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beautiful future 30







書斎でメールをチェックしていると、
美来の部屋から楽しそうな声が聞こえてくる。


寝に帰るだけだった俺の家が
一気に温かい雰囲気に包まれ、
悪くないな…とひとりごちる。


集中してメールの返信を片付けて、
ふと時計を見ると2時間ぐらい経っていた。


2人の声もせず、シーンと静まり返っている。

美来の部屋を覗いてみると、
俺の予想通りつくしと美来は
ベッドでスヤスヤと眠っていた。

美来は、髪を二つに分けて三つ編みをしていて
ワンピースに着替えていた。


ベッドサイドに腰をかけ、
そっくりな2人の寝顔を眺めていると、
「ん……」とつくしが目を覚ました。


「司?仕事は?」

「終わったぞ。美来を起こして飯に行くか。」

「あ…うん。ごめんね、司が仕事してるのに寝ちゃって。」

「変な気を使うなよ。
お前らがいるってだけで、すげー幸せなんだから。」


起き上がったつくしを引き寄せてキスをしていると…


「パパとママ、チュウしてる。」

「キャッ!」

「うおっ!!」


2人でびっくりしていると、
美来は俺とつくしの間に入ってきて
「ミクも♡」って言っている。


つくしと目を合わせてクスッ笑った後、
2人で同時に美来の頬にキスをし、
そのまま2人を抱きしめた。



もっと早く牧野の事を思い出してたら…
なんて思わなくもないが、
今の幸せがずっと続いていくように頑張らないとな。


「パパ〜、くるしいよぉ〜。」


俺の腕の中でバタバタともがいている。


「あっ、悪りぃ。家にお前たちがいるのが嬉しくてな……。」

「だったらいいよ。」

「サンキュ。そろそろ準備して、飯に行くか。」

「うんっ!おなかぺっこぺこ〜!!」


マンションの下からリムジンに乗って
向かった先はイタリアンレストラン。

店の中に入ると既にあいつらは席で飲み始めていた。


「司?」

「義兄さんの就任パーティが終わってすぐに連絡があってな。色々報告もあるだろ?」

「……だね。」







「ねぇ、2人も記憶戻ったの?」


席に着くなり類が口を開いた。


「ああ。」

「一緒に戻ったの?」

「俺の方が先だ。」

「やっぱりねぇ〜。あきら、総二郎、俺の勝ちね。」


2人は渋々財布からお金を出して類に渡している


「なんでそう思ったんだ??」

「だって、牧野が先に記憶が戻ってたら逃げてたんじゃないの?でしょ、牧野?」

「・・・そうかなぁ。」


「ねぇ、パパおなかすいた。」

「ああ、そうだったな。」


ウエイターを呼んで、メニューを見る。


「パスタやピザ、サラダもあるぞ。何が食べたい。」

「んーとね、ハムとコーンとツナが入ったトマトのピザ。
それから、白いきのこのスパゲッティとトマトとブロッコリー。」


「娘の分はそれで頼む。後は適当でいいよな?」


「「「ああ。」」」


「じゃあ適当に頼む。つまみになりそうなものも持ってきて。」

「かしこまりました。」


ウエイターはつくしに二、三言声を掛けてから戻っていった。


「どうした?」

「パスタとかピザの好み聞かれたの。」

「……そうか。」


前の席で3人はニヤニヤしながら俺を見ている。


「なんだよ!」

「あれぐらいでヤキモチ焼いてたら身が持たないぜ。」

「くっついたと思ったら、独占欲全開だね。」

「ウルセェょ。」

「お義兄さんのパーティーで結婚宣言してたけど、いつ籍入れたんだ?」

「今日だ。帰ってからそのまま区役所に行ったんだ。」

「で、牧野はいつ記憶が戻ったの?」

「えっと…お義兄さんのパーティーの前の日かな。」


3人ともびっくりした顔をしている。
まあ、当然の展開とほいえ急展開だったからな。


「牧野はそれで良かったのか?」

「うん。もう後悔したくなかったからさ。」

「牧野が後悔して無いんだったらいいんじゃない。」


料理が運ばれてきて、皆んなで食べ始めた。

美来は、オーダーしたものが
ワンプレートに盛り付けられていて大喜びだった。


飯を食い、酒を飲みながらいろんな話をした。
まあ、半分ぐらいはあいつらにからかわれていた気もするがな。






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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
ブログ内のお話等の無断転載、無断掲載は固くお断りしています。

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