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6月の花嫁 ♡12






次の日、出勤して桜子に一ノ瀬さんのことを相談した。


「ええっ、何ですかそれ!!!
そういう事はもっと早く教えてて下さいよ。
何かあってからじゃ遅いんですからね。」

「うん、ごめん。」

「担当は代えてもらうように私から先方に連絡します。
それから佐藤さんにも話を聞いて来ますね。」

「お世話かけます。」



ああっ、情けない。



言われた時にもっとちゃんと断っておけばよかった。


佐藤さんからも事情を聞いた桜子は、
先方に担当の変更を連絡してくれた。


「それから先輩、しばらくは一人で外に出ないでくださいね。
佐藤さんに聞いた話だとちょっと異常ですからね。」

「うん、わかった。」


担当を変更してもらって、もう一ノ瀬さんに会うことはないと思っていたあたしの考えは甘かった。




一ノ瀬さんが会社に最後に来てから半月。
特に何もなかったから少し警戒心が薄れて来た頃だった。



朝から忙しくてランチに行く暇がなく、

お昼の時間をかなり過ぎてからコンビニにおにぎりを買いに行っていると、


「つくしさん」


とどこかから声をかけられた。


キョロキョロと辺りを見回すと、
そこに居たのは一ノ瀬さんだった。


「急に担当が変更になったから、
つくしさんが寂しいと思って会いに来たんです。」

「別に会いたくなんか…。」

「つくしさん、照れ屋さんなんですね。
もっと甘えていいんですよ。」

「違いますっ。一ノ瀬さんのプロポーズはお断りしましたよね。」

「それって、つくしさんの本心じゃないですよね。
誰かに言わされてるとしか思えない。」


何を言っても話が通じない…。



この場を走って逃げるべき??



「社長〜!こんな所に居たんですね。
B社と新規の打ち合わせが入ったので社長も一緒にお願いします。
それから、ちゃんと携帯を持って下さいよね。」


小林くんの救いの手……一ノ瀬さんはB社と聞いて一瞬顔をしかめた。


半ば、小林くんに引きずるように会社に連れ戻され、お説教を受けた。

「社長、一人で外に出ないでと副社長からも言われてましたよね。
今日だって俺が行かなかったら連れ去られてましたよ。」

「そんな事ないよ…。私だってか弱くないんだから抵抗すれば平気だって。」

「じゃあ、俺の手を振りほどいて下さいよ。」


小林くんは掴んでいた手に力を込めた。

あたしは振り払おうと色々手を尽くしたけどビクともしない。


「運動もしてない俺でも振りほどけないんですから…、
男の力を侮らないでくださいよ。」

「わ、わかった。それから助けてくれてありがとう。」

「当然の事です。社長に何かあったら副社長に睨まれますから。
俺にとってはそっちの方が怖いですよ。」


ハハハッと乾いた笑いをした小林くんは、
打ち合わせがあるから会議室に行きますよと言った。





いつも応援ありがとうございます!



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コメント

コメント(4)
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2019/06/22 00:51 編集返信
くるみぼたん
拍手コメント アー○○○○○○○様
桜子ちゃんを始め、司くんもF3も気づかれないように
鈍感なつくしちゃんを守っていますよ。
そうじゃなかったら、
一ノ瀬さんはもっとつくしちゃんの前に現れてるかもですね(−_−;)

くるみぼたん

2019/06/22 20:48 URL 編集返信
くるみぼたん
拍手コメント ko○○様
わー、コメントありがとうございます♡

嵐が起こるのか怒らないのか…(≧∇≦)
かなりヤバめな一ノ瀬さんに対して
中々司くんの登場機会が無いんですが(^-^;
カッコよく登場させてあげれるといいなぁ…(≧∀≦)

くるみぼたん

2019/06/22 20:53 URL 編集返信
くるみぼたん
Ha○○○○○○○○○様
ありがとうございます♡

黒薔薇の意味、ぐるぐると考えて色々妄想しておきます^ ^
続きも楽しみにしていますね。


うちの娘の学校は給食があるので
毎日楽をさせてもらってます(*^▽^*)

お話は、思い浮かんだ時にある程度まとめて書いてるので…^ ^
毎日少しずつだと、お話が矛盾だらけになりそうでΣ(・□・;)

くるみぼたん

2019/06/22 21:01 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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