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ひと夏の恋 3






「ねぇ、君たちよかったら一緒に遊ばない?」


日焼け止めを塗り終わって、
優紀と泳ぎに行こうかと話していた時に
声を掛けられた気がして振り向いた先には
背の高いかなり美形のいかにも遊んでそうな男の人たち。


あたしは条件反射のように、


「けっ・・・(結構です)」


と断ろうとしたら、優紀に口を塞いで止められる。


「つくし、あの人西門総二郎さんだよ。
一緒に行っちゃダメかな??」

西門総二郎…
確か西門流の次期家元って言われてる人だっけ。
テレビや雑誌でもよく取り上げられているらしい。

優紀は、高校生の頃に西門さんの存在を知ってから
少しでも近づきたいと、
お茶や着付けを習ったり、
日本の伝統文化を勉強したりとかなりの努力をしてた。


就職先だって、呉服屋さんで働きながら
着物のデザインの勉強をしているんだ。


ナンパとはいえ、西門さんに出会えたチャンス…
どうなるかはわからないけど掴ませてあげたい。


「……わかった。いいよ。」
「ありがとう〜、つくし!」





「私たちなんかで良ければ、ご一緒させて下さい。」

優紀が照れながら返事をした。

「私なんか…なんて使っちゃダメだよ。」

「……はい。」


めちゃくちゃ遊び慣れてそうなんだけど…。



もう一人の人を見たら、ちょっと不機嫌そう。
乗り気じゃ無いのかな。

まぁ、その方があたしには都合いいけど。

「俺は総二郎。こっちは司って言うんだ。君たちは?」

「優紀です。この子はつくしって言います。」

「優紀ちゃんって言うんだ、可愛い名前だね。」


いきなり優紀と肩を組んで距離を縮めて歩き始めた。


優紀はとっても嬉しそうで、恋する乙女って感じ。

はぁ〜っと気づかれないように息を吐いて
優紀達に付いていこうとすると
司って呼ばれてた人と目が合った…気がした。

サングラスをかけてたから、
本当に目が合ったかわからないんだけど…ね。


「ダチがいなかったら暇なんだろ。しばらく付き合えよ。」

「はぁ〜、……そうですね。」


どこかで泳ぐのかと思ったら、
水上バイク乗り場に行き
二人は水上バイクに乗って沖へ行ってしまった。


「ほら、行くぞ。」


ライフジャケットをポンっと渡され、
司…さんは水上バイクに跨って待っている。

どうしようかと迷っていたら、


「乗らないんだったら、行くぞ。」


なんて声を掛けられ、


「のっ、乗りますっ!」


と条件反射で答えてしまった。


ライフジャケットを着用して、
司…さんの後ろに乗った。


「ちゃんとつかまっとけよ。」


つかまれって言われても…。
ライフジャケットの裾を掴むことにした。


クッっと鼻で笑われた気がして、
行くぞとバイクが発進してすぐに急ハンドルを切られ
体を支えきれずに振り落とされてしまった。


「キャー!!」


浅瀬だけど全身ずぶ濡れになってしまった。


「だからちゃんとつかまれって言っただろ。」

「あー、わざとなんだ。」


睨んでみても肩を震わせて笑っている。


意地悪っ。


「悪りぃ、悪りぃ。」


笑いながらも
あたしに手を差し出して引き上げてくれた。


「今度はちゃんとつかまっとけよ。」


控え目に腰に添えていたあたしの手を
グッとお腹まで引き寄せた。

わっ!服の上からは華奢だと思っていたけど、
かなり筋肉質で引き締まっている。


シックスパックなのかも。。
マッチョは嫌だけど、鍛えている男の人って実は好きだったりする。


「ほら、あそこ見ろよ。」


司…さんが指差した方を見ると…


「すごい!!イルカの群れ!」


わぁ〜、初めて見た〜!なんてはしゃいでいると
エンジンを切って留まってくれている。


もしかしてあたしの為?


しばらくしてイルカの群れが去って行ってしまうと、
そろそろ戻るかとエンジンをかけて船着場に戻って行った。

ちょうど、優紀達も戻ってきていた。



「シャワー浴びに戻って、メシに行こうぜ。
つくしちゃんも一緒に行こうね。」

「あっ、はい……。」


ホテルに戻り、1時間後にフロントに集合って言われた。


部屋に入った途端…


「キャー、つくし!!!
どうしよう、どうしよう、どうしようっ!!!
ここで西門さんに会えるなんて〜。」


優紀のテンションはかなり高い。


「よかったね、優紀。」

「ここだけの関係だったとしても…
頑張ってみてもいいかなぁ〜。」

「いいんじゃない。」

「でもつくしが一人になっちゃう…。」

「気にしなくていいよ。あたしはのんびり過ごすからさ。」

「ありがとう〜!!」

「ほら、シャワー浴びて着替えなきゃ。ご飯に行くんでしょ。」

「そうだった…。先にシャワー浴びるね。」

「どうぞ。」


ちょっと日焼けしたかな。

さっき海に落とされたしベタベタする。


優紀が上がってきたので
あたしもシャワーを浴びにバスルームに入った。





いつも応援ありがとうございます!

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暑い日が続いてますが、皆さまいかがお過ごしですか?

明日から、1週間ほど帰省したりと忙しくなるので
コメントのお返事が遅くなります。ご了承下さいm(_ _)m
お話は予約投稿してますので、休みなく続きますよ♡


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プロフィール

くるみぼたん

Author:くるみぼたん
花男の二次小説にハマり、思い浮かんだ妄想を書いてみることにしました。
ホンワカと温まるハッピーエンドのお話をお届けできれば…と思ってます^ ^

大したお話は置いてありませんが、
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