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17歳の約束 25






夜なのに、すぐに病院に行くって言う司をなんとか説き伏せて、
翌朝一番に受診することになった。


「俺たちの子供か…」
「うん。」

「楽しみだな。」
「…だね。」

「明日、一緒に病院に行くからな。」
「ふふっ。わかった。」


そのまま司に抱きしめられて眠りについた。



「つくし、起きろ。病院行くぞ。」


朝は苦手なはずなのに、
着替えももう済ませている司。


「何時?」
「もう8時だぞ。」

「もうっ?急いで準備するね。」
「慌てなくていいから…。」

「ありがと。」


内診もあるだろうから、
ミモレ丈のフレアスカートのスーツをチョイスして着替え
さっとお化粧をしてリビングに行くと
司がキッチンでブレンダーと格闘している。


「何作ってるの?」
「もう出来るから待ってろよ。」


しばらくして、ほら飲めよとテーブルに出されたのは
色からしてバナナとイチゴのスムージーかな。


「あ、美味しい。」
「そうか、よかった。」


すごく嬉しそうな顔をしてて、
あたしまで嬉しくなった。


「つわりっつーのであんまり食欲が湧かないって
書いてあったからさ。」

「調べてくれたんだ。」

「妊娠で大変なのは女だけだろ。だから…」

「ありがと。
ちょっと不安だったんだけど
司と一緒なら大丈夫な気がする。」


前は、父親になるなんて想像できないって言ってたけど
ちゃんと受け入れてくれてるのが嬉しい。




道明寺系列の総合病院の産婦人科に行き
診てもらった先生は
司が生まれた時を知っている女医さんだった。


尿検査を終え、
内診でエコーの映像を見ていると
そこにちっちゃな人の形か映っている。


「ここが頭で、こっちが体と手足ね…。」
「はい。」

「着床の位置も問題ないし…
おめでとうございます。
正常に妊娠されてますよ。」

「ありがとうございます。」


内診を終え、着替えて診察室に戻ると
司が先生にエコーの映像を見せてもらっていた。


「司くんがお父さんになるなんて感慨深いわね。
奥様は少しつわりの兆候もあるから
無理して食べなくても大丈夫よ。
食べたいものを食べれるけでもいいからね。」

「はい。」


その後は、気をつけたらいいことを教えてもらい
次の検診までに母子手帳をもらってきてねと言われた。




病院からそのまま会社に向かうリムジンの中、
司はエコー写真を穴が開きそうなほど眺めている。


「すげぇな、こんなちっこいのにちゃんと人の形してんだぜ。」

「だよね。あたしも思った。」

「無理すんなよな。」
「うん。」



司はそのままエコー写真を仕事用の手帳に大事そうに挟んだ。

会社に到着し、司が執務室に入ると続いて西田さんが入っていった。






「西田、つくしが妊娠した。今3ヶ月だ。」

「おめでとうございます。
公表されるなら安定期になってからがいいかと。」
「わかった。」

「つくし様の仕事量は多くなりすぎないように調整いたします。」
「ああ、頼む。」

「今日の会食ですが…」
「O社だったな。予定通りつくしを同行させるつもりだが。」

「それで問題ないと思いますが…。」
「どうした、何か都合悪いのか?」

「まだ、司様との縁談を諦められてないようでして。」
「ああ、あの狸親父な。悪いが西田も同行してくれ。」
「かしこまりました。」


婚約は発表したが
まだつくしと入籍した事を公表していない為
俺の嫁に…と娘を差し出そうとするヤツらがまだいる。





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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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