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6月の花嫁 ♡5






「社長、道明寺副社長と知り合いなんですか〜?」

「えっ、なんで。」

「なんか親しそうでしたし、道明寺副社長の雰囲気が雑誌とかで見るのと違ったから…。」


今時女子…な雰囲気の佐藤さん。
良く見てる…。


「そ、そうっ?高校の先輩なんだ。」

「高校生の道明寺副社長ってカッコよかったんだろうなぁ〜。」


周りにハートが飛んでるんじゃないかってぐらいに妄想してる。


高校生の道明寺って、傲慢で俺様で…でも大好きだったんだよなぁ〜。


って、あたしまで妄想の世界に入っちゃダメだって。


「ほら、社に帰って片付けるよ。」

「はぁ〜い!」


会社に戻り片付けていると、
携帯が鳴りテキストメッセージを受信した。


『明日、19時恵比寿ガーデンプレイス時計台広場な。』


半分ぐらい社交辞令だと思ってたから
こんなにすぐに誘われるなんて…。

しかも一方的だし……。


スケジュールを確認すると、
日曜日だからナイトウエディングもないし
打ち合わせも入ってない。


『了解しました。』


嫌味の1つでも書こうかと思ったけど、
シンプルに返すと、すぐに返事があった。


『楽しみにしてる。』





あたしが酷い言葉を投げつけて一方的に別れたのに…
あたしとの再会を喜んでくれてるのだろうか。


「先輩、ぼーっとしてるなんて珍しいですね。」

「さ、桜子!!もう終わったの??」

「ええ、トラブルも無く終わりましたよ。後は伊東くんに任せました。」

「そ、そう…。」

「なんか怪しいですね〜。もしかして、道明寺さん??」

「ゔゔぅ・・・」


ズバリと考えてる人の事を言い当てられて言葉が出ない。


「図星ですね。私忙しくてお昼を食べてないんで先輩付き合って下さい。」


有無を言わせずに、桜子に会社近くのカフェに連れていかれた。


カフェで、あたしはサンドイッチとアールグレイを
桜子はブレッドサラダとコーヒーを頼んだ。


「で、何があったんですか?」

「今日のS公園の式でさ、神父さんが病欠しちゃったんだよ。どこにも空いてる人がいなくてさぁ〜。」

「それで、道明寺さんに泣きついた訳ですか?」

「……そう。」

「連絡先は知ってたんですか?」

「契約で会った時に、名刺に書いてあったの…。」

「先輩、ファイリングする時に道明寺さんの名刺無くしたって言ってたじゃないですか。」

「だって…プライベートの番号書いてたし・・・」

「はぁ〜、そんな大事な事はちゃんと言って下さいよね!!」

「でも……。」


桜子は運ばれてきたブレッドサラダを混ぜながら、
大きなため息をついた。

「あの時の先輩の言葉は嘘だったなんて道明寺さんが分からない訳無いじゃないですか。食事でもホテルでもどこでも行ってヨリを戻しちゃって下さいね!」

「えっ!?」

「早く食べて戻りますよ!」


桜子は半分ぐらいサラダを器に取り分け、
これも食べて下さいね…とあたしに差し出した。




簡単にヨリを戻すって…。


27歳だし道明寺にだって恋人ぐらい…
もしかしたら婚約者だっているだろうし。




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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
ブログ内のお話等の無断転載、無断掲載は固くお断りしています。

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