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17歳の約束 3







プロジェクトの初会議。


グループ会社の精鋭達が道明寺HDの日本支社に集まる。



会議室に入った途端、牧野に目を奪われた。
めちゃくちゃ綺麗になってんじゃねーかよ。
長い髪を後ろでキュッとまとめて、出来る女って感じ。


会議が始まり、プロジェクトを纏める俺からの挨拶。


「道明寺司です。今回のプロジェクトは道明寺グループ会社の協力を元に、メープルタウン(仮)を作りあげることです。各社の強みを生かして、現存のメープルとは違ったものにしていきたいと考えてます。皆さん、よろしくお願いいたします。」


そう、今回のプロジェクトは新しいメープルを作りあげること。

現存する最高級ランクのメープルのイメージを損なわないように、
カジュアルダウンしたホテルを作っていく。



各社順番に自己紹介を行なっていく。


牧野の番だ。


「初めまして、D商事の牧野つくしです。
現在は食品部門の海外営業部に所属しており、
主に輸入食品のバイヤーをしています。
今回のプロジェクトに参加できることを大変光栄に思っております。
今の仕事の経験を生かして携わっていければと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。」


高校の頃と変わらない声で自信を持って話している様子に、
強烈に彼女が欲しいと思った。





会議が終わり、場所をメープルに変えて懇親会が始まった。

行列をなすようにグループ会社の社員が俺に挨拶に来る中、
隅で大口を開けながら飯を食っている牧野を見つけ声を掛けた。


「牧野、久しぶりだな。」

「あっ、道明寺支社長ご無沙汰しています。
今回は一緒に仕事ができることを光栄に思っています。」

「そう思ってるんだったら、牧野から挨拶に来るんじゃねーの。」

「今朝から緊張して、ご飯が喉を通らなかったからお腹空いちゃって。
それに、先…道明寺支社長に挨拶する人の行列凄すぎて、
後からにしようと思ってました。」


俺に媚を売ろうとするヤツの多い中、
牧野が変わっていなくて安心した。


「あっ、そうだ。
改めまして、D商事の牧野つくしです。
よろしくお願いいたします。」


名刺を俺の前に出して頭を下げた。


「今更だろ。」


俺の名刺をポケットから取り出し、牧野に渡した。


「道明寺支社長の名刺をもらうなんて…宝物にしなくっちゃ。」


仕事の場とは思えないほどの独り言を言っている。


牧野に渡した俺の名刺の裏には
プライベートの携帯番号と
「連絡してこい」とメッセージを書いてある。


俺の名刺の裏に気づき、顔を上げた牧野に早くしまえと目配せをした。






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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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