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好きになって…。7






翌朝、課長のマンションに行くために荷物を纏めることにした。

きっと一通りの生活用品はあるだろうし、
当面必要な衣類と身の回りの物だけをスーツケースに入れていった。

元々、荷物もあんまりないからスーツケース2つに収まった。



午後に課長が迎えに来てくれる。


「荷物はこれだけか?」

「はい、足りなかったら取りに来ます。
ここは半年後まで契約が残ってるので、
しばらくはそのままにしておきます。」

「そうか。」



あれ、課長からタバコの匂いがする…。



普段は吸わないけど、
ストレスが溜まった時に吸いたくなるって言ってたな。。

今は仕事はそんなに忙しくないよね?



だったらなぜ…。



心の中に浮かんだ小さな疑惑。。


課長のマンションに着いても、モヤモヤが晴れなかった。


「どうした?疲れたか?」

「あ、はい。ちょっと…。」


なんでタバコ吸ったの…なんて聞けるはずもない。


「部屋で横になるか。」

「そこまでしなくて大丈夫です。」

「じゃあ、ここに座っておけ。お茶淹れてくるから。」


しばらくして、課長が淹れてきてくれたのはハーブティー。

課長の優しさが苦しくって、
涙をこらえるのでいっぱいいっぱいだった。


「右奥が牧野の部屋な。
その隣は俺の寝室だから、
夜這いをかけるならいつでも待ってるぞ。」

「課長!!夜這いなんかかけません!!!」

「なんだ、言い返す元気はあるんだ。」


クックッっと笑っている。

あたしが泣きそうになってるのバレてたのかな…。


「それからさぁ〜、課長ってのやめないか。」
「でも…。」

「司って呼べよ。俺たち結婚するんだろ?」
「司さん。」

「さんは要らない。」
「つ、つかさっ!」

「それでいい。よろしくな、つくし。」


いきなり名前を呼ばれてドキドキが止まらない…。


でも、好きになったらダメ…。


この子の為に結婚してくれるんだから…
と自分に言い聞かせていた。


「もう判るのか?」
「えっ??」

「そこ…。」


つ、司が指差した先はあたしのお腹。

どうやら無意識にお腹をさすっていたらしい。


「まだ、何にもわからないですよ。
後2ヶ月ぐらいしたら胎動もわかるようになるそうです。」

「へぇ〜。動くようになったら俺も触ってもいいか?」

「はい。」


嬉しそうに笑っている司。
いつかこんな笑顔をあたし自身に向けてくれようになるのかな。。


「体調が悪くないんだったら
飯どこかに食いに行くか?何が食いたい?」

「えっと、さっぱりしたものなら大丈夫です。」

「寿司は食えそうか?知り合いの寿司屋があるんだけど。」

「はい。」

「じゃ、決まりな。連絡入れておくわ。」


さっとスマホを取り出して、
電話をかけて今から行くと言っていた。


司の知り合いのお寿司屋さんは、
高級すぎずどれも美味しそうだったのに、
ほとんど味が感じられなかった。






いつも応援ありがとうありがとうございます!


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コメント

コメント(3)
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2019/05/26 12:46 編集返信
くるみぼたん
スリ○○○○○○様
返信遅くなりました〜。

つくしちゃんの両親は反対しないですよね。

司くんの言葉足らずから始まってるのですが、
つくしちゃんは誤解したままなんですよね。。

タバコは…もうお話が公開されててるのですが、
違う方のストレスなんですよねΣ(・□・;)

2人の想いが通じ会うまでもうすこしかかりそうですが
色々突っ込みながらお付き合い下さい。

くるみぼたん

2019/05/28 08:08 URL 編集返信
くるみぼたん
拍手コメント ぴよ○○様
つくしちゃんにしては大胆な始まりですよね(笑)
それも、訳があったんですが…。

中々交わらない2人の想い。
もう少しジレジレしてしまうかもしれませんが、
楽しんでもらえると嬉しいです^ ^

くるみぼたん

2019/05/28 08:11 URL 編集返信
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くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
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