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ひと夏の恋 2







「セブ島いこうぜ。」


珍しく総二郎が俺を誘ってきた。


「あきらと行けよ。どうせナンパが目的なんだろ。」

「あいつしばらく香港なんだってよ。
たまには司も羽目を外そうぜ。」


ナンパはともかく、
久しぶりにスキューバでもするか…と
総二郎に乗っかることにした。





俺は道明寺司 25歳

世界的にも有名な道明寺HDの御曹司ってやつだ。

高校を卒業してからNYに渡り、
両親の元大学に行きながら仕事を覚えていった。
今まで何でも苦労せずに出来てたのに仕事は違ったん。
一瞬でも気を抜けば足元を救われる世界…
死にものぐるいで努力を重ねてきた。

今は、道明寺HD日本支社で専務として働いている。





**



「なぁ、今回ホテルグレード落としてないか?」

「まあ、まあ。高級ホテルだと知り合える女が限られてるだろ?」

「そんなもんか?」


いつも泊まるのは最高級ランクのホテル。
今回、総二郎はランク下のホテルのスイートを二部屋押さえていて
その一方の鍵を俺に渡した。
総二郎とはいえ、一緒の部屋になんて泊まるつもりもないし、
女を連れ込むつもりでいるんだろうからな。


「着替えてビーチな。偵察に行こうぜ。」


部屋に入り、シャワーを浴びて水着に着替え
上にTシャツを羽織りサングラスをかけた。


「司がサングラスかけたら誰も寄り付かないだろ。」

「その方が都合いいんだよ。」

「愛想よくしててくれよな。」


ナンパもしたことが無いわけじゃ無いが
俺たちの見た目にホイホイ付いてくるような女は
信用できないんだよな。


所詮一晩限りの関係。



ビーチに出ると、俺たちに向けられる視線が熱い。


うぜぇ…と心の中で思いながら
表情には出さずに歩いていく。


「司、あの子に声かけていいか?」
「いきなりかよ。」


総二郎の視線の先にはピンクのビキニを着た女。


その時、「すみませ〜ん」と
どこから声を出してるのかわからねぇが
胸を強調させながら寄ってくる女達。


「私たち二人で来てるんですけどぉ、
よかったらご一緒しませんか?」


香水をプンプンさせていて、吐き気がしそうだ。
学生の頃なら手を出していたのかもしれないが、
今は1番嫌いなタイプだな。


「ごめんね。今日は俺たち相手がいるんだ。」


相手がいるって、まだ声かけてないだろ。
今回は、こんな女は総二郎のターゲットじゃねーのか。


「でもぉ〜、私たちなら退屈させませんよ。」


よっぽど自信があるのか引き下がろうとしない。
体をクネクネさせながら、さりげなく胸を当てて来ようとしている。


「香水くせぇんだよ!気持ち悪いから近寄るな。」

「おいおい、喧嘩売るなよ。」
「本当の事だろ。」

「ま、そうゆう事だから…君たちあきらめて。」


総二郎は笑顔で言ってるけど目が笑ってないぜ。


俺たちの様子に女達はあきらめたのか渋々去って行った。


「いつもならあんな女は総二郎のターゲットじゃねーの。」
「いい加減チャラいのは卒業だろ。」

「だったらナンパなんて…。」

「これでも純愛を探してるんだって。
で、さっき話してた子に声かけていいか。」


純愛を探してるのにナンパ…
総二郎の考えてることはよくワカンねぇ。



「好きにしろよ。」




「ねぇ、君たちよかったら一緒に遊ばない?」




振り向いたのは、ピンクなビキニを着た頼りない感じの女と
キッとこちらを睨んでるようなブルーのビキニの女。





いつも応援ありがとうございます!

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18時に『17歳の約束』の番外編をお届けします♡



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くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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