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17歳の約束 6






数回部活に通って、天文部への入部を決めた。

部活中、先輩たちは思い思いに過ごしているんだけど、
天文に関してレポート纏めていたりもして、面白いんだ。

もうすぐ文化祭に向けて
プラネタリウムを作るって言ってたから楽しみにしてる。

始めの頃は、道明寺先輩目当てに来てた子達が大半で、
先輩が冷たく当たった結果、
天文部に入部したのはあたしを含めて5人だけだった。


見た目や噂とは裏腹に、
道明寺先輩は星や天体が好きで
まじめに部活動を取り組んでいた。

天文学の知識の広さと
話し声が心地よくって
いつのまにか好きになってしまった。





**

月日が経って、道明寺先輩たちが参加する最後の夏合宿。

先輩が1年生の子に呼び出され
告白されているのを偶然見てしまった。


「俺、気になるヤツいるから。ごめん。」


そう言って断っているのを聞いてしまい
自分の気持ちを押し込めてしまった。



帰りのバスの中。

先に座っていたあたしのとなりに先輩がどかっと座った。


「牧野、部長頑張れよ。」
「はい。」


いっぱい話したいことがあったはずなのに、言葉が出てこない。


「なぁ、牧野。」
「はい?」

「俺が30で牧野が29になってもお互い相手がいなかったら結婚しねぇ?」

「へっ?まぁ、いいですよ。
でも、先輩モテるから絶対結婚してると思うんだ。
だから、売れ残ってたらもらってあげます。」

「牧野も、もう少し大人になったらモテるんじゃねーの?」

「胸ないし、先輩に比べたら子供っぽいですよーだ。」







**


高校の頃の思い出が一気に蘇ってきた。
あの時のあたしは、絶対無い…と思って二つ返事で引き受けたんだった。


「そんなことありましたね。」

「俺は冗談で言って無いし、お互い彼氏も彼女もいないんだから問題ないよな。」

「問題ないって…。」

「じゃあ、俺たちは結婚を前提に付き合うって事で決まりな。」


先輩は強引に推し進めようとしている。


「えっ、ちょっと待って下さいよ。道明寺HD日本支社長の先輩とあたしなんて釣り合わないですし。」

「じゃあ、約束は無かったことにするのかよ。」


先輩が肩を落として寂しそうな表情を見せた。


「わっ、わかりましたから。
結婚はわからないですけど、
とりあえず、お付き合いから…でもいいですか?」

「ああ。いいぞ。
まずは日曜日、デートしようぜ。」


と嬉しそうな顔をしていた。







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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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