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Two-faced 16





ババァが借りがあるとかなんとか言っていたが、
反対しないんだったら問題ない。


彼女をマンションに連れ帰った次の日に
彼女の両親に借金立て替えた代わりに
彼女と結婚すると告げ、もう一つの証人欄にサインを書かせた。


彼女との生活。

俺は側に居るだけでも嬉しいのだが
それを悟られないように冷たく当たっている。

彼女は俺との行為を義務だと思ってるんだろう、
誘ったら拒否されないが、心も閉ざしている。

だが、身体はどんどん俺に染められていき、
俺の愛撫に素直に反応する。
俺は、もう手放せないほどに彼女の身体に溺れている。


彼女と結婚して、もうすぐ1ヶ月。

家でも学校でも全く笑わなくなった彼女。
笑わせてやりたいと思うが、今の俺には出来ない。


ババァに呼ばれてNYに行き、
帰ってくると彼女はベッドでうずくまるかのように眠っていた。

一度部屋をそっと出て、
態と起こすように音を立てて再び入ると、
起き上がった彼女は顔色も悪い。


「抱かせろと」言ったら、「生理中」だと言っていた。


医者に見せた方がいいんじゃないのか…?


メープルに泊まると言ってマンションを出て、医者に相談した。

あまり酷いようなら、
低容量のピルを飲んでみてもいいんじゃないかと
教えてもらった。

ピルは避妊目的だけじゃなく、
生理痛を抑えたり生理のリズムを安定させる効果もあるそうだ。


「じゃあ、避妊の為にと言ってピルを勧めてくれ。」


タマにも連絡して、医者と一緒に彼女の元へ向かわせた。



しばらくして、タマから連絡があった。

彼女は薬を飲んで、少し落ち着いたよ。
ピルとやらも飲んでみるそうだよ。

坊ちゃんも素直じゃないねぇ…。

グダグダと説教みたいになってきたので
「うるせぇ!」と言って電話を切った。



**


次の日、邸で彼女はレッスンを受けていると聞いたので、様子を見にきた。

ちょうど昼飯の時間で、タマと楽しそうに飯を食っている。


俺にはこんな顔見せてくれないよな…。


俺が彼女にしている仕打ちを考えれば当たり前なんだが…な。


彼女が午後のレッスンに行ってから、
タマが俺の部屋に入って来た。


「つくしはここのチーズケーキが食べたいって言ってたよ。」


そう言って、雑誌を俺の前に置いた。


「だからなんだよ!」

「そろそろ結婚して1ヶ月になるんじゃないのかねぇ〜。」


意味有りげに笑いながら部屋を出て行った。




今日は3日か…。
強引に籍を入れてちょうど1ヶ月。


タマの策略にハマるのは癪だが、
少しでも彼女の笑った顔が見たいと思った。


店に行くと、大行列。

普段なら並んでまで俺が買うことなんてないが…
結局、1時間並んでチーズケーキを1個購入した。




買ったものの、どうやって渡すんだ?




色々考えているうちにマンションに彼女が帰ってきた。
柄にもなく緊張するな。

ダイニングテーブルに置いてあった箱を彼女に渡し、
貰ったけどいらないから捨てといてくれと言った。

中身が入ってると言う彼女に、
俺はいらないから食っていいぞと言ったら、
お茶を淹れてケーキを食べ始めた。


ケーキを一口食べて、
「美味しい」と小さな声で言ってふわっと笑みを漏らした。

見てないフリをしながらも、
俺は心の中でガッツポーズをした。

彼女の笑った顔がもっと見たくて
毎月3日のケーキが恒例になった。


タマにつくしの好みを探らせ、俺が買いに行く。

翌月からは、つくしと気持ちを共有してみたくて
別の箱にもう一個買って、つくしの寝ている夜中に食べていた。

くそ甘いし、美味しいとは思えないが、
同じものを食べてれば彼女の気持ちがわかるような気がした。



ある晩、いつものように彼女を抱き潰してから
夜中にケーキを食っていた。

途中、彼女の気配がした気がしたが
食い終わってベッドに戻ると眠っていた。

気のせいかと思いつつも、
寝たふりをしていると起きてベッドから抜け出した彼女。

喉が渇いたのか水を飲んでいた。


ベッドに戻ってきて、


「いつもケーキありがとう」


と耳元で囁かれた。


やっぱり見られてたのか。
ケーキの意味も気づいてんのか…?



その頃から、彼女の俺に対する態度が少し変わった気がする。

基本的には、俺に逆らわないし、
身体を求めても変わらない。
だが、俺に対するオドオドしていた感情が消えた。


本当なら、めちゃくちゃ甘く可愛がってやりてぇ。
好きな女を手に入れて幸せなはずなのに、
いつか俺の元を去って行ってしまうんじゃないかという不安が付き纏う。


デートにでも誘ってみるか?


週末のレッスンを講師からキャンセルさせ、
出掛ける約束をした。
「楽しみにしています」と言われ、
嬉しさが隠せなかったかもしれない。



デートの前日、彼女に付けているSPから
彼女が事故にあったと報告を受けた。


事故は故意的に起こされたもので、
ずっと俺に言い寄ってきてた女の仕業だった。

許せねぇ…。

病院に到着した時は、
彼女は処置室で酸素マスクをつけて眠っていた。


打撲と左足の骨折、命には別状ないと聞いてホッとした。

だが、顔も青く打った跡があり…
俺と関わったばっかりにこんな目にあってしまい、
すげぇ申し訳なくなった。

眠っている彼女の手を握りしめて、目が醒めるのを待っていた。


彼女の目が醒めた瞬間、
色々な感情が込み上げてきた。


その中でも、彼女を幸せにしてやりてぇ…
と言う気持ちが強くなった。




彼女を襲わせた女の会社を潰したのはもちろんのこと、
出所後、実行犯と共に誰にも気づかれないように拉致をし、
人の寄り付かない無人島に放り込んだ。

自分達で行動すれば食ってはいけるが、
その島には毒ヘビもいるらしく、その後はどうなったか知らない。
彼女が感じた苦しみや恐怖を散々感じるがいい。





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コメント

コメント(2)
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2019/04/07 14:43 編集返信
くるみぼたん
スリ○○○○○○様
つくしちゃんに辛く当たってた司くん…
でも、司くんも辛かったんですよね。。
きっといっぱい可愛がってあげたかったんですよね。

事故にあって、気持ちを抑えなくなった司くん。
ぎこちないながらも、少しずつ距離を縮めようとしてたところでした。

女の人への制裁は、つくしちゃんに知られないように
無人島に送り込んでおきました^ ^

ふふっ、そちらはほんわかした感じでラストになります。

くるみぼたん

2019/04/07 23:57 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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