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beautiful future 5






仕事人間の社長が3日間の休みを取った。
秘書に聞くと、知り合いが訪ねて来てて旅行に行っていると。


クソ忙しいのにふざけんなよっ…
思いながら3日間を過ごした。

急ぎの決済があり、
邸に帰ってきたババァのサインをもらう為に
久しぶりに邸に戻った。


邸に入った瞬間、
今まで味わったことのない暖かい雰囲気。

不思議に思いながらも、
ダイニングにいるというババァの所に足を進める。


ダイニングに近づいて行くと、
笑い声や楽しそうに話している声が聞こえてくる。


「誰かいるのか?」

「旦那様と、お客様が来ておられます。」


珍しいな…。


ダイニングのドアを開けると、
親父とババァと見たこともない女と子供か…と思った瞬間


「つかさくんっ」

と言う声と共にドンッっと足元に衝撃がやってきた。


「……ミクか?」


しゃがみ込んで目を合わせると、


「もういたくなくなった?」


と心配そうに俺の顔を見ている。


「ああ。おまじないが効いたぞ。もう大丈夫だ。」


ポンポンと頭を撫でてやると


「よかった〜!」


笑顔でぎゅっと抱きついたので、
そのままミクを抱き上げる。


「あっ、あのっ、娘がすみません。」

「いえ…。」


ミクの母親…か。

肩までのふわっとカールがかかった黒髪に意思の強そうな目。


どこかで会ったことがあるのか?
わからないが懐かしい気がする。


「司さん、どうなさったの?」

「ああ、急ぎの決済をもらいに来たんだ。西田…」


西田が社長にサインをもら書類を差し出す。


「つくしさん、紹介が遅くなったね。息子の司だ。」

「初めまして、牧野つくしです。それから娘の美来です。」

「ミクはつかさくんのことしってるよ。
まえにこうえんであったもんね〜。」

「そうだな。」

「美来、そろそろ降りなさい。」

「ヤダッ。いいよね?つかさくん。」

「ああ。いいぞ。」


子供なんて鬱陶しいと思ってたんだが、
ほんわりと心が暖かくなるような温もりに、
俺がミクと離れたくないと思ったんだ。




**

楓さんの息子さんとは言え、
美来があたしと同世代の男の人にあんなに懐くなんて珍しい。

基本的には人見知りはしないんだけど、
あたしと同世代の男の人は苦手。

司さんは、少し怖そうな雰囲気なんだけど、
美来にはとっても優しい目を向けてくれてるから大丈夫なのかな。


司さんが、楓さんからサインをもらうと、
仕事だからと帰って行った。


「はぁ〜、つかさくんみたいなおとうさんほしいな。。」

「美来っ!!」

「あっ、ママごめんなさい。
パパのことはいっちゃダメだったね。」


美来には寂しい思いを沢山させていると思ってる。

でも、美来がいるのに
あたしが恋愛なんてしてる余裕なんて無いんだ。


「つくしさん、美来ちゃんの素直な気持ちなんだから言わせてあげなさい。」

「でも…」

「ちゃんと美来ちゃんはつくしさんの気持ちもわかってるはずよ。」

「…はい。」

「うちの息子を勧めてもいいんだけど…司は仕事人間だからな。」

「そうね。」



食事を終え、あたしたちは部屋に戻った。


「ママ、ごめんね。」

「ううん、ママこそごめんね。
美来の気持ちも考えてなかったね。」


ぎゅっと美来を抱きしめた。


「あのね、ママ、つかさくんにだっこしてもらったら
すっごくたかくて、いいにおいがしたんだよ。」

「そっか。よかったね。」

「うん。でも、ミクはママがいちばんすき。」

「ママも美来が一番大好きだよ。」


2人でぎゅーっと抱きついて、おでこを合わせる。
あたしたち2人の仲直りのお約束。






**

ダイニングに残った楓と要。


「司のあんな姿初めて見たわね。」

「美来ちゃんだからなのかもな。」

「あなた、そろそろかもしれませんね。」

「ああ、そうだな。」

「もし上手くいかなかったら、
つくしさんを養子にしようと思ってるんですが…。」

「いいだろう。可愛い娘と孫だからな。
でも、2人…いや3人のために上手く行くことを祈ってるよ。」






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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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