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beautiful future 22






「悪りぃ、牧野が可愛すぎて止められなかった。」

「かっ、可愛いって…。」


コンコンとノックの音がして西田さんが入ってきた。

その隙に、失礼しますっと
逃げるように執務室を出てトレイを戻しに給湯室に入った。


「はぁ〜、どうするのよ。」


支社長のキスを受け入れていることに、
自分でもびっくりした。


手櫛で髪を直し、パンパンっと頬を両手で叩いて気合いを入れ直す。




**

今日のスケジュールを読み上げた後、


「記憶が戻られたのですか?」


と西田に言われた。


「ああ。なんでわかった。」

「牧野様を見る目が違います。」

「だったら邪魔するなよ。」

「あんまり、ガツガツすると逃げられますよ。
仕事中はお控えください。」


顔色ひとつ変えずに言われると返す言葉がない。



「……わかったよ。」



**

「セクハラでも訴えれますからね。
なんか不都合があれば遠慮なく言ってください。」


支社長の執務室から出てきた西田さんに言われて、
顔が真っ赤になった。


「なっ!!」

「私は、牧野さんの味方ですから。」


淡々と西田さんは話しているけど、
執務室で何があったか気付いてるってことだよね。


き、気まずい…。



西田さんは何事もなかったかのように、仕事を進めている。
その姿を見て、あたしもさっきの事を思い出さないように仕事に集中していった。



西田さんが釘を刺してくれたのか
仕事中は支社長から手を出してくる事はなくなった。

でも、執務室に入るたびに、
色気たっぷりの熱い視線を送られる。


好きって言ってくれたけど、
あたしなんかを好きになる理由がわからない。


毎回、美来が支社長と約束するから、
支社長が日本にいる時は週一ぐらいのペースうちにご飯を食べに来る。


支社長と美来が仲良くしている姿を見ていると、
そのまま支社長を受け入れてもいいのかな
なんて思っちゃったりするんだけど…


あたしの気持ちがわからないのに、
美来の父親が欲しいだけでは失礼だと思うんだ。



でも、帰り間際の支社長のキスは何度も受け入れちゃって…
始めの頃に比べて少しずつキスが深くなっている。



「なぁ、そろそろ堕ちてこいよ。」



キスは受け入れてるのに、支社長のところに飛び込めないあたしはずるいのかもしれない。






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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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