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好きになって…。10





えーっと、どうしたらいいのかな?


私は話すこともないし、そのまま通り過ぎる事にした。


「つくし、待って。」


呼び止められ、ビクンとしてしまったけどそのま立ち去ろうとした。


「話があるんだ。少しでもいいから時間をくれないか。」

「私にはありませんから。」


そのまま歩いて行くと、腕を掴まれた。


「待ってよ。お願いだから聞いてくれないか?」

「わかりました。近くに公園がありますからそこで聞きますから手を離して下さい。」


少し強めの口調であたしが言ったから、
山田さんはスッと手を離してくれた。




3分程歩いて公園に着いた。


「で、話って何ですか?」

「つくし、ごめん!!!」


山田さんが突然頭を下げた。


「何がですか?」

「前に2人で受けたブライダルチェックの結果が間違いだったんだ。」

「間違いって……?」

「妊娠しにくいって結果だったろ。それが間違いだったんだ。」

「何で、そんな……。」


それが理由であたしは山田さんから振られたんだよね。
なのに間違いだったなんて……。


「お袋が知り合いの医者に金を積んで嘘の診断をさせたんだ。」

「どうして……。」

「お袋は、どうしても俺と幼馴染を結婚させたかったらしいんだ。」




そんな事で、嘘の診断を受けたあたしはどうなるの。。


女として不合格なんだと散々落ち込んだし、
普通の体だって知ってたら安易に司とも一晩を過ごしたりしなかったのに…。


「つくし、俺とやり直さないか?」

「・・・・・」

「俺にはつくししかいないんだ。」

「・・・・・無理。」

「何でだよ。まだ、つくしは俺のことが好きなんだろ?」

「あたしを捨てたのは山田さんですよね!
それにあたしには大事な人がいますから…。」

「まだ、別れて半年も経ってないだろ?
つくしにそんな人が出来るわけないだろ。」


この人は自分のことしか見えてないんだよね。

何を言っても通じなさそう…。


どうしようか…。




「俺の婚約者に何か?」

「「えっ??」」


後ろから聞こえてくる声に振り向くと司がいた。


「体冷やすなよ。夏も終わって夜は冷えるからな。」


そっとあたしの肩にジャケットを掛けてくれ、
そっと引き寄せられた。


「婚約者ってどういうことですか?」


ハッと我に帰った山田さんが司に喰ってかかった。


「言葉のままですよ。つくしは俺の婚約者です。」

「つくし本当なのか?」

「…はい。」

「まだ、俺のこと好きなんだろ?俺のところに戻って来いよ。」

「さっき大事な人がいるって言いましたよね?
だから山田さんの所には行きません。」

「なっ!!!
知ってますか?
婚約者とか言ってますが、
こいつ子供が出来ないんですよ…。」

「だから何ですか?例えそうであっても、
そんな事ぐらいでつくしを簡単に捨てたあなたには関係ありません。
何があっても彼女と2人納得いくように話し合いますから。」

「それに、俺の方が彼女の体の……。」

「それ以上彼女のこと悪く言うようなら、名誉毀損で訴えますから。」


司の一言で、山田さんは何も言えなくなり肩を落として去って行った。

あたしの腰に回っている手には力が入っていて、
山田さんの背中を睨みつけるように見ていた。





「ありがとう。」

「ああ。」

あたしをかばってくれて婚約者だと言い切ってくれたのが
とっても嬉しかった。
でもあたしは司にお礼を言うのが精一杯だった。





いつも応援ありがとうございます!




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コメント

コメント(4)
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2019/05/29 10:56 編集返信
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2019/05/29 19:45 編集返信
くるみぼたん
つく○○○様
ぜひ応援願います( ̄∀ ̄)

結局は自分本位な男でしたね(-_-;)

いろんな選択肢のあるなか、
あっさりつくしちゃんを
捨ててしまったヤツですから…

今さら、遅いですよね。
きっちり制裁してもらいましょう。

くるみぼたん

2019/05/29 22:06 URL 編集返信
くるみぼたん
スリ○○○○○○様
元彼のお母さん…息子を溺愛してるので
しっかりと自分を持ったつくしちゃんが
気に入らなかったんです。

とは言え、自分の思いだけで
つくしちゃんを傷つけたのは許せません。

元彼も、色んな選択肢がある中
何もしないであっさりと
つくしちゃんを捨ててしまったんで同罪です。
今さらヨリを戻すなんてあり得ないですよね。

助けに入った司くんの言葉を素直に
つくしちゃんが受け入れてくれるといいんですけどね。

もう少しだけ叫ばないとダメな状況が続きます。。

くるみぼたん

2019/05/29 22:24 URL 編集返信
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くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
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