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結婚式までの日々 ② 『6月の花嫁』番外編




翌朝、あたしが休みだから道明寺も仕事を休もうとしてたけど、
どうしても外せない会議があるからと渋々出勤して行った。

ホテルで待ってろと言われたけど
どうせならタマさんのいるお邸がいいと伝えたら
車を回してくれタマさんにも連絡してくれてたみたいで
玄関に到着するとタマさんが出迎えてくれていた。


「タマさん!!」

「つくし、綺麗になったねぇ。」

「長い間不義理をしてすみません。」

「坊ちゃんから久しぶりに連絡があったかと思ったら、つくしのことなんだからね。奥さんといい、あんた達といい、年寄りの10年を軽くみないで欲しいねぇ。」

「でも、お元気そうでなによりです。」

「ほら、中に入りな。」

「はい。」


広いお邸だけど、なんかガランとしてて寂しそう。


タマさんの部屋に案内されると、
あの頃と変わらない畳敷きの部屋。

淹れてもらった高級なお茶を飲みながら
あたしの学生時代のことや仕事のこと
道明寺と再会してからのことなんかを話した。


「ほぅ〜、つくしが社長してるのかい。」

「はい。名ばかりの社長ですけどね。」

「それでも、5年も続いてるんだからたいしたもんだよ。」

「へへっ、ありがとうございます。」


その後は、タマさんの話を聞いていると
道明寺がNYに行ってからは、
お邸はほとんど使われていないって言っていた。

タマさんも、数年間はNYに行っていたらしいけど
日本の生活が良くて帰ってきたと言っていた。

メイドさんや執事さんが時々来るとはいえ
まだまだ元気そうなタマさんが
ほとんどひとりで暮らしてるなんて寂しいな。


「タマさん、ここのお庭って紫陽花咲きます?」

「どうしたいんだい、突然。」

「結婚式を挙げる場所を探してるんですけど、それなりにセキュリティーがきちんとしてる場所じゃないとダメだから…。」

「散歩がてらに見に行ってみるかい。」

「いいんですか?」

「ちょうど庭師が来てる日だし、色々聞いてみるといいさ。」


タマさんにと一緒に庭を歩いて行くと
少し広場のようなスペースがあり
その周りにはまだ咲いていないけど紫陽花の木が植わっていた。

広場の隣には、ホールのような建物もある。


「タマさんここは?」

「以前は道明寺邸でもパーティーが行われていたから、ダンスホールみたいなものだよ。」

「中入れますか?」

「鍵を持って来させるよ。」

鍵が来るまでに庭をウロウロしていると
仕事をしている庭師さんがいた。


「藤木さん、ちょっといいかい。」
「はい。」

「この子が坊ちゃんとの結婚式の場所を探してるんだよ。紫陽花の咲く庭が理想なんだって。」

「ここの紫陽花は6月中旬から7月に入るまでが見頃ですよ。去年のものですけど写真見てみますか?」

「ええ、ぜひお願いします。」


藤木さんのスマホの写真の紫陽花の風景はとても素敵で一気に気持ちが固まった。


「素敵ですね。お世話になるかもしれませんのでよろしくお願いします。」


藤木さんはびっくりした様子だったけど、快く引く受けて下さった。



執事さんが鍵を持ってきてくれ、建物の中に入った。


ずっと使われていないって言ってたのに、小まめに手入れがされている。

奥にはバーカウンターや大きくないけど
厨房設備も整ってて、十分過ぎる程。

庭とつながっているから、雨の時はここで挙式も出来るし
小規模ならパーティーだって出来る。


西門さんと優紀の結婚式でも思ったんだけど、
ステキな建物や庭が使われていないってもったいないよね。



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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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