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17歳の約束 4






次の日の夜、プライベートの携帯が鳴った。


知らない番号だったが、牧野に間違いない…と
通話ボタンを押した。


『もしもし。道明寺先輩ですか?』
「ああ、牧野か。」

『はい。特に用事はないんですけど、
昨日携帯番号教えてもらったので、
かけないと失礼かな〜と思って。』

「くくっ、相変わらず真面目だな。
今までこんな風にナンパされてんじゃねーの?」

『もうっ!先輩だったからかけたのに〜。
用事ないから切りますね。』

「ちょっ、待てよ。
何かの縁で久しぶりに再会したんだからよ、
メシでも行こうぜ。」

『でも、先輩お忙しいでしょ?』

「可愛い後輩の為だから、絶対に時間作るから。」

『わかりました〜。
木曜日以外なら大丈夫ですので
先輩の都合のいい時教えて下さいね。』


西田に強引に金曜の夜の予定を空けさせ
メープルのレストランを予約した。


牧野に連絡すると、メープルだってことに驚いて
「先輩の奢りですよね?じゃなかったら私には無理ですよ」なんて言っていた。

奢ってやるよと答えたら「じゃあ行きますっ」って…
俺を誰だと思ってんだよ…。


金曜日、あり得ないスピードで仕事を片付けて
待ち合わせのメープルのロビーに到着すると
牧野は既にそこで待っていた。

この前の出来る女な感じのスーツではなく
ふんわりとしたワンピーススーツ。
髪も編み込んであり、よく似合っている。


俺を見つけ、ふわっと笑った牧野は
俺のハートを撃ち抜くには十分だった。


「待ったか?」
「さっき着いた所です。先輩、仕事お疲れ様でした。」
「ああ、行くか。」


牧野の腰にそっと手を添えてエスコートすると
一緒ビクッとしてから恥ずかしそうに俯いた。


「あのっ、あたしの格好変じゃないですか?メープルのレストランに行ったこともないから、どんな服を着て行ったらいいかわからなくて…。」


早口で話すときは、若干テンパってる時。
歳を重ねても、変わらない牧野。


「似合ってるぞ。」
「ありがとうござますっ。」


レストランに入り、周りから見えない奥まった席に案内された。


「牧野は飲めるのか?」
「あんまり強くないですけど少しなら大丈夫です。」

乾杯用にシャンパンと赤ワインをオーダーし
お任せでコースを頼んだ。

シャンパンがきたので2人で乾杯をした。


「先輩がお金持ちなのって本当だったんですね。」
「はぁ〜?」

「だって、高校の時ってそんな風に思わなかったんです。
今ここまでエスコートしてるのもオーダーをしてるのもスマート過ぎて、
ああ先輩ってセレブなんだ〜と思ったんです。」
「なんだそれ。」

「それに、道明寺HDの日本支社長なんかしてて、
雲の上の人って感じです。」
「はぁ〜、牧野がそんなこと言うなよな。」


少し線を引かれてるようで
気持ちが沈んだがそれを見せないように振る舞った。


料理が運ばれてきて、牧野は目を輝かせながら食べている。


「ん〜、美味しい!」


俺は牧野の眼中にないようだが
ここで引き下がるわけにはいかない。




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コメント

コメント(2)
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2019/07/14 09:56 編集返信
くるみぼたん
Re: No title
返信遅くなりましたm(._.)m

安直ですが、土星から連想させて天文部です^ ^

ドラマって一緒に見れなかったんでしたって?
原作では、メイドをしているつくしちゃんを夜中に迎えに来て
一緒に見ましたよ(*≧∀≦*)
その後に、土星のネックレスを渡して…♡

高校生の司くんは、既につくしちゃんの事が好きだったんです(*^^*)
告白は出来なかったけど、さりげなくプロポーズしてましたけどね。

再会して電話がかかって来たら…
チャンスだと思って押せ押せですよね^ ^
今回のつくしちゃんは…どうするでしょう♡

くるみぼたん

2019/07/16 08:26 URL 編集返信
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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

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