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ステキな家族 ☆2






GW開けに元気に登校してきた子供達は、
ハワイに行ったとかヨーロッパ周遊したとか、
私の子供の頃とは別世界。


少し浮かれている子供達を、
日常に戻していくように1日の授業を終えた。

帰りの挨拶が終わって、
資料を片付けていると道明寺遥香ちゃんが私の所に寄ってきて
封筒を差し出した。


「せんせぇ、ハルカのおたんじょうかいきてくれる?」

「えっ?」

「これ、しょうたいじょう。ハルカはせんせいにきてほしいんだ。」

「ありがとう。考えてみるね。」


生徒の個人的な関わりって持ったらダメだよね?


封を開けると、中には結婚式の招待状を思わせるような案内状と
お母様からの手書きの手紙と遥香ちゃんからの手紙。


お母様の手紙の最後には、「プレゼントは持たずに遊びにいらして下さい」と書かれてあった。


先輩に相談してみると、


「思ってるほど個人的なパーティーじゃないと思うから、
社会勉強だと思って行ってみたら。」


と言われた。


個人的じゃないってどういう事?
と疑問に思いながらも出席の返事をした。



プレゼント無しで…って言われたけど、
何も持って行かないのも失礼かなと思い
ポップケーキを作る事にした。

作り出したら楽しくって沢山出来上がった。

100均のガラスコップに数個入れてラッピングし、
残りは1個ずつ袋に入れて持っていく事にした。



お誕生日会当日。

お気に入りの水色のワンピースを着て、
プレゼントのポップケーキを持ち
招待状に書いてある住所に行くと、
門の前には警備員さんがいて…どうしたらいいかウロウロしていると
「松本先生ですか?」と声を掛けられた。


「はい…。」

「お待ちしておりました。案内しますのでこちらにお乗り下さい。」

気がついたらベンツに乗っていて、
数分走ってお城かと思うほどの建物の前に到着した。


車から降りると、ずらっとメイドさん⁈が並んでて、
その隙間を縫って遥香ちゃんが現れた。


「せんせい、きてくれてありがとう!こっちだよ!」


可愛いミントグリーンのドレスを着た遥香ちゃんに手を引かれ建物の中に入っていく。

案内されたのは、私のアパート何個入るんだと思うぐらいの部屋で
バルーンやモールで誕生日の飾り付けがしてあり、
部屋の隅にはシェフがいてビュッフェ形式になっている。


私の知っている誕生会とは全然違って、ぽかーんとしていた。


「ママ〜、せんせいきてくれたよ。」

「詩織先生、本日はお越しくださりありがとうございます。」

「あのっ、これ気持ちばかりですけどプレゼントです。」


遥香ちゃんに渡すと、


「わぁ〜、かわいい♡せんせいありがとうございます!」


綺麗な所作でお礼を言ってくれた。


喜んでもらえてホッとしていると…


「あんなものがプレゼントだなんて。」

「やっぱり庶民よね。」

「今時子供でもあんなもの持ってこないわよ。」


なんて声が聞こえてきた。


声の主は、面談の時に私の事を庶民だとか田舎ものだとか言っていたお母様たち。


そんな声を吹き飛ばしてくれたのは、遥香ちゃんの妹さんで…


「ねぇ、ママ。カナもほしい。」

「あれは、遥香へのプレゼントでしょ。わがまま言わないの。」

「だって…。かわいいんだもん。。」


泣きそうになっているカナちゃん。


「あの〜、沢山作ったんでよかったら皆さんで分けて下さい。」


紙袋を差し出すと、
カナちゃんは袋を覗き込んで目をキラキラさせている。


「せんせぇ、もらっていいの??」

「はい。どうぞ。」

「ありがとう♡ママ〜、みて〜!!!
せんせいはまほうつかいみたいだよ!!」

「わぁ、ほんとだね。詩織先生、ありがとうございます。」



「どうしたの〜!わぁ、すごい!」

「優紀、見て見て〜。詩織先生が作ったんだって。」

「お店で売ってるのより可愛いね。詩織先生、今度教えてくださいね。」


カナちゃんが大喜びしている姿に子供達が寄って来て、
「いいなぁ〜」って羨ましそう。


「詩織先生、みんなにあげてもいいですか?」

「あっ、はい。もちろんです。」


パーティーに参加してる女の子達は、ポップケーキを喜んでくれて
私まで嬉しくなっちゃった。



「詩織先生、色々なことを言ってくる人もいますけど、
気にしないでご自分の意思を貫いてくださいね。」


西門伊織くんのお母様の優紀さんが優しく言って下さった。


「そうそう。先生、困ったことがあったら相談して下さい。
あまりにも酷かったら飛び蹴り入れますから…。」


ニヤッと笑った遥香ちゃんのお母様のつくしさん。


「私達もね、結婚するまで詩織サイドだったのよ。
だから、普通の感覚を持っている詩織先生が担任で喜んでるんですよ。
英徳に通う子供達の普通の感覚は麻痺してるからね。」

「そうですよ。伊織も学校が楽しいって、
詩織先生のお話を毎日聞かせてくれますよ。」

「ありがとうございます。心強いです。」


少しだけ心が軽くなった気がした。



「つくし、那央が起きたぞ。」


遥香ちゃんのお父さんが、
ミニチュアみたいにそっくりな那央くんを抱き抱えている。


「那央、これ遥香の先生がつくってくれたのよ。ありがとうしてね。」


私の作ったポップケーキを受け取った那央くんは笑顔になった。


「しぇんしぇえ、ありがとう♡」

「どういたしまして。」


可愛すぎる。。



「しおりせんせぇ〜、こっちであそぼう!」


遥香ちゃんたちに呼ばれて庭先に出ると
とっても綺麗に手入れされたお庭に、
バウンスハウスがあったり大きな滑り台があったりして子供達は走り回って遊んでいる。




いつも応援ありがとうございます!

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コメント

コメント(2)
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2019/05/10 22:25 編集返信
くるみぼたん
し○様
コメントありがとうございます!

リクエスト頂いてから、随分時間が経っていたので…
読んで頂けてて良かったです(≧∇≦)

またお話が膨らみそうな設定なので…
また書けたらなぁ〜と思ってます。
でも、あまり期待しないで下さいねm(_ _)m

くるみぼたん

2019/05/11 12:39 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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