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6月の花嫁 ♡22






「先輩綺麗ですよ。」

「桜子…。色々とありがとうね。」

「この急展開はさすが道明寺さんって感じですけどね。」


そう、道明寺とあたしは想いが通じ合った日にそのまま熱い夜を過ごし、ピロートークをしている時にあたしが言った一言で急展開を迎えることとなった。


「でも、来年まで待てなかったんですね。」
「そうなんだよね。」


ガチャっとドアが開いて道明寺が入ってきた。


「準備できたか?」
「うん。」

「すげぇ似合ってる。」
「ありがと。道明寺もカッコいいよ。」

「今日から道明寺って呼ばない約束だろ。」
「……うん。でも慣れなくて。」

「今日からおまえも道明寺なんだから、早く慣れろよ、つくし。」
「なっ////」



6月某日、司とあたしの結婚式。

あたしの夢が『ジューンブライド』だって言ったら、
あっという間に結婚式の予定を押さえてしまった司。
1ヶ月もなかったから、来年でも…って言ったけど聞き入れてもらえなかったんだ。


「ほら、行くぞ。」


あたしの前に差し出された手を取って、式場に向かう。


「ここで結婚式を挙げるとはな。」

「だって、ここが理想にピッタリだったんだもん。」


手入れが行き届いた、紫陽花の花が咲き誇っている道明寺邸のお庭があたし達の結婚式場。


お世話になった人たちに囲まれて式を挙げる。

庭に敷かれた赤いバージンロードを歩いて行くと、
立会人として花沢類が待っている。


結婚の報告をしたら、


「二人の結婚は俺が見届けないとね。」


そう言って立会人を引き受けてくれた。






『新郎、道明寺司は、牧野つくしを生涯の伴侶とし、幸せにすることを誓いますか?』



「誓います。」



『新婦、牧野つくしは、道明寺司を生涯の伴侶とし、愛することを誓いますか?』



「誓います。」


結婚指輪をお互いの左手の薬指にはめた。



『では、誓いのキスを。』


司があたしのベールを上げて、
愛してると言ってから顔を近づけてきて、唇が重なった。


角度を変えて何度も唇が重なり…
中々離れない道明寺にクスクスと笑い声が聞こえてきた。


『もういいんじゃない、司。』


花沢類の言葉で渋々といった感じで唇が離れた。





結婚式が終わったら、そのままガーデンパーティー。
道明寺邸のシェフが腕によりをふるってくれた料理が振舞われた。


お皿に沢山盛り付けて、食べているとみんなに笑われた。


「普通、新婦はこんなに食わねーだろ。」
「だよな。」

「いいよね〜、つくし。滋ちゃんと一緒に食べよう!」
「滋さん、先輩を巻き込まないで下さい。」


みんなでワイワイしていると、
仕事の電話をしていた司が戻ってきた。


「つくし、おまえの専属SPを紹介する。」


あたしの前には小林くんと佐藤さん。


「えっ、どういうこと?」
「今日から、道明寺の所属になったから。」

「そうじゃなくて。」
「牧野に内緒で俺たちがずっとSP付けてたんだよ。」

「花沢類?」
「そうそう、小林くんは花沢から佐藤さんは美作から派遣してたんだよ。」

「え〜!!!」
「知らなかったのは先輩だけですから。」
「牧野は危なっかしかったからなぁ。変なやつばっかりに好かれるしよ。」


「社長、これからもよろしくお願いします。」
「どこへでも付いてきいますよ。」
「よ、よろしくね。2人とも仕事はどうするの?」

「今まで通りですよ。『 T & S Bridal』の仕事もきちんとしますよ。」
「そっか…。」


2人も抜けたら大変だから、残ってくれるのは助かるよね。


「司、もう1人来たぞ。」
「ああ、間に合ったのか。」
「はい。あちらの引き継ぎ終えてきました。」

「え〜!!高橋さん???」
「こいつは花沢からだったか。」

「はい。牧野さん…いえ、つくしさん、私は主に社外を担当します。これからもよろしくお願いしますね。」
「あっ、うん…。よろしくお願いします。」


何が何だかよくわからないんだけど…。


みんなが陰ながら守ってくれてたってことだよね。


「えーっと、みんなありがとう。これからもよろしくお願いします。」


素敵な仲間に恵まれて、あたしは幸せだな。


「旦那のこと忘れんなよな。」
「忘れてないよ。」


パーティーはいつになく楽しいひとときだった。




いつも応援ありがとうございます!

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明日でラストになります。


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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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