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甘いものは

道明寺が約束どおりNYから帰って来てから始めてのバレンタイン。

道明寺がNYにいた時も、チョコを送ってたんだけど、直接渡せるのは始めて。
甘いものが苦手だから、どうしたらいいか毎年悩むのよね…。

結局、洋酒に漬けたドライフルーツやナッツの入ったガトーショコラを焼くことに。
チョコレートはビターなものを使って、砂糖は控えめに。
食べてくれるといいな。


バレンタインの日は、夕方にヨーロッパの出張から帰って来る道明寺を内緒でマンションで待つことに。
NYから帰国してすぐに一緒に暮らそうって言われてたんだけど、まだ学生だし…ね。

お昼過ぎからマンションに行って、夕飯の準備をする。
今日のメニューは、じゃがいものポタージュ、美味しいパン屋さんのバケット、スパゲッティボロネーゼ、スモークサーモンのサラダとデザートはガトーショコラ。
後は、スパゲッティを茹でるだけだから、と休憩しようとソファに座り、そのまま寝てしまった。


✳︎✳︎


ヨーロッパの出張から帰って来て、牧野に連絡するも全然繋がらない。
大学は昼までだって言ってたし、邸にもいなかったし、アパートにも居ねぇ。
今日は開けといてねなんて言ってたのに、何してんだあいつ。

もしかして…とマンションに帰ると、玄関に牧野の靴。
ここに居たのか。
リビングのドアを開けるもあいつの気配がない。
ジャケットを脱ぎ、ソファに掘り投げようとすると、くうくう寝てる牧野を見つける。
はあぁ、こいつはこういう奴だよな。。
ジャケットを寝てる牧野に掛けてやり、髪の毛をそっと撫でる。


『う〜ん。どうみょうじ…。えっ。』

ガバッと起き上がる。

『やだっ、寝てた。おかえりっ、道明寺。』

『おまえさぁー、おかえりじゃないだろ、携帯にも出ねぇし、どれだけ探したと思ってるんだよ。ここに居るなら連絡しとけよ。』

『だって、驚かせようと思ったんだもん。』


ちょっとふくれっ面の牧野が超絶可愛い。
怒ってるのも忘れ、牧野の唇にかぶりつく。


『んんっ・・んっ。』


胸を叩かれ、ようやくあいつから離れる。


『ごめんってば。ご飯作ったから一緒に食べよう。パスタ茹でるから着替えて来て。』


寝室に入り、クローゼットから服を選び着替え、キッチンに行くと、鼻歌混じりで料理をしてる。
後ろから、牧野を抱きしめ、肩に顔を埋める。


『もうっ、危ないでしょ。もうすぐ出来るから、シャンパンかワイン出しててくれる?』


ほっぺにキスをし、赤ワインとグラスを持ちテーブルへ。
テーブルは赤やピンクを基調にセッティングされ、サラダやバケットなどが準備してある。
ワインを開けていると、牧野がパスタとスープをテーブルに並べ席に着き、


『出来たよ〜。さっ、食べよう!』


ワインで乾杯をし、食べ始める。
ご馳走じゃなくてごめんね…なんて言いながら、もぐもぐ食べている姿は、めっちゃ可愛い。
こいつと一緒に食べると、いつもより食が進むんだよな。


『美味かったよ。ごちそうさん。』

『えへっ、よかった。ケーキあるから、ちょっと待ってて。』

『甘いものは食わねーぞ。』

『そんな事言わないでさ。待っててね。』


キッチンで、ゴソゴソしていた牧野はコーヒーとお皿と箱を持って戻ってきた。

箱を俺の前に置き、開けてみてと言う牧野。
箱を開けると、中にはチョコレートケーキ。
バレンタインだからちょっとでも食べてね、と言いながら切り分けている。

甘いもの嫌いなんだけど、牧野の作ったものだから渋々一口食べると…ん?甘くない。


『ねぇ?どう?』

『ん?甘くないぞ。これなら食える。』

『ほんとに??』


ぱあっと嬉しそうな顔をし、牧野も食べ始める。



『ケーキありがとうな。俺からはこれ。』


ケーキを食べ終え、ソファに移動してから、用意しておいたバラを牧野に差し出す。
プリティピンク色のバラを9本。


『ありがとう。可愛い色。なんていう色なの。』

『プリティピンクだ。お前みたいだなと思ったんだよ。』

『私、こんなに可愛くないよー。大きな花束じゃないの珍しいね。』


意地っ張りだけど、おまえほど可愛い女はいねーよ。
この花束に俺の気持ちを込めている。
きっと牧野は気づかないだろうけどな。


『なぁ、もうすぐ大学卒業だろ?そろそろ一緒に暮らそうぜ。』

『でも…。』

『おまえも仕事始めたら、中々会えないだろ。少しでも一緒に居たいんだよ。仕事終わって、今日みたいに家で待っててくれたら、疲れも吹き飛ぶからよ。』


牧野は春から道明寺HDに入る。
コネは嫌だと言って、一般の試験を受けて勝ち上がってきた。
高校、大学の成績はトップクラスだったらしく、色んな資格を持ってるし、英語、フランス語、ドイツ語まで堪能。
入社試験もずば抜けてよかったらしく、今では、ババアも牧野の事は認めてるらしい。


『いいのかな・・。』

『誰も文句を言うやつはいないぜ。』

『・・・わかった。よろしくお願いします。』

『本当か?今さらダメだって言ってもきかないぞ。』

『言わないよ。』


ぎゅっと抱きしめて、キスをする。
このまま押し倒したいが、牧野を抱きしめたまま携帯を取り出し、西田に電話をかける。


『例の件、明日の朝で頼む。・・・・・ああ、伝えておく。』


電話を切ると、きょとんとした顔をしてこっちを見ている。


『おまえ、明日引っ越しな。』

『へっ???明日って??』

『もう手配した。』

『さっきの電話って・・・。』

『そう。もうキャンセル出来ないぜ。』

『もうっ、勝手なんだか・・・っっ。』


言い終わる前に口を塞ぎ、キスをどんどん深めていく。
そのままベッドに行き、思う存分牧野を可愛がる。
繋がる度に、愛しさが増していく。
もう手離せねぇな。


チョコレートなんかより、牧野との時間すべてが俺が唯一欲しいと思う甘いもの。



○花言葉○
プリティピンク…可愛い人
バラ9本…いつも一緒にいて下さい



ありがとうございます。

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Happy Valentines Day !!
上手くまとめきれませんでしたが、バレンタインの甘いお話です。
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コメント

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2018/02/15 20:13 編集返信
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2018/02/16 19:58 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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