FC2ブログ

好きになって…。8




お話の中に一部不快に思われるような表現があります。
あらかじめご了承くださいませ(>人<;)



「なぁ、司。結婚するってマジか?」

「……ああ。」

お昼ご飯を食べて、トイレに行った帰りに通りかかった会議室からそんな声が聞こえてきた。


企画部の市川部長と司だよね。


「えらく急だな。」

「ああ、ガキが出来たんですよ。」

「はぁ〜、ハニートラップってやつか?
そんなのにかかるなんておまえらしくないな。」

「そうじゃないんですけど…。」


あたしと結婚する話をしてるんだよね。


聞きたい気持ちと、
直ぐにでも立ち去りたい気持ちが交錯して
動けなくなってしまった。


「堕して貰えばいいだろ。司のところだったらいくらでも慰謝料も払えるんじゃねーの?」

「ああ、まぁ。ちょっと事情があるんで男らしく責任とります。」

「ふーん。で、ストレスマックスなんだ。」

「・・・・・」

これ以上、話を聞いて居られなくて、
会議室を後にしてパタパタと走っていった。


やっぱりあたしが課長に迷惑かけてるんだ。
結婚は無かったことにしてもらおう。
婚姻届を出してないのが幸いだった。


昼からは、気持ちが乗らずにミスばっかりしていたので
定時には終わらず1時間ほど残業してしまった。


司より早く帰って、荷物を持ってマンションを出よう。
普段は乗らないタクシーに乗って司のマンションに帰り、
荷物を持ち出そうとしていたら玄関のドアが開き司が帰ってきた。


「おまえ何してるんだよ!」


「えーっと、責任取るって言って下さってありがとうございます。
でも、無理しないで下さい。
あたしは1人で大丈夫です。。
もう課長の前には現れませんから。」

鍵と退職届を司に渡して、
一気に捲し立てて部屋を出て行こうとすると、
司に腕を掴まれた。


「なぁ〜、何でだよ!!」

「赤ちゃんを産みたいのは、あたしのワガママです。
堕したと思って放っておいて下さい。
慰謝料請求したりしませんから。」


ハッとした表情の課長。

「…おまえ、もしかして、昼間の忍さんとの話を聞いてたのか?」

「…さようなら。」


それだけ言ってマンションの部屋を出たけど
課長は追いかけてこなかった。






元に戻っただけ。

失業保険はもらえるだろうけど
仕事探さなきゃな。


1人でママになるんだし、強く生きなきゃ。

課長が責任を取ってあたしと結婚してくれようとしてたことはわかってたこと。
それを今更悔やむ必要なんかない。





いつも応援ありがとうありがとうございます!











○市川部長と司の話の続き○


「・・・・・違うんだよ。」

「何が違うんだ?」


怪訝な顔をして忍さんは俺を見た。


「彼女は、ガキが出来なくても手に入れたいと思ってたんだ。
だから結婚するのは俺にとっては嬉しいことなんだ。
だけどよ…」

「ああ、おまえの家か?」

「少なからず俺の家の事情に巻き込むだろ?
ババァなんか、早く社交界にデビューさせろって言ってるしよ。」

「クッ、そんな事かよ。
彼女もおまえの家の事知ってるんだったら
話してみればいいだろ?」

「ああ、そうしてみる。」

「余裕がない司は初めて見るな。
落ち着いたらちゃんと紹介しろよな。」

「・・わかった。」


--------------
つくしちゃん、ちゃんと最後まで聞いてたらよかったのに…。

関連記事

コメント

コメント(2)
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます

-

2019/05/28 01:23 編集返信
くるみぼたん
ふぁ○○○○○○様
お騒がせしてます(>人<;)
お互いに遠慮しあって中々素直な気持ちを交わせないまま…
ちょっとジレジレですよね。
司くんも強く出たいけど嫌われたくなくて、
情けなくなってしまってます(>_<)

少しずつ気持ちが重なっていく…はずなので
見守っていてあげて下さい。(←上手く書けてないのは私の技量なので…。)

くるみぼたん

2019/05/28 21:40 URL 編集返信
コメント投稿
非公開コメント

訪問ありがとうございます!

プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
ブログ内のお話等の無断転載、無断掲載は固くお断りしています。

カテゴリ