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好きになって…。9







翌朝、司がアパートを訪ねてきた。

居留守をきめようと思ったのに…
朝早くからドンドンとドアを叩かれ、
大きな声で話をされたら開けないわけにいかなかった。


退職届を目の前で破られ、
婚約も解消するつもりはないと。



昨日持って帰ったはずの荷物を司に部屋から持ち出され、
結局司の住むマンションに戻ってきた。



「なぁ、現実的に考えろよ。会社を辞めて、1人で子供を育てるなんて無理じゃねーの?」

「でもあたしが、赤ちゃん堕したら司には迷惑かけないですよね。」

「誰も迷惑なんて言ってないだろ!それで、一生子供が産めなくなってもおまえは後悔しないのか?」



「・・・・・」


「俺はそんなこと望んでねーよ。」


少し切なそうな表情をしている司に言い返すことが出来ずに、
そのままマンションで暮らすことになった。



改めて部屋の説明をしてくれた。
部屋にあるものや冷蔵庫の中は好き使ってもいいと。

俺の寝室はいつでも入ってきていいぞって言われたけど…。



子供の為の同居生活が始まった。


司はいつも朝ごはんを食べずに仕事に行く。
コーヒーを飲みながら経済新聞やニューヨーク・タイムズなどを読んでいてその姿が様になっている。


あたしが朝ごはんとお弁当用に卵焼きを作っていると、
横から手が伸びてきた。

「これなんだ?」

「野菜入り卵焼きです。」

「ふーん。意外と美味いじゃん。」

「あのっ、もしよかったらご飯は作らせてもらってもいいですか?」

「ああ、いいぞ。」

「嫌いなものはありますか?」

「人参。」

「ふふっ、子供みたい。」

「火を入れたら甘くなるだろ?あれがダメなんだよ。」


ちょっとバツが悪そうな顔をしている。


「他には?」

「んー他にはないか。あ、朝飯はコーヒーだけでいいから。」

「えっ、朝ごはんは1日の活力ですよ。初めは時間のある時だけでもいいから食べて下さい。」

「あー、わかった。」


この時から司とマンションでご飯を食べる機会が増えた。


あたしの作った料理はいつも残さず食べてくれるからちょっと嬉しかったりする。





少しずつ司と一緒の生活に慣れてきた頃、会社を出たところに元彼の山田さんがいた。






いつも応援ありがとうございます!



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コメント

コメント(2)
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2019/05/28 17:36 編集返信
くるみぼたん
スリ○○○○○○様
司くん、楓さんからも男として大丈夫なのか…と心配されていたので
反対とかは無いのですが、その分・・・ですね。
突然自分の世界に巻き込むことになって、
まだ信頼関係が出来てない中言い出せずにいたんです。

市川部長は、近所の憧れのお兄さん…な感じです。
次の登場機会には、少し掘り下げてみまーす^ ^


元彼…波乱の予感しかしないですよね?
予想通り爆弾抱えての登場ですΣ(・□・;)

くるみぼたん

2019/05/28 21:51 URL 編集返信
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くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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