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beautiful future 12





牧野の家で飯をご馳走になった。

特別豪華でもない食事だが、すげーあったかい。


いつもは飯はほとんど食わない俺も
出されたものは完食した。

こんな風にご飯を食べたのは久しぶりだな。



久しぶりって……前がいつだったのかも覚えてない。



飯を食べ終えて、美来と遊んでいると、
牧野がコーヒーを入れてきてくれた。

「支社長、コーヒーをどうぞ。
美来は支社長の持って来てくれたプリン食べる?」

「うんっ。メープルのある?」


箱の中から一つ取り出して美来の前に置く。


「わぁ〜い。いただきます。」


美味そうにプリンを食べている美来。

見ている俺が幸せな気分になる。



今、美来がハマっているという本を読んでやってたら、
ふわぁ〜っとあくびをし始めた。


「美来、そろそろお風呂に入って寝ようか。」

「ヤダッ、まだねないもん。
だって、つかさくんかえっちゃうんだもん。」

「美来!!」

ぎゅっと腕に抱きついてきて、俺から離れようとしない。


「美来、待っててやるから風呂入って来い。」

「つかさくん、かえらない??」

「ああ。お母さんを困らせるなよ。」

「はい。おふろあがったらつづきよんでね。」

「ああ。」


牧野が支社長、美来がわがまま言ってすみませんと謝ってきた。


「ほら、、早く風呂に入れてやれ。」

「はいっ。」


パタパタと走って行った。




部屋を見回すと、いくつかの写真が飾ってある。

2人の写真、牧野親子と両親と写っているものや
お袋とどこかで撮った写真。
美来の父親の影は全くないが、
どれも幸せそうに笑っているものばかり。


「こらっ、美来!髪の毛まだ乾かしてないでしょ〜!」

パタパタッと美来が俺のところに走ってきて、
俺がいるのを確認してから牧野の元へ戻って行った。

いつもはウエーブのかかった髪がストレートになっていて、
後ろ姿は夢の中に出てくる黒髪の女の子にそっくりで…
頭を殴られたかのような衝撃が走った。





まさか・・・な。





俺が忘れているのは牧野の事なのか?




だったら美来は…。



ババァがこいつらの事を支援しているのも全て納得がいく。



だけど、牧野の俺に対する態度は俺の事を知っている態度じゃねぇ。



「…つかさくん?またあたまいたいの?」


いつの間にか頭を抱えていたらしく
美来が心配そうな顔をして俺を覗き込む。


「ああ、ちょっと考えごとしてたんだ。」


ポンポンと美来の頭を撫でて笑うと、
安心したような顔をする。


「よかった〜。つかさくん、つづきよんでくれる?」

「ああ。」


本を読んでしばらくするとポテンと俺に体重を預けて眠ってしまった。


「美来っ!支社長すみません。」

「寝室どこだ?連れて行ってやるよ。」

「…こっちです。」


ベッドに美来を寝かせ、頭を撫でてから寝室を出る。





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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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