったら司と婚約してくれないかしら?」

「おいっ、勝手な事言うなよ。」

「あなたが、フリーだと思われてるから狙われるのよ。
つくしさんと一緒だったからって、
気を抜いてたからこんな事になるのよ。」

「ゔっ……。」

「楓さん、私は道明寺家に釣り合うような家柄じゃないですし…。」

「じゃあ、司が他の人と結婚してもいいってことね。」

楓さんの言葉を聞いて、
想像するだけで涙が溢れそうになる。


「・・・・・」

「私が司の結婚相手に求めるのは、家柄ではなくて、
司自身を大切に思ってくれる人よ。」

「つくし、ダメか?」

「ダメ……じゃないよ。」

「マジか??」

「うん。」


すぐさま社長からマスコミに司とあたしの婚約が発表される事となった。


あたしは一般家庭の出身だけど、
椿さんの婚家が後ろ盾になってくれることとなった。

道明寺と西園寺…日本で五本の指に入る財閥が後押しをしている婚約に文句を言えるものはいなかった。



司を襲おうとしていた女の人は強姦、監禁罪で実刑がつき、
裸で逮捕された様子がスクープされた。
この人に、お金をもらって手伝いをしたホテルマンたちも逮捕されたようだ。


女の人の親の会社は道明寺が取引を中止すると、
周りも一斉に手を引き会社は破綻してしまった。




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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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