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好きになって…。6






土曜日

課長は、あたしの実家に挨拶に来てくれた。

「初めまして、道明寺司と申します。
D商事でつくしさんと一緒の部署で働いています。」

「まあ〜!どうぞ狭いとこれですけどゆっくりして下さいね。」


イケメン好きのママはかなりテンション上がっている。



「順番が違いますが、つくしさんが妊娠しました。
つくしさんと結婚することをお許しください。」

「・・・つくしと付き合ってどれぐらいなんだい?」

「5ヶ月です。」


びっくりしたように課長を見ると、
優しい顔をしながら小さく首を横に振っている。


「つくし、山田さんとお別れしたと思って心配してたけど、こんなにいい人がいたのね。」

「ママッ!!」


ママに山田さんと別れたことは伝えてたけど、
理由は伝えてない。

今となっては良かったのかもしれないけど…。


「私の方は、前からからつくしさんが気になってたので、
彼氏と別れたと噂で聞いたので
チャンスだと思ってアプローチしたんですよ。」

「まぁっ!!」


適当な事を言わないでよ。
課長の言ってる事をママは信じてるし…。


そんな話をしている間、
パパは無言で膝の上で拳を握りしめている。


「お義父さん、婚姻届の証人にサインしてもらえますか?」

「・・・・・一発殴らせてもらっていいかなぁ…。」

「「パパッ!?」」

「はい。その覚悟はしてましたから。」

「課長!?」


心配ないよとあたしにだけ聞こえる声で言った後、
課長はパパの前に座った。


『ドカッ!!』


大きな音がした後に「つくしの事幸せにして下さい」
と言ってパパは部屋を出て行った。


パパの力だからそんなに強くないんだろうけど、
課長の唇が切れていた。


「課長、大丈夫ですか?」

「ああ。」

冷凍庫から保冷剤を持ってきて、
ハンカチに包んで課長に渡した。


「サンキュ。」

「ごめんね。パパの強がりだから…。」

「はい。」

「ちょっと待っててね。」


ママが婚姻届を持って、パパの所へ行ってサインをもらってきてくれた。
婚姻届を受け取って、あたし達は実家を後にした。


「もうっ、パパ手加減無しなんだから…。」

「親父さん、初めて人を殴ったんだろ。
加減がわからなかったんだよ。」

「でも…。」

「それだけ大事に育てられてきたんだろ。」


ポンポンとあたしの頭を叩いた。


なんだか照れ臭くって、可愛くない発言をしてしまった。


「それより、付き合って5ヶ月ってなんでなんですか?
あんな嘘をつかなくても…。」

「じゃあ、酔った勢いでヤったら
子供が出来ちまったって言った方が良かったのか?」

「それは…。」

「親を安心させるための嘘だよ。」

「……ありがとうございます。」


あんまり納得がいかないけど課長にお礼を言った。


「このまま婚姻届出しに行くか?」

「えっ、ちょっと待ってください。心の準備が出来てません。」

「わかったよ。」


課長は諦めてくれたのか
お互いの住んでいる所に帰って行った。






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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
ブログ内のお話等の無断転載、無断掲載は固くお断りしています。

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