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17歳の約束 26






今日の会食相手のO社の社長も
事あるごとに娘を勧めてくる。

会食の料亭に到着して部屋に入ると
つくしをちらっと見てから
予想通り秘書は別席でお願いしますと言ってきた。


つくしを西田に任せて、社長と話していると
「失礼します」と障子が開き社長の娘が入ってきた。


「司くん、あんな色気のない婚約者なんて物足りないだろ。
その点うちの娘は、退屈させないと思うけどな。」


娘はクネクネしながら俺に擦り寄って来ようとしている。


気色悪りぃ…。


「彼女は私が惚れて押しに押して婚約してもらったんですよ。
彼女を侮辱するのは私を侮辱してるのと同じですが…。」

「いや、そんなつもりは…。
それに、うちの娘は英語が堪能ですし、お役に立てるかと。」


英語が話せるぐらいで自慢げに話すことでもないだろ。


「つくし、こっちに入ってこい!」


大声で隣の部屋にいるつくしを呼ぶと
少しして隣の部屋にいたつくしが部屋に入ってきた。


「秘書を同席させるなんて失礼じゃないか。」

「社長も娘さんを同席させてますよね。
私は、秘書である前に妻である彼女を同席させただけですよ。」

「うっ……。妻って、もしかして入籍したのか?」


「ええ、先日。
社長、よかったら彼女に北京語…
ああ、フランス語でもいいのか、
もちろん英語でもいいんですが話しかけてもらえますか?」

「そんなに…。」

「お父様、どうせハッタリですよ。話しかけてみたら。」


バカだな、自分たちが恥をかくだけなのにな。



「(今の日本の景気についてどう思うかい?)」


狸社長がつくしに英語で話しかけた。


「(景気ですか…。今は周りが思っているよりあまり良くないですね。でも、来年には東京オリンピックがありますから、国内だけでなく海外にも目を向けていけば・・・・・・と思います。社長はどう思われますか。)」


流暢どころじゃなく、
ネイティブと変わらないスピードで
自分の意見を述べるつくしの話を
社長も娘も理解できてないようだ。


「社長?どうされましたか?」

「ああ、ちょっと急用を思い出してな。
そろそろ帰らせてもらうよ。」


嫌がる娘を引きずるようにして、
スゴスゴと帰って行った。



「つくし、最高だな。」
「もうっ、あたしを盾にするのやめてよね。」

「だったら、あんな女に言い寄られて良いのかよ。」
「それは嫌だ。」


素直で可愛いヤツ。

隣にいるつくしを抱きしめようとすると、
ウッっと口を押さえて部屋を出て行った。

少しして戻ってきたつくしは少し顔色が悪い。


「つくし、大丈夫か?」

「ごめん、寄らないで。
司の服にさっきの人の香水がついてて気持ち悪いの。」

「・・・わかった。
先に車に乗ってマンションに帰ってていいぞ。」

「司は?」

「会社に一度戻ってから帰るから。
しんどかったら寝てていいからな。」

「うん、ごめんね。」


執務室に戻ってシャワーを浴びて
1つ仕事を片付けてからマンションに帰った。


部屋に入ると、またソファで丸まって眠っているつくし。
隣に座ると、ソファが沈んでつくしが目を覚ました。


「おかえり。また眠っちゃってたね。」
「ベッドで寝とけよ。」

「んー、そこまで辿り着けないんだよね。あれっ、着替えた?」
「ああ。執務室でシャワー浴びた。」

「ごめんね。着てたスーツは?」

「捨てようかと思ったけど、
西田にお前に怒られるって言われて
クリーニングに出した。」

「さすが西田さん!」



「はぁ〜、早く結婚式になればいいのにな。」
「なんで。」

「全世界につくしと結婚した事が、公表されるだろ。」
「大げさ。」

「大げさじゃないぞ。」
「もう籍入れたんだし、結婚してるでしょ。」

「だけど、今日の狸社長みたいなのがまだいるからさ。」
「司を信じてるから大丈夫。それに…」



「どうした?」
「楓さんにだって可愛がってもらってるし、
ここには司の赤ちゃんいるし、幸せだよ。」



つくしは、無意識なんだろうが俺の欲しい言葉や態度をとってくれる。
守ってやってるようで、守られてるのは俺の方なのかもな。






いつも応援ありがとうございます!

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つくしちゃん、狸親父と娘も撃退しました^ ^
単に、司くんがつくしちゃんを自慢したかったダケ…とも言えますが(^-^;


明日でラストになります♡

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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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